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ーー模擬試験から1週間後ーー
雲ひとつない青空の下日向ぼっこする3人
最弱君:「今日も平和だな〜」
最強君:「ああ、逆に気持ち悪いくらいだ。」
ふつう君:「魔物の反応、完全に止まってるね。」
最弱君:「まぁ、平和が一番でしょ〜。」
最強君:「……そういや、ばかとへんなは?」
ふつう君:「隣に挨拶行ってるよ。」
ふつう君:「ほら、あの……」
最強君:「ああ、あの鉛筆みたいな家か。」
ふつう君:「うん。見るからにクセ強そうだよね。」
ドンドンドンッ!!
ピンポーン!!
ドンドンドンッ!!
ピンポーン!!ピンポーン!!
ばか君:「お隣さーーーん!!」
へんな君:「引っ越してきましたーー!!」
ガチャッ!!
???:「うるせぇ!!!!!」
へんな君:「あ、どうも♪」
???:「なんだお前ら……」
へんな君:「お隣に引っ越してきたんです!」
ばか君:「よろしくねーー!!」
???:「……お隣?」
2人:「はい!」
???(心の声):「(最悪だ……一番来てほしくないタイプだ……)」
???:「……で?それだけか。」
へんな君:「あっ!自己紹介!」
へんな君:「僕、へんなって言います!」
ばか君:「僕はばか!!」
???:「……そうか。」
(ドアを閉めかける)
ばか君:「ねぇねぇ!鉛筆さんの名前は〜?」
……数秒の沈黙。
???:「……俺の名前は、ペンソーだ。」
ペンソー:「覚えておけ。」
ペンソー:「その足りない脳ミソでな。」
バンッ!!(ドアが閉まる)
へんな君:「怖いけど、なんか面白い人だったね。」
ばか君:「うん!文房具みたいだった!」
2人はケラケラ笑いながら去っていく。
暗い部屋。
壁には無数のペン・定規・ハサミが整然と並べられている。
TV:「昨夜0時頃、フルーツ森にて魔物が出現――」
TV:「被害はなく、魔殺団によって殲滅された模様です。」
ピッ(テレビを消す)
ペンソー(独り言):
「……魔物……」
ペンソー:
「再生?核?」
ペンソー:
「そんな理屈で、生きてるつもりか……」
机の上。
鋭く削られた鉛筆の先が、光を反射する。
ペンソー:
「この世の“不要な線”は……」
ペンソー:
「全部、消す。」
ペンソーの目が、ギラリと光る。
ペンソーの影が、壁に映る。
その影は――
鉛筆でも、人でもない、何かの形をしていた。
(終)