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新キャラ出てきます!

yool(死ぬほど私の解釈です地雷だったらすいません)

優しくて明るくてちょっとだけ過保護なやつ

例えると八百屋のおっちゃん風



___________________________


今日はクリスマス-


「……さむ。ってか無理。冬、無理」

「え〜〜〜でも雪積もってんじゃん!?遊ばなきゃ損でしょ〜〜!」


白く染まった街を、もこもこコートにぐるぐるマフラー、そしておそろいの手袋で完全防備したHoolaとHyeheheが、寒さに震えながら歩いていた。


「……ていうかお前、手袋の中にカイロ入ってんの、ずるいだろ」

「へへっ、勝負は情報戦ってことで☆」


2人は冬が苦手。だけど今日だけは外に出たかった。

理由はひとつ――「雪合戦したいから」!


「よーしっ!こっち来いHyehehe!!いま完璧な球できたから!!」

「そっちこそ来い。返り討ちにしてやる」


楽しげに追いかけっこをしていたその時、

公園の広場に、ひとりの目立つ人物がいた。





「お〜〜っほっほっほ!やってるやってるぅ〜〜!!若いねぇ!!」

「……あれ?あれってYoolじゃない?」

「ほんとだ……なにしてんのアイツ」


真っ白な髭に、身に纏ったクリスマスカラー、

どこからどう見ても「良い子の味方です!」って顔をしている男、Yoolがいた。


そして彼の手には、可愛くラッピングされたお菓子がぎっしり詰まったカゴ。


「おう!お前ら!メリークリスマース!!」

「うわ、出た。声でかっ」

「ちょ、Hyehehe!Yoolは超いい人なんだから!ちゃんと返事してよ!」


「……メリークリスマス」

「はい、いい返事!んでこれ、2人にプレゼント!」


Yoolはにっこにこで、ハート形のチョコチップクッキーが入った小袋を手渡してくれた。


「2人で仲良く食えよ〜〜!ま、どうせいつも一緒にいるんだから心配ねーけどな!な??」

「Yool〜〜〜!!言いすぎ言いすぎ〜〜〜!!!////」

「お前らのその“微妙な距離感”な!オレから見てもニヤニヤしちまうわ!」


Hoolaは顔を真っ赤にしながらYoolの腕をバシバシ叩き、

Hyeheheはマフラーを深く巻き直しながら「……うるせぇ」と呟いた。


「ふたりとも、いい感じになっちまえ〜〜!今夜がチャンスだぞぉ〜!!ほっほっほ〜!!」


「……うち、Yoolのこと一回雪に埋めたほうがいいと思う……」

「まじでそれな……」




その帰り道。

ちょっと落ち着いた街角で、Hoolaがそっと言った。


「……さっきの、めっちゃ恥ずかしかったけどさ」

「うん」

「“いい感じになっちまえ”って……なっても、いいかな?」


Hyeheheは、一瞬びっくりした顔をして、

そのあと、雪が少し降り始めた空を見上げて、静かに笑った。


「……なってると思ってたけど」

「……バッカじゃないの!?////」


Hoolaが拗ねたように顔を逸らすと、

Hyeheheはそっと、その頬に手を伸ばした。


「……いいから、こっち見ろって」


そして――

ふたりの唇が、ほんの一瞬だけ、重なった。


冷たい風の中で、それはとてもあたたかくて、

静かな鐘の音みたいに、胸を打つ瞬間だった。


「……クッキー、あとで一緒に食べよ」

「……うん。そんで、Yoolのことは雪に埋めとこ」

「賛成」


雪の降る帰り道。

おそろいの手袋を繋いで、ふたりは笑った。


いたずらの合図 【hoola×hyehehe】

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