⚠テチ雨林 BL パネキ出てきます⚠
俺にはひとつ困り事がある。……それは、俺の恋人が全くと言っていいほど構ってくれないことだ。
「おい雨林、こっち向けよ〜…」
「今仕事をしているんだ、見たら分からないのか?お前はそもそも大精霊という自覚を持った方がいい。」
「うぇ……もっと構ってくれてもいいじゃねぇかよ、チッ…仕方ねえな、あの問題児にちょっかい掛けてくるか。」
今日も1人で峡谷に出かけに行く。捨てられた地は環境が最悪で大精霊の俺が頑張らなくてはという自覚はあるが、いざやるとなるとかなり面倒臭い。しかも元々俺は人の為に行動を起こすタイプじゃないからだ。
「おい問題児〜、お前ら少しは喧嘩しなくなったんだろうな?」
峡谷の問題児2人は俺の話を無視し喧嘩をしている。
「大体あんたはねぇ……!!!」
「はぁ?!オレお前のプリン食っただけじゃん!!」
「ちゃんと名前も書いてあったでしょ?!ふざけないでよ!!」
またしょうもない事で喧嘩をしている。ここは大人の俺が一肌脱いでやろうと思い、
「おいお前ら、喧嘩はそこまでにしておけ……だいたい周りを見てから喧嘩をしろ、星の子どもと精霊が見ている。」
「いや!!!絶対に私はコイツが謝るまで喧嘩は辞めませんから!!」
「はぁ?!謝ったじゃねぇかよ!!」
「はぁ……もういい、喧嘩はしてもいいが周りのヤツらに迷惑だけはかけるなよ。」
俺はうんざりしながら書庫に足を運ぶ事にした。やはりあそこが1番落ち着くのだ、大精霊が長年書庫の環境を守ってきてくれているからだろうか。
「おーい……書庫、居るか〜?」
「んん……っと、おやおや失敬…これはこれは、捨て地様じゃないですか。如何なさいましたか?」
「えぇっとな……うーん、なんて言えば良いんだろうか…最近恋人が構ってくれなくてな、何か対処法はないだろうか?」
「そう言う事は峡谷のお二人に聞いた方が早いかと……私少々色恋沙汰には疎くてですねえ。」
「峡谷に行ってみたらタイミングが悪くてアイツらしょーもねぇ喧嘩してたんだわ……ごめんなあ書庫」
「えぇ、大丈夫ですよ。おぉ……何となくこれと言う資料が見つかりました、”押してダメなら引いてみろ”……ですかね?」
「おぉっ……!書庫お前天才だなっ、早速やってみるわ!!」
〜次回へ続く〜