テラーノベル
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母が死んだことを会社に報告し、私はとれる限りの忌引き休暇をとった。
だから母が死んだことを彼が知らないはずはない。送金も、母の口座が凍結された段階で止まっている。
なのにどうして何も言わないの?
私には何の興味もないということ?
子供だと思うなら、せめて言葉をかけてくれたっていいじゃない。
葬儀が終わってひと月経った頃、私は受付への移動希望を出した。
社長とよく似た顔を表にさらして、いつか誰かが、この女は社長の隠し子なのではないかと気づいてくれないかと思いながら、笑顔を作る。
それが、私の小さな復讐。
もっとも、会社が傾くことを望んでいるわけじゃない。私の生活だって揺るがされるもの。
だから、ばれなくてもよかった。
ただ、やり場のないもやもやとして気持ちのやり場として、このささやかで皮肉な復讐を私は毎日続けていたのだ。
なのに、深山さんから言われて、私は自分の考えがいかに浅はかだったかを知った。
社長のスキャンダルが表沙汰になれば、たしかに問題だ。健康増進と食の安全をモットーとし、クリーンなイメージのあるわが社のイメージダウンは避けられない。
「私が移動するしかないのかな……」
自分の意地だけで会社を傾けるわけにはいかない。
そう分かってはいるのに、どうしても心がすっきりとしなかった。
鷹槻れん

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鷹槻れん

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#年の差
水無月 京
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#大人の恋
月詠 涼
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コメント
1件
「私には何の興味もないということ?」って胸がぎゅっとなった……。お母さん亡くなっても連絡すらくれないなんて、そりゃやり場なくなるよね。で、受付に移って「隠し子説」が広がるの待つ復讐、すごく皮肉で切なくて。でも深山さんに言われて自分の浅はかさに気づくところ、ちゃんと考えてるんだなって思ったよ。心のすっきりしない感じ、すごく伝わってきた。続きも読みたいな……🌙