ガチャン
探偵社のみんなが帰ると森さんが何かを企んでる様な笑顔で私に言った。
森「早速だけど今夜に五大幹部会を開く」
森「今夜十時に私の執務室へ来なさい」
中也「了解致しました」
太宰「…私入ったばかりなのだけど」
森「まぁまぁ良いじゃない」
森「中也君は下がって良いよ」
中也「はい」
太宰「私はッ!?」
森「太宰君は此処に残りなさい」
中也「失礼します」
太宰「ちょ、置いてかないでよ!」
ガチャン
太宰「此の馬鹿狗!」
森「相変わらず仲が良いねぇ笑」
太宰「仲良く無いです!」
森「さて本題に入ろうか」
森「太宰君」
森「何故此処へ戻って来たのかね?」
太宰「…何の事です?」
森「私は何度も君を勧誘して来た」
森「でも今まで君は一度も勧誘を承諾をする事は無かったよね」
森「そんな君が何故文句一つ言わずに戻って来たのかな?」
太宰「先程も言いましたが」
太宰「私を指名したのは貴方でしょう」
太宰「貴方は私がポートマフィアへ移籍した方が合理的だと考えた」
太宰「探偵社側には権限がありません」
太宰「権限に従った迄ですよ」
森「…其れはそうだね」
森「でも私が聞きたいのは其れじゃない」
森「私は君の本心を知りたいのだよ」
森「何故無理をして迄此処へ来たのかね」
太宰「…..」
森「ヘリを遅らせて此処へ戻って来るのを遅める事だって出来た筈だろう?」
森「別に君が遅れて来たとしても私は探偵社の誰かを選ぶ事が出来るのだよ」
森「実際に君が遅れて来たら谷崎君を貰うつもりでいた」
太宰『矢張りか、』
森「さて、最初の質問に戻ろう」
森「何故此処へ戻って来た」
太宰「…何故話さなくちゃいけないの」
森「君が何かを企んでるかもしれないからね」
太宰「酷いなぁ」
森「昔の君から学んだのだよ」
太宰「でも今回は何も企んでません」
太宰「此れは本当です」
森「…..」
何かを見透かそうとしている様な目だ。
昔から森さんの此の目が嫌いだ。
森「…ふふ」
太宰「何笑ってるのさ」
森「いや、君って意外に自分の事を視野に入れてないよね」
太宰「何の事?」
森「自分の事は好きかい?」
太宰「好きじゃ無いに決まってるでしょ」
太宰「自分の事が好きな奴が自殺を趣味にすると思う?」
森「思わないね笑」
森「…本当は帰って来たく無かった」
森「此れが君の本心かい?」
太宰「そりゃ帰って来たく無いでしょう」
森「でも君は此処に居る事になる」
森「一生ね」
太宰「…..」
森「私が欲しいのは利益だ」
森「失敗をしなければ何も言わない」
森「失敗をすればキツイ躾が待ってる」
森「忘れてないよね?」
太宰「…忘れたくても忘れられません」
森「其れは昔と同じだよ」
森「躾が嫌なら功績を出しなさい」
森「私は君に期待しているのだよ?」
森「最少年幹部」
太宰「…..」
森「一つ君に伝えておかなければいけない事がある」
太宰「何です」
森「今日から幹部だよ」
太宰「…正気ですか?」
森「正気だよ?」
太宰「いや、私今日加入したんですよ?」
太宰「幾ら元々幹部やってたからって加入したての奴が準幹部を超えて幹部になったら反乱起きますよ?」
森「君が幹部になった後に功績を残せば問題無いだろう?」
太宰「…貴方って偶にアバウトですよね」
森「現に君には其の功績を残せるほどの力を持っているだろう?」
森「兎に角今日から幹部だから」
森「五大幹部会でも伝えるから」
太宰「…..」
森「明日から仕事を与える」
森「分かっているよね?」
太宰「ッ」
目には見えない物凄い圧を感じる。
昔の記憶が蘇る。
太宰「…はい」
森「よろしい」
森「じゃあ下がって良いよ」
森「五大幹部会遅れないでね」
太宰「分かってます」
ガチャン
森「これからが楽しみだねぇ」
加入してしまった。
本当は戻って来たく無かった。
敦君の顔、悲しそうだったな。
最後まで笑顔で居れただろうか。
探偵社に行きたいな。
何時も通りダラダラして暮らしたいな。
ていうか明日から幹部とか意味分かんない
頭可笑しいんじゃ無いの?
明日から任務、
部下に全部任せようかな
_十時頃
夜の十時頃、部屋にノックの音が響いた
面倒臭くて返事をしなかったら
最初よりも苛々した様なノックをされた
しょうがなく返事をすると
勢いよく扉を開けられた。
扉の前には小柄な趣味の悪い帽子を被った
男が立っていた。
随分と苛立っている様だった。
中也「おい太宰ッ!」
太宰「何?」
中也「今何時だと思ってんだよッ!」
太宰「ん~?」
太宰「もうすぐで十時」
中也「分かってんなら準備しろよ!」
中也「十時から五大幹部会だぞッ!?」
太宰「分かってて準備して無いの!」
中也「あ”ぁ!?」
中也「遅れるだろうが!」
太宰「中也だけで行けば良いじゃん」
中也「ほったらかしにしたら手前絶対来ねぇじゃねぇかよ!」
太宰「チッ」
中也「舌打ちしてんじゃねぇ!」
中也「良いから準備しろ!」
そう言って無理やり準備をさせられた。
だから中也は嫌いなんだ。
中也「準備終わったな?」
太宰「まだぁ~」
中也「もう終わってんだろ!」
中也「良いから行くぞ」
太宰「離してよ!」
文句を言いながら無理矢理外へ連れ出され
腕を引っ張られた。
森「二人とも遅いねぇ」
紅葉「そうじゃの」
時計は九時五十九分だった。
森「太宰君は兎も角、中也君は珍しいね」
紅葉「太宰を連れて来るのに手間取ってるのかも知れぬな」
森「そうだね」
急に勢いよく扉が開き
二人は肩を振るわせた。
中也「はぁッ首領、はぁッ」
背後には背丈の高い
不機嫌そうな男が立っている。
森「お疲れ様」
森「連れて来てくれてありがとうね」
中也「いえ、はぁッ大丈夫ですッ」
随分と急いだ様子が見て取れる。
中也「遅れてしまいッすみませんッ」
森「ん?遅れてなんかいないよ」
時計は丁度十時を指していた。
紅葉「久しく見たと思えば、何じゃ其の顔は?」
太宰「行きたく無いのに此の馬鹿狗に無理矢理連れ出されたんです」
中也「狗じゃねぇ💢」
太宰「十分君は狗だろ!」
森「はいはい、其処迄」
森「五大幹部会を始めるよ」
中也「はい」
太宰「…..」
森「梶井君は出張中で欠席だよ」
森「五大幹部会を開いた理由だけど」
森「今日から幹部になる人を紹介しておかないとと思ってね」
太宰「…それって私ですか?」
森「そうだよ」
太宰「別に前迄幹部だったのですから態々五大幹部会を開かなくても良かったんじゃない?」
森「一応だよ」
森「此れで君は正式に幹部だよ、太宰君」
中也「…此奴が幹部?」
中也「何で手前が!?」
太宰「私も知らないよ」
森「双黒が戻って嬉しいね」
中也「折角手前を見下せると思ったのに」
太宰「君が私を見下す?冗談?笑」
森「喧嘩ばかりしないの」
森「太宰君が幹部になった以上」
森「中也君と太宰君を組ませる頻度は前より多くなると思うから覚悟しておいてね」
太宰「最悪」
中也「俺もだぜ」
森「短いけど此れで五大幹部会は終わりだよ、各自戻る様にね」
紅葉「太宰めが帰って来て嬉しいじゃろ」
中也「姐さん!?」
紅葉「太宰が居なくなってから大人しくなってもうたからのう笑」
太宰「そうなんだぁ笑」
中也「そんな事ねぇよ!//」
紅葉「此れから頑張るのじゃぞ」
太宰「、はい」
紅葉「今日はよく休め」
太宰「…..」
久しぶりに悪い夢を見た。
呪いの様な悪夢だった。
何時も織田作と
誰だか分からない女の人が出て来る。
何度見ても女の正体は分からないままだ。
ただ苦しくて
ただ痛くて
ただ哀しくて
ただ虚しい
息が出来なくなって目が覚める。
汗が滲んでいて気持ちが悪い。
未だ深夜だった。
寝ようとするが寝付けなくて
結局夜が明けた。
最悪な気分だ。
でも此れで良い。
此の気持ちを他の人が感じるよりも
自分が感じた方がマシだ。
自分が苦しめば全て済む。
そう思いながら今日も私は
道化の仮面を被る
どうだったでしょうか?
いつもより短くてすみません💦
なんかこのストーリー没になりそう、
久しぶりに書いたから上手く妄想が働かないしそれを文字に書き出せない、
つまんなくても最後まで見てくれたら
とても嬉しいです
次回は❤️1000で投稿します
では、またね!
コメント
21件
見るの遅れてしまって誠に申し訳ございません最高です続きを早くみたい右手を左手で押えながらコメントしてます震える〜!!!
え、え、創作ってゆうのかな?なんか、、想像力?なんて言えばいいかわかんない。けど、凄い。