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学パロ
ピピピ…ピッ
目覚ましがなる
「ふぁー、ねむーい…」
いつもならすぐに起きれるはずの朝
だけど今日はなんだか身体が重い
「ミオーおきてる?」
「んー、おきてるー」
リビングから母が声が聞こえる
ねむたくて、それさえも少し鬱陶しく感じる
あぁ、だめだ今日、調子わるい
重い身体を起こして学校の支度をして学校に向かう
元気な小学生たちの声で頭が痛い
「えーっと、なんだっけー…、あ、適合させるか」
でも調子悪いなんて言ってられない、今はテスト期間中だから
「おはよ」
学校につくといつも必ず声をかけてくれるルイ
「ルイ、おはよ」
「勉強してきたの?さすがだねー」
「テスト期間だしね、ルイは英語得意だもんね」
「まあね」
他愛無い会話
「きょうの勉強会、ほんとうに勉強するのかな」
「え?」
「わすれたの?今日みこちたちと勉強会しようってはなし」
「あー、わすれてた…」
「ちょっと、大丈夫?テストに集中しすぎじゃない?」
「ごめんごめん、でもいっぱい寝てるし大丈夫だよ」
「ミオちゃんルイおっはよー!」
「今日は勉強わかりやすくおしえてねっ」
元気よく話しかけてきたみこちとスバル
「あ、みんな揃ってるじゃん、おはよ」
ちょうど教室に入ってきたフブキ
「ぼくもいるよー」
あとおかゆん
きょうはこの6人での勉強会がある
放課後までに調子整えないとなあ
カーンコーンカーンコーン
チャイムがなって今日も授業がはじまる
「…じゃあここを大神さん、いける?」
「…」
「大神さん?」
「ミオちゃん、あたってるよ」
「えっ、あ、」
「大神さん、大丈夫?」
「あ、大丈夫ですすみません」
「この問題、いける?」
「すみません、わかんないです」
「大神さんならいけると思うよ、じゃあさ、まず公式はなんだった?」
「わかんないですって、お手洗いいってきます」
いつもなら絶対しない態度、この後職員室で噂広まるだろうな、申し訳ないけど身体が言うことを聞いてくれない、ほんとどうしたんだろう今日
休み時間になるとみこちたちが駆け寄ってくる
「ミオちゃん、さっきの授業どうしたの?」
「ちょっとお腹痛くてさー、お手洗い行きたすぎて、笑」
「そっかー、大丈夫?お腹痛かったらむりしないでね」
「ありがとね」
そのあとも心配されるような出来事はあったものの、なんとか放課後まで耐えた
放課後はルイのお家で勉強することになってるからみんなでルイの家は向かった
「おじゃましまーす!」
「スバル、勉強しにきてんだからね?」
「ふぶにゃ〜、そんなこと言わないでよ〜」
「次のテスト赤点とった人は罰ゲームつけちゃうよ」
「る、ルイまで〜わーん泣」
「さ、勉強はじめるよ」
「みこ数学からやる!!」
「お!みこさんえらいっ!」
「え!スバルもスバルも!」
「じゃあぼくも数学かなあ、…ミオちゃん、ここおしえて?」
「…ん、あぁ、ここね」
「最近授業でやったなーって覚えてるんだけど、解けって言われたら…んー、って感じだよねえ」
「そうだよね、ここはね」
「うん」
「み、ミオちゃん…?」
「え?」
「泣いてるの?」
「…え?」
「どうしたの!」
「えっミオちゃん?!」
「ミオー!どうしたんだー!」
おかゆの言葉に反応してみんなが心配してくれる、どうやらうちはいま、泣いているらしい
みんなに注目されてどういたらいいものか、困っているとルイが助け舟をだしてくれた
「ミオちゃん、ちょっといい?」
「…なに?」
「おいで」
冷静を装ってるけれど涙は止まらない
ルイはご両親のいないリビングに入れてくれた
「ソファ、すわって」
「ん、ありがとう」
「麦茶、上に置いてきた?」
「うん」
「…特別にジュースあげる、みんなには内緒だよ?」
「大丈夫だよ」
「だーめ、泣いたんだから水分はちゃんととって」
「…うん」
ルイがうちの隣に腰掛ける
「優等生も大変だよねえ」
「え?」
「わたしはちゃんと見てるし知ってるからね、ミオちゃんががんばってるところ」
「…っ」
ルイはうちの頬に手を添えて涙を拭ってくれた
「いいんだよ、がんばらなくても」
「…」
「がんばってるのもえらいけどね、ずっとがんばらなくてもいいんだよ」
「…うん」
「先生にはあした、謝ろうね、ついていってあげるから」
「うん、ありがと」
「いっぱい泣けてえらいよ!」
「えっ?」
「泣いて、また、がんばろう!あとすこしでテスト期間もおわるよ!」
「まだ一週間前なんですけど」
「えー、そうだっけ?もう中間くらいの気分だよ」
「だめだよー!気抜いてたら」
「…ほんとだね、だめだね」
「ルイー!お手洗いかしてー!」
「はーいどうぞー」
「さ、そろそろみんなの元にもどりましょうか」
「だねー、おかゆんに数学教えなくちゃ!」
「もう少しだけ、がんばろう、いっしょに」
「…うん、もう少しだけ、ね」