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「んじゃ俺からは最後の質問」
「別に最後じゃなくても…」
「ひとまずだ。…で、お前はなんで出自も何も分かんねぇ人外(俺)を保護した?」
彼の質問は相変わらず至極真っ当な質問だった。
だけど何故か僕はその質問をされて、思わずきょとん、としてしまった。
「おい、お前…。なんだその面は」
「え?あぁ、いや……何と言いますか………。いざそう言われると、よく判らないと言いますか……」
「……はあ?」
彼のその反応なら大変よく判る。僕だって彼の立場で、こんな素っ頓狂な答えが返ってくればそうなる。
だけど、判らないのが今判る答えなので、これ以外何とも答えられない僕である。彼には何だか申し訳ない
「…………あ、神父だからって事でもいいですか」
「いや聞くことじゃねぇしまず手遅れだろ、その回答は。巫山戯てんのか」
「へへ」
「へへっじゃねぇよ。しかも神父サマなんかだったらより人間に害を成すかもしれない人外なんかを保護なんかするわけないだろ。阿呆か」
神父ならば善意でもしかして……なんて思い口にはしてみるが、容赦なく彼に正論で論破される。
まぁ、ですよね。
まず考えてみれば、この思考さえ”普通の神父”ではあり得ないのかもしれない。だとしたら、僕はやはりどうしたって”一応神父”なのだろう。別に全然構わないけれど。
そして先程から薄々感じてはいたが、彼は貴族みたいな形をしてる割には存外、口が悪いらしい。
最後にくっついてきた二つの軽い罵倒を思い出し、思わず苦笑いした。
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一応補足⇩
最初辺りの「人外(俺)を〜…」の()は
セルフルビです。
人外と書いて俺って言ってます。
面 は つら と読んでます。
顔面(表情)のことです。
そして最後の方の「貴族みたいな形」は
かたち ではなく なり と読みます。
貴族みたいな見た目 的なニュアンスの言葉です。
他に分かり辛い所や分からない所、もしあれば教えてください。直ぐに修正・補足致します🙇