そんなある日、Lunaticと因縁の相手であるAlpha国の戦争が決まった。
王が考えたのは、捨て身の作戦。
特攻となんら変わらない作戦だった。
Alpha国は同盟国と手を組み、うちに仕掛けてきたのだ。
死者が多数出るのは目に見えていた。
多数の幹部がこの戦争に反対した。
負け戦だと、
勝てるわけがないと。
それを王は一蹴し、勝てるはずのない戦争に兵をあてた。
国民は王を信頼していて、反対した幹部相手に反乱をおこした。
それを王は満足気にみていた。
国民は王に完全に支配されていた。
唯一正気を保っていた幹部は、国民や、王からの圧に耐えられず、責任と重圧で正気を保てなくなっていった。
最初は反対していた幹部も徐々に王の側についていった。
ついに誰も王に反対する者がいなくなったと思われたが、ただ二人だけ、反対する者がいた。
それが、クラインと、クラインの愛弟子であるユエルだった。
二人は王だけでなく、味方だったはずの幹部さえも敵に回し、己の正義を貫いた。
表では王側についているフリをして、裏側では王への反抗作戦を計画していた。
それに気づいた人間が、何人か王に密告したが、
二人は賢かった。
自分達が作戦を企てたという証拠を一切残さず、反対に密告者達を裏切り者として書記長に密告する。
書記長は二人の味方なので、王にはいいように伝えることができる。
そう、これは、完全犯罪なのだ。
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