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「っ、、鳴咲先輩。どうして僕の家、、、」
「クラスのやつから聞き出した、、、それと、、、ごめん。」
「いえ、、、こっちこそ、、嘘付いてッ。」
「マシロは悪くない、、、無理に聞いた、、、俺が、、、ッ」
鳴咲先輩の手が震えている、顔色も悪い。
「とりあえず、、中入ってください。ずぶ濡れじゃないですか、、、」
鳴咲先輩の頬を撫でる。
冷たく濡れているはずの鳴咲先輩の頬は暖かい。
「あぁ、、、ありがとう、、、。」
そう言って鳴咲先輩は、僕の手を取った。
鳴咲先輩をお風呂に入れて、丁度昼時だったのでついでにとオムライスを作る。
慣れた手つきで、母と作ったオムライスを思い出しながら。
ご飯を具材と炒めるくらいのタイミング、その時。
後ろから誰かに抱きつかれた。
腰あたりに手を回され、肩に頭を乗せられた気がする。
「、、、どうしたんですか、鳴咲先輩。」
「、、、気になったから。嫌やった?」
「いいえ、、、」
少し無言が続く。
先に口を開いたのは、鳴咲先輩の方だった。
「”アレ”見て、、、どう思った。」
その一言が、重く感じた。
恐らく、僕の部屋に入ったんだろう。
「申し訳ない気持ちで、、、いっぱいになりました。」
炒める手を止めず、そう答える。
「そうか、、、。マシロは優しいな」
「、、、両親には言われます、、。」
「、、、愛されてるな。」
「はい、、、両親だけは、、、」
僕の部屋に入ったと言うことは、僕が男であること、それなのに女装していること。
そのことを理解した上でと言うことだろう。
卵を溶きほぐし、別のフライパンに入れる。
「先輩、アレルギーとかあります、、?」
「、、、!無い、、、でも卵硬めで、、、生焼け苦手、、、」
「奇遇ですね、、、僕も苦手ですよ。」
とろとろが無いように、かつしっかり形づけるようにする。
少し薄くて硬い卵のオムライス。
母が僕のために作ってくれた。
それを二つ。
「先輩、、、食べましょ?」
「、、、せやな」
※ ど う し よ う 、 、 、 R 要 素 が な い 、、、!