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「貴方のあめは何味?」
食べている飴はいちご味
降っている雨は無味
目からつたってくるアメはしょっぱい味
どれを答えれば正解なのか分からなかった
だから答えた
「分かりません。」
質問してきた彼女は「そのあめ味しないの?」と問いかけてきた
「僕のこと好き?」
友達としては好き
恋人としては好きではない
たまに意地悪してくるとこは嫌い
どれを答えれば正解なのか分からなかった
だから答えた
「分かりません。」
質問してきた彼は「え〜、どっちなのさ」と問いかけてきた
ときが経ち大人になった
社会も世界も全部分かりません。だった
人それぞれ正解をもっていた
自分には分かりません。しかなかった
月日が経って寿命で死んだ
今になって気づいた
「分かりませんだらけの人生はつまらなかった」
どこかで正解の音が聞こえた気がした
自分がはじめて意見を述べた時だった