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❤️✖️💛
「ずるい」
2人目線どちらも書きます。
激重もとぅきと小悪魔りょつ。
地雷は↩︎
omr side
君はいつだってそうだ。
ふわふわの笑顔で擦り寄ってきて、甘える。
かと言って手を伸ばそうとすると、するっと上手にすり抜ける。
君は気づいてる?
たくさんの愚人が君の魅力に堕ちて、手を出そうとしていることに。
俺らが必死でそいつらを散らしていることに。
「藤澤さん!今日の撮影もすばらしかったです!」
「ふふっ、ありがとう。皆さんがたくさん努力してくださったからですよ。」
「!ありがとうございます!この後、打ち上げをするんですけど、よかったら、?」
「あー、すみません、この後メンバーで集まりがあって、」
「そうですか、」
「すみません、」
「!いえ!また、良かったらご飯いきたいです!」
「ぜひ」
ほら、あのスタッフ、にっこにこだよ。ほんとに。どうしてくれんだよ。
でも、言い訳にメンバーを出すところに愛おしさを感じる。そう言うところが憎めない。
じっと見つめていた俺に気づいたのだろう。
涼ちゃんが、こっちを向いて口角を上げた。
「帰らないの?」
そう。なんと言おうと明日は久しぶりの休日なのだ。愛し合う恋人同士が何もしないわけがない。
「もちろん、帰るよ。準備できた?」
俺だけに向けられた笑顔に、にやけそうになりながら冷静を装い問いかける。
「うん。、、、ねえ、僕さ、今日をずっと楽しみにしてた。」
一瞬黙りこくったと思ったら、俺の耳元で甘い声で囁く。
ばっと顔を上げると、君は熱を持った目でこちらを見ていた。その美しさに喉がなる。
その視線に我慢できなくなって、さっと目線をずらして君の手を引く。
後ろでかわいいなぁとくすくす笑う声がした。
そうやってまた、俺を誘惑するんだ。
自分でも言葉にできないような、この重すぎる感情に今日も振り回される。
ずっと隣にいてほしい。誰にも触れさせたくない。死んでも一緒がいい。
君の柔らかい肌を撫でながら考える。どれだけ足掻いてもこの沼から出ることは出来なさそうだ。
ねえ、君は俺のこの感情に気が付いているんでしょう?
難しい顔をした俺の額に、君がそっと唇を落とす。誰にもバレないように。
君は本当に『ずるい』
なんか長くなりそうなので、分けます。
次、りょつ目線。