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続き
雨花「あっゲーム始まった」
橙「説明が始まりましたね！」
桃時「何何？」
『このゲームは、魔物を倒していくゲームです。魔物に一定のダメージを与えると「エディ」という硬貨が貰えます。その硬貨を使ってガチャを引いてください。1エディに付き、一回引けます。引いたものには命令が書かれているので、それに従って下さい。それによってまた魔物を倒す権利を得られます。これらを繰り返して、魔物を倒したらゲーム終了です。命令通りにしっかり行わないと判定されず、ゲームが進行できないのであしからず。複数人でやる場合は、それぞれ魔物を選択して行って下さい。命令を聞く際は、ゲームの付属のリモコンを持って行って下さい。そのリモコンにはカメラが付いています。プレイヤーの限界人数は四人です。では……』
『Let’s start』
雨花「わたしはいいや。見学で。結構ゲームやった気分になれたし！みんなでやって！」
桃時「ハイハイ。ちなみにあんたたちゲーム経験は？」
橙「ないです」
兎白「少しやったことがある。父さんが買ってくれたんだ」
瑠璃人「オレは兎白さんに貸して貰って少しだけ」
桃時「そうなのね。アタシはやったことないけど。雨花はどうなの？」
雨花「わたしはゲームは小さい頃やったきりだね」
兎白「橙はともかく桃時もないんだな」
桃時「だって恥ずかしいじゃないのよ。アタシのキャラに合ってないし」
瑠璃人「お前のキャラなんて口の悪いクソガキ一択だろ」
桃時「はぁ？！何ですって？！」
橙「まぁまぁ……ゲームしましょうよ」
兎白「じゃんけんで決めるか」
じゃんけんの結果
桃時→橙→兎白→瑠璃人
となった。
桃時「よし。まずはこの魔物にダメージを食らわせると……どうすんの？」
雨花「Bボタンを押すんだって！」
桃時「分かったわ」
桃時はBボタンを押した。
桃時「あっ一個ダメージ入ったわよ！」
橙「その調子で頑張って下さい！」
桃時はダメージを与え続け……
雨花「おっ次は必殺技だって〜」
瑠璃人「どうやって出すんだ？」
兎白「Aボタンを叩きまくるんだ！」
桃時「た、叩く？」
ペシペシペシペシ
瑠璃人「バッカ！違ぇよ！Aボタンを連打するって意味だよ！」
桃時「え？！」
瑠璃人「す、すまん。言い方が悪かった」
雨花「桃時ちゃん！早く押して！」
桃時「え、えぇ……」
無事必殺技を桃時は出せた。
橙「1エディ溜まったからガチャ引けますね！」
兎白「早速引いてみたらどうだ？」
桃時「そうね。えいっ」
雨花「どんな命令だろうね〜」
瑠璃人「面白い奴とかだったら良いな」
ガチャの結果は……
『近くの道をハイハイで一周しろ』
桃時「……は？」
瑠璃人「ごっふ……ひっひひ」
雨花「これはめちゃくちゃ恥ずかしい奴！」
兎白「近くの道……ここからなら廊下のことか」
橙「でもこれをしないとゲームは進められませんよね？」
瑠璃人「命令はちゃんと聴かなきゃダ〜メだぞ？ぷぷっ」
桃時「〜〜〜〜！いいわよ！やったるわ！もう！！」
雨花「よっ！桃時ちゃん！漢の中の漢！」
桃時「うふふ、はっ倒すわよ♡」
橙「頑張って下さい！」
兎白「怪我しないようにな」
瑠璃人「ひぃ〜ひっひひ！チャオ〜」
桃時は廊下をハイハイして進んだ。
桃時「(誰にも会いたくない！誰にも会いたくない！)」
桃時「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」
瑠璃人「はぁ〜い桃時さぁん乙！」
雨花「お疲れさんま」
橙「お疲れ様です」
兎白「よく頑張ったな」
桃時「途中妖怪たちに会わないか超緊張した……」
雨花「あぁ絶対笑いものにされるしね」
「それにしても」
瑠璃人「お前Aボタン叩けって言われて、何でペシペシ叩いてるんだよ！バカじゃねぇの」
桃時「ふぅ……このゲームしっかりしろよ！！」
瑠璃人「お前だよ！！」
雨花「人の失態み逃さないね～瑠璃くん」
橙「判定は受理されましたし、では、次私ですね。早速魔物を倒していきましょう」
カチカチポチポチ
雨花「おぉ！橙ちゃんゲーム初心者なのに超上手い！」
橙「いえそれほどでも。桃時さんのプレイスタイルをみていたので」
瑠璃人「こいつのプレイスタイルから学ぶことなんてないだろ」
桃時「うるさいわよ！」
兎白「橙の観察力は流石だな」
橙「あっ魔物にダメージを食らわせたからエディが手に入りましたよ！」
雨花「じゃあガチャ引こ！」
橙は早速ガチャを引いた。
桃時「このガチャ絶対まともじゃない」
瑠璃人「橙には恥ずかしい真似させたくねぇな」
兎白「今度はどんなものが出てくるんだろうな」
雨花「たんっのしみ！」
橙「私のガチャは……」
『犬の鳴き真似をしろ』
桃時「……は？」
雨花「さっきと同じようにガチャ引いたら「……は？」が桃時ちゃんから出てきた〜」
橙「ワンワン」
兎白「受理されたな」
瑠璃人「犬の鳴き真似した橙、超可愛い〜」
桃時「ちょっと待ちなさいよ！！！！」
雨花「桃時ちゃんブチ切れ案件」
瑠璃人「何だようるせぇな」
桃時「うるさくもなるわよ！何でアタシだけこんな小っ恥ずかしい想いを……！」
兎白「ガチャ運が良くなかったんじゃないか？」
桃時「そんなことある？！」
雨花「ハイハイ桃時ちゃん落ち着こうね〜」
橙「次、兎白さんどうぞ」
兎白「あぁ、ありがとう。じゃあやっていくぞ」
瑠璃人「兎白さんの魔物は白いんすね」
雨花「どんな魔物かは選べるもんね」
橙「こんな感じの生き物いませんでした？」
桃時「白蛇とか？」
瑠璃人「アルビノの蛇綺麗だよな〜」
兎白「よしガチャが引けるようになった」
雨花「じゃあ引いちゃお！」
ガチャの結果は……
『にらめっこで勝て』
桃時「これは……」
橙「兎白さんに有利すぎるんじゃ……？」
雨花「でも兎白くん変顔できないかもしれないからあながち有利すぎるわけじゃないんじゃない？」
瑠璃人「オレ相手やるっす。兎白さん、女子相手だと手抜いちゃうと想うので」
兎白「あぁ確かにそうなると想う。ありがとう。早速始めよう」
瑠璃人「じゃあ先行は兎白さんからで」
兎白「分かった。にらめっこしましょう。笑うと負けよ。あっぷっ……ぷ」
瑠璃人「は、ぶふっ」
桃時「えぇ、んふふふ」
橙「ふふふふっ」
雨花「兎白くん……」
「「変顔上手っ！！」」
兎白「実は得意なんだ。変顔するの」
桃時「思わぬ刺客が……ぐっふふ」
瑠璃人「超面白かった！！」
橙「しかも兎白さんみたいな顔の整ってる方だとますます……うふふっ」
ゲームは進んでいき、兎白の変顔で雨花、橙、桃時、瑠璃人は大笑いしていた。
【続く】
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