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向日葵@活動再開
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#都道府県ヒューマンズ
「………昨日のアレ、どういうことだ」
チカチカと電気が点滅する。
浮かんでいった煙が、電灯の輪郭をぼやけさせた。
「…アレ、ってなんのことあるか?」
「…分かるだろ」
「さぁ…なんのことやら」
「…っ
昨日の…火をつける時のヤツだよ」
「んん…?」
中国は顎に手を当て、斜め上を見る。
わざとらしいその態度に、苛立ちを覚えた。
「…だから!!昨日の……シッ…シガ──」
「あぁ!思い出したある」
俺が”その言葉”を言い切る前に、中国はポンと手を打って声を出した。
「煙かけたの、そんな嫌だったあるか?」
「…ん?」
「…まさか喘息持ちとか?
それは流石に悪いことをしたよろし」
「え…??」
「…あ、今日体調悪そうだったのもそのせい…?」
「…は???」
大丈夫あるか、我いい漢方もってるあるよ。そう言いながら中国が顔を覗き込んでくる。
……まさか。
………本当に、他意なくやったのか…??
「…あいや、良かったよろし
流石に我のせいで持病が悪化したなんてことになったら、たまったもんじゃねぇあるから」
「…まぁ……うん」
中国は、心底安心したように眉を下げ、ひと吸いした。
そういえばまだ吸っていなかったな、と思い出し、胸元を漁って煙草とライターを取り出し、火をつける。火が十分に回るのも待たず、煙草に口をつけた。
つまり、中国に“そういう気”や、ましてお誘いなんてつもりは全くなかったわけだ。
すましたガキを揶揄ってやろう…とか。
きっとそんな程度に思っていたのだろう。
ふー、と煙を吐き出す。
うん、忘れよう。
無駄に悩んで損した。別に何も意図はなく、揶揄われただけ。
……それはそれで腹の立つことではあるが。
隣では中国も煙草を吸っている。
多分、昨日と同じ銘柄。
あのシガーキスの後に見たものと同じ横顔で、そこに立っている。
その顔に、照れや慕情などは見えなかった。
…あぁ、やはり着火を適当にしてはいけないな。
辛い煙が喉に沁みた。
コメント
1件
「はー、なるほど……そういうすれ違いだったんですね。主人公が“シガーキス”を期待してたのに、中国さんはただ煙草の煙をかけただけって、読んでるこっちも思わず「あっ」て声が出ました。照れも慕情もない横顔で同じ銘柄を吸う中国さんを見て、自分だけが意識してたことに気づく最後の「辛い煙が喉に沁みた」、すごく切なくて好きです。早とちりってほどじゃないけど、ちょっと報われない感じがリアルで、続きも気になりますね。素敵なお話をありがとうございます🌷」