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『Lost Holiday 』 🍍×🌸 ( 📢×🌸、👑→🍍 )
※吸血鬼パロ
LAN : 都内で働く仕事人。みことと同僚であり親友。
暇72 : 古代から生きる吸血鬼。
いるま : LANの元恋人。
みこと : LANの同僚であり親友。暇72に密かに惚れている。
ー仕事終わりー
仕事という名の地獄が終わり、みことと別れた後だらだらと家まで歩いていた。
残業をしていたからか終電はなくなり、2駅分歩いて行く為、喉が渇いた。
せっかく働いたのにな、と思いながらも自販機まで歩き缶コーヒーを手に取った。
無意識に横を向きながらコーヒーを飲んでいると人が倒れ込んでいるのを見つけた。
昔からそうだ。人が倒れていたり困っていたりすると放っておけない。
すぐさま倒れている人に駆け寄った。
LAN : …ぇっと~、…大丈夫で すか、?
返事はなかった。
結構重症なのではないかと思い、少ない現金を車に払って家に帰った。
医療知識は全くないが、とりあえずベッドに寝かせてくることはできた。
明るいところで見ればコスプレしているのか疑うほどキラキラした服を着ていた。
アニメや漫画でよく見るドラキュラのような衣装だった。
…また明日も地獄なのだからさっさと寝てしまおう。
その人の寝ている近くの床は何故か異次元 に冷たかった。
ピピピピ、 ( ⏰
止めようと腕をのばそうとしても届かない。
うざったくなって体を起こそうとすると重いものが上に乗っているのか動けなかった。
目を開ければびっくりするほどのイケメンが座っていた。
??? : …うるさいなこの時計は、…
LAN : ぁ、あの~、?
??? : …あぁ、昨日はありがとうな、礼をする。
LAN : ぁ、はい、…
??? : 、?なんだか不服そうだな、?
LAN : …あの退いて頂けないでしょうか、…
??? : …なぜだ、
LAN : 仕事があるんで、…
??? : …俺も着いてく、
LAN : …ぇ、いや、なんで、…
??? : 感謝の意だ、感謝しろ、
LAN : はぁ、?
いくら話しても引くことの無い感じだったから仕方なく職場に持っていった。
LAN : …って感じ、
同僚であり親友のみことに謎に着いてきた人について話した。
みこと : …らんらん大丈夫なん、?
LAN : ぇ、なにが、
みこと : いや、…最近彼氏と別れたばっかやん、…?
みこと : なんかまだ嫉妬とかしてそうやない、?
LAN : ぁ~、…今もメールくるよ、…笑
みこと : やっぱり、!!
LAN : でもこの人はそういう彼氏とか好きな人とかじゃないから、笑
みこと : ほんまに、!?
??? : …俺は気に入ってるけど、
みこと : おわぁ、…きた、、…
LAN : てか名前も知らんし!!
??? : 暇72、覚えろ、
LAN : 暇72さん、…
暇72 : 肩苦しい、
みこと : なっちゃんとかど、!!
LAN : …んじゃ~、それで、
ー仕事終わりー
らんらんは今日そもそも予定があった為、早めに帰った。
というのを課長に告げるとため息を吐かれ逃げるように自分の席に歩いた。
みこと : はぁ~、… ( 溜息
その課長のため息が移った。
らんらんの隣にいたなっちゃんに一目惚れした。
なっちゃんはこの10時間、
ほぼらんらんのことしか見てなかったから脈ナシなのは分かってる。
みこと : ( …でも、…諦めない、 )
ブラインドから見える2つの影を目で追った。
みこと : ( 2人も取られるなんて嫌だから、 )
なんの装飾品もない携帯を持ち前好きだった人にメールを送った。
みこと 《まだ諦めてないよね?》
軽く頬を叩きまたコンピューターへ顔を向けた。
時々黒い画面映っていた自分の顔は恐ろしい程に真っ赤になっていた。
ーLAN宅ー
親父に逆らい人間界に飛ばされた俺は血液パックも持たずに人間界にいる。
この近くにいる人間、らんに知られれば俺の居場所は無い。
…住めるところが無くなる、というのもそうだが内心寂しい。
暇72 : …今だけでも我慢すれば大丈夫、だよな、… ( ボソッ
LAN : ぇ、なんか言った~、?
暇72 : 難聴なら病院行ってこい、
LAN : いやだってなんか言ったのかと思ったんだもん、!!w
…ずっとこのままで、…
ー数時間後ー
LAN : よぉ~っし!!完成!!
何年かぶりの自炊をした。
…まぁいくら生意気でもお客様だと思ったからだ。
第一、名前しか知らない他人だが、これから距離を縮めていけばいいだけなのだから。
…そう思ってしまっている自分はもう彼に惹かれているのかもしれない。
LAN : じゃん!!
LAN : トマトパスタ!!食べれる、?
暇72 : …ぁ、あ、… ( コクリ
LAN : よかった~、
LAN : 久々の自炊なのに食べれないとか言われたら死ぬとこだったわ、w
暇72 : …そ、か、…
何故か料理を作った後と作った前で言葉の拙さが変わっている。
LAN : ぇ、大丈夫、?w
暇72 : …なめ、んな、…吸血鬼、やぞ、…
LAN : ぇ、?
もう何が何だか分からない。
目の前にいるのはらんで、人間で、良い奴で、
俺は吸血鬼で、…吸血鬼でなんだ?
…とりあえず、…せっかく作ってくれたトマトパスタを、…
じゅるるるッ、…
…おいしい、もっと、…もっと食べたい、ッ…!♡
じゅるるるるるッッ、!!
LAN : ん゙ッ、ぁ゙あ゙ッ、…
急に押し倒され、さっきよりも長く、強く噛まれて吸われる。
何分かして、目が覚めるとなっちゃんが涙目になりながら謝ってきた。
暇72 : …ごめんごめんごめん、…
LAN : ぇ、なにが?
LAN : …ぁ~、吸血鬼のことなら怖いの得意だしいいんだけど、…
暇72 : お前のこと貧血にさせた、
LAN : ぇ、まじ、?
暇72 : …まじでほんとに、…ごめんなさい、ッ…
LAN : ん~、ま、動けるし全然大丈夫っしょ、w
暇72 : …でさ、今言うことでもないんだけどさ、…
LAN : なに、?
暇72 : …お前の血に依存しちゃってさ、…これからも飲ませてくんね、?
暇72 : らん、お願い、
LAN : …はいはい、…
みこと : らんらんどしたん、?
LAN : ぁ~、…なっちゃんがトイレいきたくなっちゃったらしくてさ、
みこと : もう3回目やん、…笑
LAN : 1人じゃ怖いらしい、w
みこと : そうなん?w
みこと : 頑張って~、!
じゅるるるッ、♡♡
LAN : ん゙ッ、ふぅッ、…♡
暇72 : ぷは、ッ、…はぁ、うんっまッ、♡
LAN : …ッ、?♡
暇72 : 戻ろ、?♡
LAN : …、うん、…?♡
みこと : ねね、らんらん、!!
LAN : ん、?
みこと : 今日4人で飲み会行かん、?
LAN : いいけど、…4人のメンバー誰、?w
みこと : えとね、俺と、らんらんと、…なっちゃんと、いるまくん、
LAN : は、いるま、?
初めて聞く声だった。
こんな低く声が出るんだ、ってびっくりした。
みこと : うん、
恋人でも親友でもないかもしれない。
でも内心俺はみことという人間にも嫉妬している。
らんに1番近いから。
LAN : ぇ、話してなかったっけ、?
LAN : 元カレがいるまなんだって、
このみことと言う人間はなにか企んでる。
奥があるというか表面が良すぎる。
みこと : あぇ、そうなん!?
みこと : …でももう約束しちゃったし、…
LAN : …でもみこちゃんと行くの久々だから行くかぁー、、…
みこと : ほんま!?ありがと、!!
だからこいつが俺にいくら好意を持っていたとしても
こいつだけは許せない。
俺だけのらんだから、
ー飲み会ー
嫌がらせじゃない。
ただ条件が良かっただけ。
最近らんらんの首に明らかにキスマがある。
それになっちゃんが来てから。
なっちゃんがらんらんのことを好きなのはもうわかってる。
俺の恋はもう実らないんだって。
じゃあ実るようにすればいい。
切り離せばいい。
みこと : ぉ、いるまくん先来てたんや、!!
いるま : お前ん家の鍵貰ったしな、w
みこと : あぇ、そやっけ、…
事前に全部物事はいるまくんに言っておいた。
いるまくんはまだらんらんのことが好きだから
きっと味方してくれるって思ってた。
いるま : らん~、?
LAN : …なに、
いるま : この酒美味いし飲んでみ、?
LAN : …遠慮しとく、
いるまくんがらんらんと話している時に、
俺がなっちゃんと話す。
完璧なはずだった。
みこと : なっちゃん、?
暇72 : なに、
みこと : らんらんのこと、すき、?
暇72 : …別に、… /
みこと : すきなんや、!!
みこと : きゅんきゅんするなぁ、…!!/
一生嘘つけば信じてくれるって
らんらんがいるまくんに飲まされたせいで酔った勢いで言った言葉。
俺といるまくんは理解が出来なかった。
LAN : …んへぇ、ッ、…なつぅ、…?ち、すってぇ、ッ…? /
暇72 : …いいん、?
LAN : いつもより、ッ、… いたくしてぇ、ッ… ?/
暇72 : …いただきます、♡
じゅるるるるるッ、…♡♡♡
LAN : ん゙ッ、♡んへッ、もっとぉ゙ッ、…♡
がりッ、…じゅるるるッ、…♡
LAN : んぁッ、♡ぅッ、ぁ~ッ、♡
親友としても、同僚としても、人としても、こんな声聞きたくなかった。
限界になって耳を塞いでお酒を飲んでから記憶が無くなった。
今日もまた、休みの電話がかかってきた。
暇72 : らん、貧血
みこと : は~い、
こんな日常なことになれて何も感じなくなった。
…でもちょっと悔しいから。
次は、…いるまくんと付き合いたいなぁ、…♡