「待て。どういうことだ?」
混乱する頭を整理して問いかけると
ララは平然とした顔で答える。
「ほら、私はお酒弱いじゃない?だけどサーガラの言う通り
飲めば慣れてしまうわ。だから聞いたこと、言ったことは
素直に冷静に考えたことよ。」
「…付き合うってのもか?」
「えぇ。」
俺は、いつもより息を多く吸って
ゆっくりと吐いた。この間に様々なことを考えたが
隣りにいるサーガラに相談しようという案を心で出した。
そして隣を振り返ると、そのにサーガラの姿はない。
この広い部屋の中で二人きりであった。
心臓の振動が明様に速くなった。
俺はおそらく顔が赤くなっていたが
ララはケロッとしている。
「で?どうすんの?」
「…いやいや…お前、馬鹿か?急すぎだろ?!」
「急に付き合いたいから言ってんのよ。」
「雰囲気考えろよ。」
「結果は変わらないでしょう?」
「まぁ…そうだがな…」
俺はララの問いにとても悩んだ。
けど、素直に言うと…
「あ”ー…もう…分かった。了解。」
「え?本当?」
意外だわ…という顔で俺を見ると
ララはニコッと笑った。
「じゃあ、宜しくね。」
「…おう。」
静かに答えると、そのまま眠った。
ララと付き合うなんて考えたことすらなかったのだが
お互いに幸せな道だったのかもしれない。
どちらにせよ、ララは積極的だった。
こんな同種にでさえ嫌われてしまう俺と
付き合おうなんて度胸がある。
眠りながら俺はララに強く感心した。
同時に、これがララの魅力だとも思ったのだ。
「ほら、起きなさい。」
ペシペシと尻尾で背中を叩かれて起こされたと思えば
俺は目の前の光景に驚いた。
豪華な海鮮と果物…。そしてなにより…
「グルとクルル?!」
目の前に二頭がちょこんと座って
御茶を飲んでいた。話によると、サーガラから
「ララがロウヴェスに告白したらしいよ!」と
教えられたそうで海底までわざわざ来たそうだ。
「結果的に幻獣との共存は成功した。
それと、お前も幻獣(ララ)と付き合うんだろう。
お前もかなり立派だ。」
「それに…心なしか仲良くなってますもんね。」
クルルは微笑しながら言うと
俺とララにこう言った。
「おめでとうございます。旅も疲れたでしょ…。
まぁ、どうぞ一杯食べてください。」
「ララさんも虹飴ありますから海鮮も一緒に。」
サーガラじゃなくクルルというのが
少し疑問であったが、遠慮なく朝食を済ませた。
このときに、サーガラは如意宝珠(にょいほうじゅ)
という竜の珠を食べていて飲み込むのに時間がかかったそう。
最終的には急いで来て「おめでと!」と息を切らしながら
きちんと言ってくれた。龍宮城では一日のことであるが
人間界では数年経っている。だからこそ
俺たちが戻る頃には戦争もなくなっていて
幻獣と人間の共存が実現されているだろう。
俺はサーガラに別れの言葉を言って、
お見上げの箱を片手に持ち、人間界へ帰った。
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