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いたずらの合図 【hoola×hyehehe】

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いたずらの合図 【hoola×hyehehe】

11 - 番外編 大晦日、正月編(ついに名前考えるのめんどくなった)

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2025年07月12日

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大晦日の夜。

街の喧騒が年末ムードで賑わう中、Hoolaはもこもこのダウンを羽織って、Hyeheheの家のインターホンを押した。


「おまたせ〜っ!ってか、年越しまでに入れてくれないと凍えるってば!」


「……遅ぇぞ、バカHoola」


不機嫌そうな顔とは裏腹に、Hyeheheは用意していたあったかい毛布を彼女に被せてくれる。


「うっわ、あったか!……やるじゃん、へへへ」


ふたりきりの年越しお泊まり会。

テレビをつければ年末特番が流れているけど、どっちも番組にはあまり集中していない。

Hyeheheが持ってきたボードゲームや、Hoolaが持ってきたスナック菓子で夜はゆるゆると過ぎていく。


「……あ、あと10秒で年越しだって!」


「え、じゃあジャンプじゃん!!年越し瞬間ジャンプ!!“地球にいなかったごっこ”しよ!」


「へ?……まじでやんのかよ、だっさ……」


「いいから立って!せーのっ……!!」


\5、4、3、2、1——!/


「ジャンプっっ!!」


二人は部屋の真ん中でぴょーんと飛んだ。

瞬間的に浮いた感覚と、同時にふわっと重なる笑い声。


「ハッピーニューイヤー!!」


「……くだらねー……けど、まぁ、悪くなかったな」


「でしょ?へへっ、今年もよろしく〜♪」


そのあと、こたつで寄り添いながら録画していた映画を見たり、ココアで乾杯したり、ゲームで本気バトルしたり。

静かであったかい夜は、ふたりの距離をまた少しだけ近づけた。



翌朝__


元旦の朝。ふたりは早起きして、雪がうっすら積もった道を初詣へと歩いていた


「……しぬ。寒い。なんで初日の出なんて見ようとしてんの……」


「うるさっ、さっさとお賽銭入れてきなよ!Hyehehe、何お願いするの?」


「秘密。てか、おれ五円玉しか入れねーから」


「やっすぅ!!(笑)」


神社の境内は人が多く、屋台もちらほら出ていた。

手を合わせたHoolaは願う。

(今年も一緒に、いっぱい笑って過ごせますように…)

横目でちらっとHyeheheを見ると、彼もまた、真剣な顔で手を合わせていた。


「……お賽銭、五円だけのくせに、めっちゃ真剣じゃん」


「うっせーな。真面目に願っちゃダメなルールあんのかよ」


「ふふっ、ないよ。ないけど、ちょっとキュンとした〜〜!」


ふたりは並んでおみくじを引き、凶を引いては笑いあい、屋台の甘酒を飲んで暖まり、

お土産の縁起物の置物を選びながら、ゆっくりとした元旦の時間を過ごした。



帰り道。

雪がちらつく中、マフラーに口を埋めたHyeheheが、ぽつりと呟く。


「……来年も、また一緒に年越せよ」


「え?」


「なんでもねーよ。聞こえてんじゃねーよ、ばか」


「あはっ、聞こえてたけど?ばかHyehehe〜」


「おい、雪ん中に投げるぞ」


ふざけ合いながらも、隣にいるぬくもりに安心する。

ふたりの新しい一年が、また始まった。


いたずらの合図 【hoola×hyehehe】

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