テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
『 ひ と 夏 の 白 昼 夢 _ 』
あれは、恋と呼べるものだったのでしょうか。
其れだけ短い間だった。
❀ _
一緒に夏祭りに行った帰り。
君は「 其れ 」を差し出した。
汗をかいた透明なその「 ラムネ 」を _
受け取ったのに、開けれなかった。
受け取ったが最後。 何も変わらないのに。
まだどうにかなると信じていた。
またあの楽しい日々を過ごせると信じていた。
私が思っていたよりも「 恋 」と云うのは儚いものだと知った。
あの夏。
幽世から遊びに来た君が教えてくれたから。
また君と逢える日を願って _
私はまたひとりで「 ラムネ 」のような夏を過ごそう __
FIN.