この話はフィクションです
奇病の名前はネットの創作物を借りています。久しぶりに書いたので結構雑になっています。
昔、妹がいた。
その妹は、僕のことが好きで、ずっと近くにいた。
僕も妹が好き。
あの事をきっかけに離れ離れになったけど。
今から、何年前だっけ。
ここに入る前。多分4年くらい…か、
僕が13歳の時。
あまり…覚えてないからあやふやだけれど…、
先生とか、お母さんに褒められて、それをお兄ちゃんに自慢するような妹。とても可愛かった。
妹は、いわゆる「ブラコン」…?という…らしく、僕のことが大好きらしい。
僕も妹のこと大好きだよ。
…ある日の夜中、妹が僕を起こして、お父さんとお母さんが寝ている部屋に行った。
多分…深夜。
なんで僕を起こしたの?って聞いたけれど何も答えてくれない。
『ごめん。』
妹は左手に握られているものを使って床に落とした。
部屋が、燃え始めた。
ラムア「…!待て!戻っ_」
火は何故か急に広がった。火は思いっきり妹を包んで燃え出して、部屋も燃え始めた。
お母さんが起きて,すぐ駆けつけてくれた。
でも…お母さんはただ、僕を抱いてずっと妹の方を見ていた
助けたかった。……どうして…なんで……僕は…_
過呼吸になって、酸欠で目の前が暗くなった。
起きたら、そこは病院のベットの上だった。
体を起こすと手元で何か小さいものが当たる感覚がした。
宝石みたいな、小さいもの。
体を起こすと、ちょうど目の前に白髪のメガネをつけた男が来た。
『担当が僕でよかったね〜、他の奴らだとキミはすぐ死んでいたんじゃないかな。』
男はカルテを持ちながら僕に微笑んだ。
ラムア「ほかの…ひと?」
『あぁ、うん。僕以外にあと何人か居るんだ。ゆーてその人達は後2年ほどで辞めると思うけど。』
ラムア「なんで、僕はここに居るの?」
『……』
ラムア「…ねえ、?」
『あぁー…キミが 病気だからだよ。うーん…どう説明すればいいんだろうなぁ…』
涙石病
文字通り涙が宝石のようなものに変わる病気。
血液も宝石に変わることもあるらしい。
末期になれば体内に宝石ができるとかないとか…
寿命が短くなり、数年の命になる。
大体の病気に対してもそうだが
【症状が治らない場合、すぐ処分しても構わない】 なんて言われているらしい。
『キミの病気は治るかは不明…難しいんだよ』
ラムア「僕の妹は?」
『妹?』
ラムア「妹も、家で一緒に…妹は、!どこなの?なんで!なんで妹は火を付けたの?!」
『………ごめんね、妹さん…母親と一緒に違う病院に行ったんだ、』
ラムア「なんで?この病院じゃダメなの?」
『この病院はね、キミみたいに奇病を持った人しか行けないから…』
ひとりぼっち、ってことか。
あぁ、嫌だな
奇病を持った子供は他にも何人かいた。
いつ僕が死ぬのだろう、手術されるんだろう。怖いな、嫌だな、なんてあの時は思っていた。
今は何も思わない
なんなら、
こんな苦しい思いするなら、もういっその事処分すればいいのにって思うようになってしまった。
華って言う友達も、できた。
だけど変わることはない。
いつになったら…自分は…ここからいなくなれるんだろうか。
まぁ、僕は寿命が20歳までらしいからね。
できるだけ、次から来る子には明るく接して、仲良くしなくちゃ…___
最近、病気が発症した時は毎回、近くに妹が居る。
幻覚だけれど、ちゃんと僕を見てくれている。
毎回、《好きだよ》って言って消える。
好きだよ…って、どうして。
あの時、死んだのに。
僕を…置いていったのに…
『一生のトラウマだよ、ゆーて、あと3年ぐらいしか生きれないけど。』
また会えたらいいな
コメント
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妹の気持ちが何一つ分からず暮らすのつらぴ………