俺は普通の社会人。黒猫を一匹、飼っている
もう14歳になるデカ猫だ。
俺は今日退勤した帰り、うっかり赤信号を渡り
トラックに轢かれて 死んだ
________ はずだったのに
( あれ、なんか、眩しい… )
( ついにあの世にでも来ちまったか…? )
そう思っていたら
《 おめでとうございます!元気な男の子ですよ、》
と、俺の体は持ち上げられた。
( は?何言ってんだ、)
俺の頭は真っ白になる。なぜだか涙が溢れた
状況を整理すると、俺はどうやら転生?したらしい。普通そうな家庭の、普通の赤ん坊に。
( ああ、やっぱ死んじまったのか… )
でも俺はあまり悲しくはなかった。
いや、確かに死にたくはなかったが、どうせ今生きているのだ。
そう思って、俺はあまり気にせず記憶が残っまま転生した今を俺なりに楽しんでいた。
この体になってから数ヶ月ほど経った時、事件は起こった。
その時俺は母親である人物にベビーカーに乗せられて散歩に連れていかれていた。
『 あったかいねえ、』
なんて幸せそうに笑っている。
( もう春なのか。…あ、蝶々が )
俺も呑気にそんな事を考えていた。蝶々を目で追っていると、俺は見た事がある顔を見た
そこにいたのは俺だった。
( なんで、俺が?だって、俺は今ここに )
焦ってぐるぐると思考する。
〔 いやーー、まじ、災難だったわ。うっかりしてトラックに轢かれるとか、ついてないよな 〕
そう笑っている。隣には見知った友人もいた。
「 あー、あ! 」
( お前誰だよ! )
口に出そうにも言葉が話せるまでにはなっていない。
そのうち俺と母親がいるベンチから俺らしき人物と友人は離れていってしまった。
( あれは誰だ?もし俺が死んでいないんだとしたら、俺は誰なんだ? )
俺は1人で考え込む。そのうち眠たくなって、俺は考えることを辞めた。
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