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シオン(翔太)は、リリィから初めてのクエストを依頼される。依頼内容は、村の近くに住む小さなモンスターを討伐することだった。シンプルな内容に思えるが、最弱の「ナイト」クラスであるシオンにとって、そのモンスターさえも簡単に倒せるわけではない。
リリィ:「シオンさん、最初のクエストです。あまり難しくはありませんが、経験を積んでくださいね。」
シオンは心の中で「最初のクエスト」と言っても、最弱のナイトでどうすればいいのかと思案しながら、リリィから渡されたマップを確認する。
シオン:「モンスター…って、どんなやつだろう…。とりあえず行ってみるしかないな。」
彼が向かう先は、村の近くに広がる小さな森だ。そこに「グリーンスライム」と呼ばれるモンスターが現れることがあるらしい。シオンは足取りを重くしながらも、決意を固めて森の中に入っていく。
森の中に入ると、しばらくは静かな空気が漂っていた。シオンは盾を持ち、剣を腰に差して慎重に歩みを進める。すると、木々の間からひょっこりと、小さな緑色のスライムが現れる。
シオン:「あれがグリーンスライムか…意外と小さいな。」
モンスターを目の前にすると、シオンの心臓はドキドキと音を立てる。しかし、ゲームでの経験が少しだけ心を落ち着けさせてくれた。
シオン(心の中で):「スラッシュは初級だから、攻撃力は微妙だけど…盾で防いで、少しずつ削るしかない。」
そう決心し、シオンはスラッシュを繰り出す。しかし、グリーンスライムは思った以上に粘り強く、盾を使わないとすぐに反撃されてしまう。
シオン:「うわっ…結構硬いな!どうしよう、これじゃ倒せない…!」
盾をかざし、反撃を防ぐシオン。時間が経つにつれて、体力が徐々に削られていく。だが、諦めずに続けようとするシオンは、あることに気づく。
シオン:「待てよ…あれ?」
グリーンスライムの動きのパターンが一定になっていることに気づく。それは、ゲーム内で見たことがある、モンスターの「攻撃パターン」だ。
シオン:「もしかして…これ、避けられる?」
そう思った瞬間、シオンはスライムの攻撃を軽くかわし、すかさずカウンターでスラッシュを繰り出す。ヒット!そして、その一撃でグリーンスライムは倒れる。
シオン:「やった…!」
倒した瞬間、シオンは歓声を上げる。勝利の喜びが込み上げてきたが、すぐに冷静さを取り戻す。
シオン:「でも、こんなことで喜んでたらダメだ。まだまだだな…。」
そのとき、シオンの目の前に再びリリィが現れる。いつの間にか森の中に来ていたらしい。
リリィ:「お見事です、シオンさん。ちゃんと一人で倒せたんですね。」
シオン:「リリィ…いつの間に…?」
リリィは微笑みながら答える。
リリィ:「あなたを見守っていたわけではありませんよ。私はただ、あなたが成長するのを見届けたかっただけです。」
シオンは少し照れながらも、心の中でリリィの言葉に励まされた気がした。
リリィ:「さて、クエストの報酬として、これをお渡しします。」
リリィは小さな袋をシオンに渡す。その中身は、ゲーム内でも見たことがある「エリクサー」だった。
リリィ:「これで、あなたの体力が回復します。少しずつ強くなっていけば、もっと大きなクエストもこなせるようになりますよ。」
シオン:「エリクサー…ありがとう、リリィ。」
その言葉を受け取ったシオンは、少しだけ自信を持つことができた。そして、これから始まる新たな冒険に胸を高鳴らせていた。
次回予告
次回、第3話:「新たな仲間、エルフのアリエル」
シオンは、クエストをこなすごとに少しずつ成長し、次のクエストで新たな仲間と出会うことに。しかし、その仲間は予想外の人物で…!?