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「起きろ~」
ぽよんぽよんと私の上で何かが飛び跳ねている。おそらくたこちゃだ…
しばらく一緒にいるが、滅茶苦茶鬱陶しい。
まだ朦朧としている意識の中、それは、確実に私の睡眠を邪魔してくる。
「あ~、あ~、ハラヘッタ~。ご飯くれなきゃ、動物愛護団体に言っちゃうお!」
うるさい目覚まし時計だな。
鋭いチョップをたこちゃの頭頂部めがけて一発。
「……あんた誰?」
「朝からうっさい!」
たこちゃはアホである。故に鶏並…いや以下の知能であり、忘れっぽいのである。
こうして私達の一日が始まる。
朝ご飯を用意する。自分はカップラーメン。たこちゃにはさつまいも5本…
なぜこんな食卓になっているのか説明しよう、
たこちゃは基本雑食なのだが、私が作った料理を食べるや否や
「なるべく美味しいのを持って来い」と喚く…やはり、生意気だ。
だが、ある出来事によって事態が一変した。
なんと、たこちゃは昨日スーパーで買ってきたさつまいもに夢中である。
どれくらい夢中なのかというと、
「たこちゃはおさつまいもだけ食べて生きうー」
なんていってそのさつまいもを二本持ち、私をぽこぽこと殴るほどだ。
え?分からない?まあ、とにかくとても気にいっているようだ。
そして、私がカップラーメンなのは…金欠だからだ…
あの食いしん坊はもう家では飼えないかもしれない…
なんて思いつつ、結局実行はできず終いである。
今度何かやらかしたら追い出…
ズガガガ、ドンドン、パフパフ。ガシャーン
フラグ回収の速度が異常だな!
私は音のした台所に向かった。
「あ…ごめんちょ。」
うちにある全食器類、粉々に割れている
よし、追い出すか。
…私のことを短気だと思っているのだろうから釈明させてもらう。
たこちゃがきて3日になる。だがしかし、たった三日で
食費は8、9千円位には跳ね上がり、壊したものの累計金額は5万をくだらない。
「たこちゃ、家、出禁。」
たこちゃを段ボールにいれて、段ボールに「養ってあげてください」と書いた。
そしてスーパーの買い物かご付近に置いてきた。うるうるしていたが、
こればっかりは自分の命に関わる…悪く思わないでくれ。
―数分後-
やっぱかわいそうだ!つれて帰ろう!
ピンポーン
急いで玄関の扉を開ける。
「こんちはー」
いや帰ってくるのはやいな!
次回 まさかの理由!たこちゃがうちにきた訳に迫る。(たこちゃがうちに来た1話目の続き)
時系列が間違っているんじゃないかって?この2話目はまあ箸休めだと思ってくれ!