内科?そんなの行かなくたってもう知ってる。
ストレス性の心臓病ってことくらい。
このままの進行じゃ卒業も出来ないことも。
『俺、は…心臓病です……もう少しで、1年経ちます。』
心臓病の余命は発症してから、約1年で死に至ることが多い。
そして、心不全になって死ぬことも少なくない。
俺は_________苦しくない死に方を望んだ。
苦しいのはもう嫌だ。
けど、神様は赦してなどくれずに、毎日、僕に苦痛を与える。
_________ねぇ、先生。
何故、苦しくない死に方を、学校では教えてくれないの。
そんな淡い疑問は頭の中で考えては、ポツリと消えてしまった。
柊「まだ生きれるかもしれない。期待すれば、何か____」
『楽に死ねるならば、期待はしますよ。』
先生は目を見開く。
もう期待など俺には残ってないんだ。
僕は笑う。
『…今日はありがとうございました…迷惑かけて、ごめんなさい。』
少し弱くなった声で、俺はそう言ってその場を立ち去る。
先生は、止まってた。
_________本当に、大切なことなんて、この世には無い。だって、誰も知らないから。
煙草の副流煙が自分の鼻腔を刺激した。
いつしか嗅いだことのある臭いであった。
そっと、後ろを向いた。
しかし、完全に向ききることは今の自分には不可能であった。
途中で、あっさりと辞めてしまった俺には、度胸がない。
そんなことを言われている気分になった。
胸がきゅうと締まる。俺は胸らへんの服を掴む。
呼吸が荒い。周りの視線が若干痛い。汗、すごいな。
あとは、えっと、えっと。
脳が上手く回ることを忘れた後、ぐるぐると頭がかき混ぜられているような気分に陥った。
コメント
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続きが楽しみです(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク (まだかなぁ〜( *´꒳`* ))