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『いただきます』

「麺ながいな」

でろんでろんになった麺は柔らかく喉を鳴らし笑いを堪えながら素麺を啜った

「美味い」

「でしょう」

「そうだおかずが電子レンジの中に」

「まって持ってくるよ」

レンチンしていたのは解凍された豚肉だ突如としたタイミングであのBOXの事がフラッシュバックした。

話そうとしても喉につっかえてなんだか催すものがある

関係性・名前・性格すら分からない妻と男は言っていた。

妻と言っていたということは女性のはずだが敷き詰められていた身体は四肢は細いが濃いすね毛が生えており女のものではなかったように思える

それがまた薄気味悪い考える程どんどん顔が青褪め紛らわすように喋る

とにかく記憶から消しされたいものだった

風呂では毛を剃っていたら刃がカミソリの刃が太腿の肉に食い込み皮膚から血が出てきた

じんわりと熱くなり湯船に入ると染み込んできた。手のひらで抑えながら眉をひそめゆっくりと湯船につかった

肩に触れてきた不愉快極わりないあの男。

そしてBOXが気になってしょうがないどうして居たんだろう自分が殺したなら放置するのが筋だと思うのだ

だが男はBOXの中身を妻と例えており花や傘等を予備として置いていた。

いかなる方法でそうなってしまったんだろうかそれは考えても知恵とカロリーの無駄遣いだろう頭に浮かんだその類の話の裏ストーリーは、専門と凡人素人とでは思いつくことが全く違ってくる

ホラー映画やサスペンスなどと同じだろう

不可解な事が多すぎて頭の中では筋道がはっきりせずにパンクしてしまいそうだった

「早くでてきて長湯してる」

「ごめん今出る」

近頃時間が経つのがとても早くて驚く注意を払わなければいけない

湯気とともに風呂場にでると大小のタオルが置いてありふわふわとしている

石鹸の匂いが微かに残っていて自分がラッキーという事実を再確認安心する。

ずっと変わらず衰えを見せない愛を注ぎ続けてくれ切実にそう願った。

既にリビングの電気は消えばぁちゃんは2階に上ってイビキをたてて眠っている。

「ひとみ」

振り返るといつもとは違うおっかない兄の顔があった

「なんかあっただろ」

「え」

どうやら気づかれていたらしい

「話して」

「実は買い物に行った時変な奴がいてさ」

遠慮なんてしないで今までの出来事を全て喋った

何故か緊張感の様な物があって呼吸が上手くできずにいた。喋ると兄は少し暗い顔をして黙った。

「最近は変な奴がウロウロしてるから」

ぎゅっと大きな腕で抱き締めてくれたそれを返すように僕を兄の方に体重をかけてすがるような形になっていた下瞼が熱く泣いてしまいそうだった

「一緒に今日は寝ようか」

頷くと麗のひとみが柔らかく微笑んだ










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