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うい、我です。
リアルが落ち着いたので4日ぶりに更新します。
今回キスシーン(///、喘ぎ表現ありです。)
ーーとーます視点ーー
あれからしばらくが経ち、かえるくんも無事に退院。
かえるくんを襲った本人も逮捕されたらしい。
そいつの被害を他に受けてる人達も居たみたい。
「はー…。」
『どうしたの?そんな大きなため息…。』
「ごめんごめん笑」
「なんともないよ笑」
今のかえるくんは元気だから良いとしても…。
つい最近まではその時の事が忘れられず、ずっと怯えて生活していた。
そのため、しばらくは俺がかえるくんの家に泊まっている。
「おでこの傷、目立たなくなったね。」
『…でしょ!』
ごめん…思い出させちゃったよね。
ギュ
「無理に笑おうとしなくていいから…。」
謝罪の意味も込めてハグをする。
『…ありがと。』
そして、でね。というように、
『とーます…』
と、かえるくんが続けた。
抱き締めていた腕を1度離す。
『僕の親が、とーますのこといい人だって言ってたよ。』
かえるくんが退院する日、かえるくんの両親から最後に【かえるのこと、よろしくね】と言われたことを思い出す。
『ねえ、僕の意識がない間、ずっと傍に居てくれてたんでしょ。』
『ありがとう。』
自分の中に張られていた何かが、プツンと切れた。
チュ
『…へ?///』
「初キス…奪っちゃった?」
かえるの唇に触れ、再度顔を近づける。
チュクチュレロレロチュ
『…んん///はぁ//っふ///』
『ぷはぁ…//』
反応が可愛い。
初めて聞いたかえるくんのえっちな声。
必死に息をしようと頑張るその声に。
少し興奮してしまっている自分が居た。
かえるくんの顔をしっかり見て伝える。
「おかえり。かえるくん。」
『うん、ただいま。』
この笑顔がずっと見たかった。
かえるくんが今目の前に居ることが、本当に幸せなんだと改めて感じた日だった。
ーーかえる視点ーー
僕の家に入り込んできたやつが最近捕まったらしい。
被害者は僕だけではないんだとか。
「はー…。」
『どうしたの?そんな大きなため息…。』
「ごめんごめん笑」
「なんともないよ笑」
今回ことを僕だけならともかく、とーますのことすら巻き込んでしまったことを深く後悔している。
そのせいでとーますの事を沢山悩まさせてしまったことを僕は知っているから。
「おでこの傷、目立たなくなったね。」
『…でしょ!』
僕も、あんな簡単に扉を開けなければ良かったんだ。
「無理に笑おうとしなくていいから…。」
ギュ
とーますの優しさに包み込まれる。
やっぱりとーますに隠し事はできないんだな…。
『…ありがと』
退院する前日。
親から、とーますについて話された。
🐸母【かえる、恋人できたんだってね。】
🐸母【とーますさん、本当にあなたの事を愛しているのが伝わってくるの。】
🐸父【彼、すごくいい人だね。】
🐸父母【かえるが幸せに過ごせるなら、どんな形でも応援してるよ。】
反対されると思っていた同性愛。
ここまでよく言われるとは想像もしていなかった。
これも、相手がとーますだったからだろうな…。
『とーます…』
『僕の親が、とーますのこといい人だって言ってたよ。』
『ねえ、僕の意識がない間、ずっと傍に居てくれてたんでしょ。』
『ありがとう。』
そして、僕の恋人になってくれてありがとう。
すると、とーますが僕の顔に手を当ててきた。
チュ
『…へ?///』
嘘…。
今…キスされた…?
「初キス…奪っちゃった?」
小悪魔みたいな顔しやがって……//
チュクチュレロレロチュ
『…んん///はぁ//っふ///』
っな!舌入ってきた…/
苦し…息できなっ//♡
『ぷはぁ…//』
自分が出したとは思えない声、初めての感覚に驚く。
認めたくはないけど気持ち…良かった。
「おかえり。かえるくん。」
真っ直ぐ見つめられる彼の視線に答える。
『うん、ただいま。』
長い間暗闇を彷徨っていた僕に手を差し伸べてくれた彼。
その暗闇の中で輝いていた光も、きっととーますだったんだろうな。
ずっと話しかけられていたあの声に、今、
やっと答えることができたような気がした。