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*※*実際の内容と異なるところがあります。
風呂上がりの1年生が御幸についての会話を繰り広げる。
沢村「全部!!!」
小湊春市「ははっ、ほんとに栄純くんは御幸先輩を尊敬してるんだね。」
沢村「あったりめーよ!!なんせ野球を始めるきっかけになった人だからな!!」
3人の声が、隠れて聞いている御幸に届いていることは誰も知らない。御幸は缶の縁を人差し指で撫でながら壁に寄りかかる。
小湊春市「そ、そうだね笑」
沢村「、、あの人ふざけてるように見えて、、意外と緊張解してくれてたりするんだぜ?」
縁をなぞる手が止まる。
沢村「それに、、俺は御幸先輩が誰よりもこの部活に熱心な先輩だと思ってるから!!!」
沢村たちが倉庫の角を曲がる。そこには今話題にしてきた人が壁によりかかっている。
ペキッ
缶の音がこの状況で唯一聞こえた音だった。
沢村「ぁ……あ、、」
御幸「よっ!なーに話してたんだよ。先輩もまぜろ」
御幸は聞いていたことがバレるくらい意地の悪い顔をしながら会話に割り込んできた。
沢村「っ……!!///」(赤面)
ダダッ!!
沢村は全速力で自分の寮に向かった。いつも御幸に直接熱心に尊敬の意を表しているくせに、どうやら盗み聞きされていたとは知らず恥ずかしくなってしまったらしい。
小湊春市「栄純くん!?!?」
降谷「ふぁ……僕戻るね。」
御幸「なんだ、、、あれ、、」
御幸は何かを我慢して1年2人にこういった。
御幸「2人も戻りな、明日も早いから。」
小湊「は、はい、、分かりました。おやすみなさい。」
降谷「おす。」
御幸は1人になった瞬間、壁に背中をつけてそのままズルズルと滑り下がって座る。
御幸「俺なんで今さっき、、、」
(かわいいとか思ったんだ、、?)
自分の気持ちが分からない。こんな気持ちになったのは初めてだった。心臓がいつもより早く動いている。
ガチャっ
御幸が寮に戻ってきた時には既に沢村は布団にくるまっていた。
御幸「さーむらー、起きてるか?」
沢村「……」
御幸「狸寝入りすんなよー」
御幸にはなんでもお見通しだ。
御幸「あーあ、、せっかく明日球受けてやろうと思ったのにn」
沢村「なっ、なんでしょうか!!」
沢村は飛び起きた。
御幸「ぶはっ笑沢村、俺のこと大好きじゃん笑」
沢村「はいっ!大好きです!!」
御幸「え、?」
御幸は冗談で言ったつもりだった。しかしこの男沢村栄純は冗談でそんなことを言える人間ではなかった。
沢村「ずっと憧れで!!やっと、、っ、、一生ついて行きますっ!!」
本心だった。顔を真っ赤にしながら拳に力が入って震えている。
御幸「……」
御幸は沢村の震えた拳を片手で掴んでこう言う。
御幸「十分伝わった。ありがとうなニコ」
朝と同じ眩しい笑顔。御幸は心の隅なんかじゃない、確実に沢村のことが気になり始めていた。
沢村「も、もう寝ますっ!!///」
御幸「おう、おやすみ」
そんなこと言いながらお互い眠れる訳もなく。ただふたりだけの部屋に訪れた沈黙をどこか心地いいと感じていた。
沢村「御幸先輩!!球受けてください!!」
御幸「バレないように10球だけだぞ〜?」
沢村「あざっす!!」
沢村「御幸せんぱぁい!!」
御幸「どーしたー?」
沢村「今日の俺のフォームどうでしたー!!??」
御幸「腰が高ぇ、でも腕は触れてたぜ」
沢村「りょーかいっす!!」
沢村「御幸先輩っ!持ちますよそれ!!」
御幸「まじ?さんきゅ」
沢村は金魚のフンのように御幸に付きまとっていた。
降谷「……ねぇ」
沢村「ん?」
降谷から沢村に声をかけるのは珍しかった。
降谷「御幸先輩に付きまとうのもうやめなよ」
沢村「は、はぁ?お前に関係ないだろ!?」
降谷「あるよ、、ブルペンでの練習の時だって、君が話しかけてくるせいで御幸先輩迷惑そうだったし」
沢村「え、、、」
降谷「だから、もうやめてあげた方がいい、先輩のためにも」
沢村「……(迷惑、、そうだよな、あんなひっついて、自分の練習もあるだろうに、、)」
降谷「わかった?」
沢村「わ、わかった、わりぃ、、」
降谷「……」