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※死ネタ要素有り?
※エセ関西弁
※キャラ崩壊
※ご本人様とは関係ありません
「俺がなんとかするから、もう少し耐えてろ」、rbrのその言葉を聞いてから数週間。
俺は平和な生活を送ることが出来ている。
まずはヒロインリヴェルやヒーロールシファー達に事情を話し、和解。
悪役令嬢ジェリーヌは彼女がやってきた諸々を学園に提出し謹慎処分。
評判も地に落ちたことだし、もう当分は大人しいだろう。
父親とは縁を切り、学園から借金をして暮らすことになった。
卒業したら元いた世界の知識を活かして事業でもして返す予定だ。
とにかく、俺は今幸せだ。
どれもこれも、俺一人では出来なかったことだ。
「本当に、ありがとう。」
rbrと二人っきりの音楽室。
夏らしい、熱気を含む風が吹き込んできた。
明日からはとうとう夏季休みだ。
「なんや、どうしたん、急に。」
「いや、感謝せなあかんな、って思ったんよ。」
「そうか。…久しぶりに、一緒に歌わんか。」
最近はバタバタしていてrbrと過ごす時間も少なかった。
それに、夏季休みに入るとrbrと会う機会もほとんどなくなるだろう。
俺は、二つ返事で了承した。
あの曲のイントロが流れ始める。
2人同時に口を開き、歌う。
rbrは相変わらず歌が上手くて、あの頃を思い出させる。
あっという間に歌い終わっていた。
「…お前、俺がこの曲を知ってることを不思議に思わんかったんか。」
歌い終わった達成感に浸っていると、rbrがポツリと呟くように聞いてきた。
言われてみれば、確かに。
今までは学園生活にいっぱいいっぱいで気づかなかったが、冷静に考えるとなぜrbrはこの曲を知っているんだ?
………!
「…もしかして。」
「俺さ、お前にずっと言いたいことがあってん。」
rbrは窓の外を見ていて、こちらを見ようとしない。
「ごめんな。」
「…ずっと、後悔してん。俺のせいで、お前が事故に遭って…。本当に、ごめんなさい。」
「…別に、ええよ。」
「後悔してへんし。…それに、rbrとまた会えたしな。」
rbrはこちらを振り向いた。
仮面をしていてはっきりとは分からないが、笑ったのだろう。
細められた、rbrの潤んだ瞳からは、今にも涙がこぼれ落ちそうだった。
「…それから、もう一つ言いたかったことがあるんや。」
rbrが少し俯き、再び口を開いた。
「こいつ、rbrもな、自分の容姿に自信がなかってん。」
そう言って仮面を外す。
初めて見るrbrの素顔は、左眉から左頬にかけて痛々しい古傷があった。
「生まれつきある傷らしくてな。周りから、傷について色々言われとった。」
「俺がここに来てからも、色々言われたわ。」
「でもな、」
それまで俯いていたrbrが顔を上げる。
「「生まれ持った物は仕方がないんやから、それについて悪く言うのはダサいやろ。俺はどんなrbrでも大好きやで」。」
「shoが、身長が低いからって悪口言われてた時、こうやって言ってくれたよな。」
「その言葉のおかげで、俺、強くなれたんや。本当に、ありがとう。」
その言葉に、思わず泣きそうになる。
「そっか。俺達、2人で助け合ってきたんやな。」
泣くのを堪えながら、必死に返事をする。
「せやな。」
「……sho。大好きや。ずっと、前から。」
「俺も、大好き。」
堪らえようと努力していた結果も虚しく、俺の目からは涙が溢れた。
どちらからともなく、互いの唇を重ねる。
「これからは、ずっと一緒にいような」
はい、最終話というわけで。
物語全体を見て思ったのがsho、rbrのこれじゃない感がすごい。
それから設定と話の甘さもすごい。
次はもっと高めていけるように頑張ります。
そして、今まで読んでくれた方々、ほんっとうにありがとうございました!!!
初心者の作品でしたがお楽しみいただけたでしょうか?
正直ここまでたくさんの♡をもらえるとは思ってませんでした
コメントしてくださる方もいて、本当に嬉しかったです。
emさん愛されはまだまだかかりそうですが、他にも長編を考えていますので、よろしくお願いします。
では、また次の作品で!