コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
初めての連載です。
( 🎩視点 )
「🎩、おい🎩ってば!!」
体を揺さぶらせ、クラスメイトに無理やり起こされた。ちぇっ、眠かったのに邪魔しやがって。と腹が立ったが、その問いかけに応答した。
「なんだよ、俺ねみーんだけど、?」
欠伸をし乍そう答えると、友人が興奮ぎみに語った。
「今日すっげぇ美人な転校生が来てさ!1つ上の先輩なんだけどさぁ、」
と俺はその話題にぴくっとか体が反応したが、気づかれていないようだ。すると、友人の声が大きかったせいか、周りの男子も俺の机に集まってみんなでその転校生の話を語り出した。
「俺も見たけど、めちゃ、美人だよなぁ、」
誰かがその転校生について褒めるとみんながすかさず、”だよな ” とか ” わかる ” などの
共感の声をあげていた。すると、突然俺の机の周りを囲っていたやつの1人が言い出した。
「また、🤕がしつこくナンパしてるらしいぜ笑」
と笑い半分に語っていた。周りもいつもの事なので、笑いながら ”またかよ 笑 ” と笑いの声が飛び交ったが、俺はそうじゃなかった。俺は机を軽く蹴り、椅子から立ち上がった。そのせいか大きな音が教室中に響き、俺の周りで話していたやつは当然に、教室の隅で話していた女子グループ。教室にいた全員が俺を一斉に見た。女子は俺のことを見て、怯えてるやつもいたし、男子は
おい🎩落ち着けよと、俺の名前を呼び落ち着かそうとするやつもいた。でも俺は落ち着かない。
誰が見ても今俺は激怒していた。
🤕と言うのは、俺と同学年のやつで、馬鹿みたいに心中・自殺が好きなやつで、綺麗な女がいたら、ナンパしたり心中に誘ったりしてるやつだ。俺からしたら、🤕が誰と心中しようが(してくれた方が有難いが)ナンパしようがどうでもいい。だが、今回はほっとけない。
初めに言っとくが、俺はそいつ🤕が大っ嫌いだ。俺らは、周りからも犬猿の仲と言われるほど仲が悪く、🤕と出会ってからは、一度も分かり合えたことはない。有難くクラスは別だが、
たまに廊下で会ったときなんかは、多少のことで喧嘩になったりするから、他の生徒も、先生も俺らが仲が悪いのを知っているってわけだ。
俺は周りにいるやつを押しのけ、教室の外へ出ていき、その転校生の教室に足を運んだ。教室の周りに見に来てるやつらを押しのけ、教室に入ると、まぁ、案の定、🤕が床に膝をつき、転校生の手を取り、色々と愛の言葉を囁いていた。
「やぁ、お姉さん。よければ、私と心中…」
そう🤕が言いかけたところを、俺が飛び蹴りしてやった。🤕は 、俺が蹴った衝動で、隣の机の方にぶつかっていた。
「痛ぁ、もぅ、何すんの🎩の馬鹿!!」
🤕が発する言葉一言一言に腹が立ってしかたないが、今はそれを抑え、🤕の言うことを無視し、転校生に目線をおとし、声をかけた。
「姉さん。大丈夫か?」
俺のその言葉に、🤕だけじゃなく、その場に居た全員が俺たちを見た。🤕が慌てて立ち上がり、
「はぁ〜〜〜〜!?お姉さん!?」
と変な声をあげていた。
「そうだよ、勝手に人の姉心中に誘ってんじゃねぇぞ。」
拳を握り、少し怒りを抑えながら🤕を睨みつけた。姉さんはまだわけが分からないように周りを見渡していた。
「🎩、その、よくわかんないけど、迷惑かけちゃってごめんね?」
姉さんは今にも泣きそうな顔をしながら俺に謝ってきた。俺は慌てて、姉さんを庇うように、慰めた。
「大丈夫だ。別に迷惑なんてかけてねぇよ。でも手前に何かあったら、心配だからな、」
言ったあと、みんなの前で言ったのが、恥ずかしくなり、照れるのを隠すように顔を別方向に逸らした。🤕は、相変わらず混乱したように、俺たちの顔を交互に見比べていた。
「…今日って4月1日だっけ?」
そんな受け入れられねぇのかよ。と呆れたが、
姉さんの生徒手帳と、俺の生徒手帳をだし、苗字も一緒だということを、証明した。それからは
しばらくのように、🤕と言い合いし、先生にとめられ、🤕を追い払い、姉さんに、彼奴には、
関わるなと、警告をし、放課後教室まで迎えに来るという約束をし、俺も自分の教室に、戻って行った。