テラーノベル
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ギラギラと照りつける夏の太陽と、どこまでも広がる青い海。
せっかくQuizKnockのメンバーみんなで海にやってきたというのに、波打ち際でバシャバシャと大はしゃぎする他の連中をよそに、山本は一人浜辺にしゃがみ込んでいた。
泳ぐわけでもなく、浮き輪で浮かぶわけでもない。
山本は短くて小さな指を砂まみれにしながら、ひたすら夢中で砂のお城を作り続けている。
バケツに湿った砂をギューギューと詰め込み、ひっくり返して「……よしっ」と呟く。
ちょっと崩れそうになると「あ、あぶない……」と息を呑みながら、小さな手でそっと砂を補強していく。その一生懸命な横顔と真剣な眼差しは、なんとも愛らしくて微笑ましい。
そんな山本の姿を、少し離れたパラソルの下から須貝はずっと見惚れるように眺めていた。
静かにスマートフォンを取り出すと、画面越しに山本へピントを合わせる。
小さな手で一生懸命に貝殻を飾ろうとしている一瞬を、カシャッと静かにカメラに収めた。画面の中の山本は、我ながら反則的な可愛さだ。
sgi「……可愛いなぁ」
口からボロッと漏れ出た本音とともに、ボケッと見惚れていた須貝の横に、ひょっこり河村が近づいてくる。
kwmr「……須貝さん、山本のこと好きなんですか?」
sgi「うおっ!? ……河村、いつからそこにいたんだよ」
突如横から声をかけられ、須貝は思わずスマホを落としそうになりながら焦って大声を上げた。
河村はニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべて須貝の顔を覗き込んでくる。
kwmr「いや、だって須貝さん、さっきからずーっと山本のこと見つめて鼻の下伸ばしてるから。写真まで撮っちゃってさ」
sgi「の、伸ばしてねぇよ! 写真は……ほら、あいつが真面目に砂遊びしてんのが珍しかったから!」
必死に誤魔化そうとする須貝だったが、耳まで真っ赤になっているのは一目瞭然だった。
sgi(あーあ……ホント好きだなあ)
胸の中で溢れる想いを噛み締めていると、河村が傍らに置いてあった日傘を一本手に取り、須貝の手にぽんと押し付けた。
そして、背中をポンと優しく押してあげる。
kwmr「ほら、見てるだけじゃなくて傘差して行ってきなよ。あいつ夢中になりすぎて日焼けしちゃうでしょ」
sgi「……おう、サンキュ」
河村の後押しを受けて、須貝は日傘を開きながら歩き出した。
砂遊びに夢中になっている山本の背後から、足音を殺して音もなく忍び寄る。
そして、上からすっぽりと山本を覆うように日傘を広げた。
sgi「このまんまだと日焼けすんぞ」
ymmt「うわっ!? ……あ、須貝さん」
頭上に日陰ができて驚いた山本が振り向くと、頭上から須貝が優しく微笑みかけていた。
山本は自分のために日傘を差して近くにいてくれようとする須貝の優しさに気づき、ぱあっと表情を明るくさせる。
雨音♪
470
#ご本人には関係❌
タブラ・ラサ
8,080
ごま油ぬりぬりんちゅ
675
ymmt「えへへ、ありがとう。ねえ須貝さん、須貝さんも一緒に作ろ!」
小さな手を砂だらけにしたまま、満面の笑みで誘ってくる山本。
そんな無邪気な破壊力抜群の笑顔を間近で食らい、須貝の胸はぎゅっと締め付けられた。
sgi「おう、任せろ! 一番デカいお城作ってやるからな!」
日差しを遮りながら隣に腰を下ろし、一緒に砂をこね始める須貝。
二人が楽しそうに笑い合っている姿をパラソルの下から眺めながら、河村はぽつりと呟いた。
kwmr「はやく気持ち伝えればいいのに……」
二人のじれったい恋事情を最初から知っている河村には、須貝を見つめる山本の瞳にどれほどの熱が籠もっているかもお見通しだった。
kwmr「山本はずっと、須貝さんから言ってもらえるの待ってますよ」
砂浜で身を寄せ合っている二人を見守りながら、河村はどこか呆れつつも、暖かな眼差しで冷たいドリンクに口を付けた。
(おわり)
コメント
3件
そんなかわいいymmtさんの笑顔を向けられたら吐血もんですよ!いいぞナイスガイ!そのまま告白しちゃってもいいんだぞー!あと凹凸コンビと物理兄弟でコンビ名分かれがちなイメージあるけど個人的には物理兄弟派なんだぜ!
もう須貝さんの「可愛いなぁ」が口から漏れちゃうの、完全に恋してるやつじゃん!!😭💕 砂遊びに夢中の山本に日傘差して一緒に作ろうって自然に誘う流れ、河村の後押しもあって尊すぎる…。最後の「山本はずっと待ってますよ」でじれったさ倍増、次の展開が気になりすぎる!!😤🔥