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今回の登場人物︰カミラ・ロールズ(K.L。主人公。ヴァンパイア聖魔学校3年)、レオン・フローレス(L.F。ヴァンパイア聖魔学校3年。カミラの相方)、アダム・ロールズ(A.L。ヴァンパイア聖魔学校3年。カミラの双子の弟)、ヴァニスタ・ストレンジ(V.S。ヴァンパイア聖魔学校3年。右手に火傷のあとがある)、ルカ・ボーンズ(R.B。カミラたちの担任)、グレース・マッケンジー(G.M。本を開けた時に出てきた吸血鬼。ルカの親友)、エレノア・ガーネット(E.G。医務室の先生。ルカとグレースの元担任)、リリア・ストレンジ(L.S。ヴァニスタの母)ジャック・ストレンジ(J.S。ヴァニスタの父)、クリスタ・ストレンジ(C.S。ヴァニスタの妹)、イルゼ・パーキンソン(I.P。ヴァニスタの本当の母。リリアとジャックのかつての親友)、ダニエル・パーキンソン(D.P。ヴァニスタの本当の父。リリアとジャックの親友)
V.S「さっさとくたばれ!」
ヴァニスタは声を荒らげた。カミラたちを本気で○すつもりだ。
K.L「はぁ、はぁ…なんて強さ…」
R.B「限界突破状態はこんなにも強かったとは…」
カミラは息が切れていて、ボーンズ教授はこの状態がどれだけ強いか身をもって感じた。
L.F「いつになったらこの戦いは終わるの!」
レオンはこの戦いに飽き飽きしてきた。終わらせるためには、ヴァニスタの魔力量を10%~20%にしなければならない。
A.L「どうしたらヴァニスタは元に戻りますかね?」
R.B「ストレンジさんの魔力量が10%~20%になるまで戦い続けるか、無理やり魔力を奪うかですが…」
K.L「どっちもしんどいじゃないですか!」
G.M「お前ら3人は普通に戦え。私とルカは魔力を奪う」
グレースはとてもいい提案をした。その提案にみんな賛成し、その通りに動いた。
L.F「ヴァニスタ!君の相手は俺たちさ!○せるなら○してみな!」
レオンは、ヴァニスタがカミラとアダムとレオンを狙うように声をかけた。
R.B「ナイスだレオン!あとは私たちに任せな!」
ヴァニスタがカミラ、アダム、レオンに攻撃をしているうちに、ボーンズ教授とグレースはヴァニスタの魔力を少しずつ奪っていった。その状態が1時間ほど続いた時、
V.S「ぐっ!」
ヴァニスタは苦しそうに胸を抑えた。
K.L「やったかしら…?」
カミラが呟くと、ヴァニスタは力が抜けたように落ちていった。
A.L「危ない!」
アダムは咄嗟にヴァニスタの手を掴み、ゆっくりと下へ降りていった。そのまま、医務室へ向かった。
A.L「ガーネット教授!」
アダムが入ると、ガーネット教授は既に魔力を増やす準備をしていた。
E.G「待っておったぞ。あとは儂に任せろ。お前たちはあの辺で休んでおれ」
ガーネット教授はヴァニスタをベッドに寝かせ、少し診察をしたあとに魔力量を増やす薬を注射した。
L.F「ストレンジさん…大丈夫でしょうか…」
レオンは心配そうにヴァニスタを見つめた。
R.B「ストレンジさんのご両親に電話してきます」
ボーンズ教授はそう言って教授室に行って電話をしに行った。ヴァニスタの魔力は少しずつ回復していった。
G.M「全く…お主らSクラスじゃろう…Sクラス生が何をやっておるのじゃ」
ガーネット教授は呆れて言った。今も、ヴァニスタは眠ったまま。
―ヴァニスタの夢の中―
V.S「ここは…どこだ?」
女性「…タ!」
男性「…スタ!」
ヴァニスタの後ろから、誰かのの声がした。振り向くと、夫婦らしき女性と男性が立っていた。
V.S「誰だ?」
ヴァニスタが聞くと、
女性「ごめんなぁ、ヴァニスタ。辛い思いさせて」
女性はヴァニスタに謝った。ヴァニスタはなんのことか分からなかった。
V.S「お前たちは誰だ?ごめんねって、何かされたか?」
男性「俺はダニエル・パーキンソン。ヴァニスタの父だ」
女性「私は、イルゼ・パーキンソン。お前の母さ」
V.S「…は?」
ヴァニスタは理解出来なかった。自分の両親はリリアとジャックの2人だけ。でも、ヴァニスタは
V.S(この2人が、私の本当の親なのか?)
そう思った。
V.S「まさか…2人が、私の本当の親か…?」
ヴァニスタは恐る恐る聞いてみた。すると、アンバーが答えた。そして、今までの事を話し始めた。
I.P「そう。これまでの事、全て話すわ。ダニエルは、ヴァニスタが生まれる半年前に病気で○んでしまったの。アタシは、あなたが生まれて5ヶ月で日光に当たってて○んでしまったの。右手に火傷のあとがあると思うけど、それはアタシが○ぬ前に貴方も当たってしまって、その時に焼けて出来たの。その後に、リリアとジャックに貴方を託したってわけ」
それを聞いたヴァニスタは、両親を責めてしまったことを後悔した。
D.P「アンバーは、俺が○んだ時にリリア達に『私が○んだら、この子をお願い』と言っていたんだ…早く戻れ。お前は、まだここに来る必要は無い」
V.S「父さん!母さん!」
V.S「とうさん…かあさん…」
ヴァニスタは目覚めると、医務室のベッドにいた。そして、リリア、ジャック、クリスタが目に入った。
L.S「良かった!目が覚めたのね!」
C.S「良かったー!お姉ちゃん!」
E.G「おぉ!目覚めたか!良かったのう!」
ヴァニスタはぼーっとしている。
V.S「ガ、ガーネット教授…?私…一体何を…?」
ヴァニスタは意識が朦朧としながらも、ガーネット教授に聞いてみた。
E.G「お前は限界突破してしもうたんじゃ。今は意識がはっきりしておらんじゃろうから、しばらくここで休んでおれ」
V.S「げん…かい…とっぱ…?私が…?」
K.L「そうよ。ほんと、びっくりしたわ。他の生徒は避難したから安心して」
カミラがガーネット教授に続いて話した。ヴァニスタは、少しずつ自分がしたことを思い出した。
L.F「まぁ、元に戻って良かったよ。どうなるかと思ったからね」
A.L「だな。もう二度とすんなよ」
レオンとアダムの言う通りだ。限界突破は、最悪の場合○んでしまう。実際に、数百年前に限界突破した人が病院に運ばれたが、○亡してしまったことがある。
V.S「迷惑をかけたな。反省する」
E.G「気にするでない。お前が無事なら良いのじゃ」
J.S「ガーネットさんの言う通り。お前が生きていればいい。ゆっくり休んでくれ」
そして、ヴァニスタの限界突破事件は幕を閉じた。