TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

「しるくどふりーく?」

全く聞き覚えのない単語に俺は思わず聞き返してしまった。

「おい、あんまり大きな声で言うな。なんだ、知らないのか。お前さんはまだ子供だが、もう分別もつきそうな年頃っぽいし、ちょっとヤンチャそうだから知ってると思ったんだが。」

バートンは俺をジロジロ見ながらそう言った。

「バートンのおっちゃん、俺は武田とらき…」

おっとあんまり本名言うもんじゃないよな?

「トラって呼んでくれ」

「トラ?変な名前だな。」

「そうか?で、さっきの『しるく・ど・なんちゃら』って何なんだ?」

「『シルク・ド・フリーク』だよ。名前の通り、いわゆる見世物小屋さ。色んな異形の人間達がサーカスをするのさ。」

「異形の人間って、どんななんだ?」

「俺も実際見た事ねえが、この前露天商からチラシをもらって知ったんだ。すると、客にも知ってる奴がいて聞いてみたらよ。異様に手がデカい奴、めちゃくちゃ食べる大男、身体を自在に変形出来る男、美人の髭女とかいるらしい。」

「へぇ変なサーカスなんだな。でも、面白そうだな。何処でやるの?」

「町外れの古い劇場だよ。ただチケットが無いと入れないぞ。」

「あ、そっか。サーカスだもんな。バートンのおっちゃんは、もう買ったの?」

「そりゃあ買ったさ。妻の分も含めて2枚な。」

「もう売り切れたかな?」

「どうだろうな。あんまり大々的にビラ配りしてる訳じゃないみたいだからな。今行けば帰るんじゃないか?」

「ふーん、じゃあ行ってみっかな。」

俺はバーガーの最後の一口を口に放り込み、オレンジジュースで流し込んだ。

そういやリュウの奴、何処いんのかな?

ま、アイツなら大丈夫か。

俺は俺で楽しませてもらうぜ!

わりぃな、リュウ!

俺はニヤリと心の中で笑った。

「あ、その劇場って何処にあんの?」

そういえば俺土地勘無かったわ。

「紙に書いてやる。ちょっと待ってな。」

バートンはまたカウンターの奥に行き、劇場までの行き方を描いたメモ紙を渡してくれた。

「ありがとう。バートンのおっちゃん!行ってくるわ!」

そう言って俺は席を立ち、バートンに手を振って別れようとした。

「待て」

俺はガッと腕を掴まれた。

「お勘定、忘れてないか?」

……。

そういや金ねぇわ。

loading

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚