ーーー桃兄の仕事場ーーー
桃兄「桃、早く自分の部屋戻りな」
桃「青達は?」
桃兄「俺と話があるから」
桃「…………わかっちゃ」(部屋に戻る)
桃兄「ん……お前らはこっち」
橙「……でか」
赤「広いね……」
桃兄「早くついてこい」(仕事部屋にいく)
青「これは……」
橙「画面でかっっ!何個もあるし」
赤「あ!桃ちゃん写ってる!」
桃兄「あの部屋に入ると、桃の体調やら何やらわかるんだよ」
青「なんの為に」
桃兄「桃の為に」
赤「え?」
桃兄「あいつは獣人だぞ?人間とは違う」
橙「そうですけど……こんなやり方は……」
青「あと首輪も……付けなくて良くないですか?」
桃兄「あれで細かいデータを撮ってるんだよ、桃の感情や、脳の動き方とかな。」
赤「なんでそんなデータが必要なんですか」
桃兄「獣人だからだよ。桃はなんで獣人か聞いたか?」
青「聞いてないです……」
桃兄「桃は、俺らの母さんと雄猫との子だよ」
橙「オス猫?」
桃兄「そうだ、俺の父さんが酷いやつでな、母さんを使って実験したんだ。人間と猫が交尾したらどうなるかってね…」
赤「ひどいっ……」
桃兄「だろ?俺は許せなかった。そんで、桃を産んですぐに死んだよ。母さんは」
青「…………」
桃兄「だから桃は最初、猫に育てられた。だから言葉も分からない、行動も猫だった」
赤「え、お兄さんが面倒見たんじゃないんですか」
桃兄「いや……俺は父さんをどうにかしようと思って何年か父さんと一緒に研究してたんだよ。ま、殺したんだけどね」
橙「殺した!?」
桃兄「殺したというか、自分から死んでったよ。俺が研究してた毒のドリンクを勝手に飲んで死んだんだw」
青「……自業自得だけど。お兄さんも怖いですね」
桃兄「そうか?恨みさえあればなんでも出来るもんよ」
赤「………」
橙「その後は……」
桃兄「あぁ、じゃぁ、桃と俺が初めてあった日を話そうか」
ーーーーーーーーーーーー
役員「桃兄さん、こちらです」
桃兄「うん……」
役員「ドア開けますね」(開ける)
桃兄「…………桃」
桃「…………?」
父猫「ニャー、ニャー」
桃「ニャーニャー!」
桃兄「桃……こっちおいで」
桃「…………」
桃兄「ダメ……かな?」
桃「ニャー……」
父猫「…………ニャーニャー」
桃「ニャー!」(桃兄の方に行く)
桃兄「桃……よく聞いて。これからは俺が桃の面倒を見るよ。人間の言葉も覚えような?」
桃「……ニャー?」
桃兄「今は分からなくていいよ。俺がちゃんと見るから」
桃「…………ニャー」
役員「そろそろ行きましょう」
桃兄「行こうか桃」(抱っこして連れ出す)
桃「ニャー!ニャー!!!」
父猫「ニャー!」
桃兄「暴れるなっ!」(抑える)
桃「シャァァァ!!!」
桃兄「ったく」(気絶させる)
桃「………………」
桃兄「もう首輪つけとくか……」
ーーー1日後ーーー
桃兄「桃、今日からデータとるからな協力しろよ」
桃「シャー」
桃兄「お前の為なんだからよ……まずはコレ見てろ」(簡易国語辞典を渡す)
桃兄「これみて日本語覚えろ、ちゃんと勉強しろ。あと俺に協力しなかったら首輪から電気流れるからな。協力した分お前は幸せになれるんだ。分かったな」
桃「シャーシャー!!!」
役員「桃兄さん!準備出来ました!」
桃兄「あぁ、早速やろう」
桃「シャァァァ」
ーーー仕事場ーーー
桃兄「よし、監視カメラOK、首輪のやつは?」
役員「異常なしです」
桃兄「脳内データは」
役員「こちらも大丈夫です」
桃兄「よしっ、今日からよろしくな桃」
ーーー数日後ーーー
桃兄「今日はこのベットに寝ろ」
桃「シャー……」
桃兄「逆らうのか?」
桃「ビク……フー……」
桃兄「はぁ、やれ」
役員「はい」
ビリリリリリリ
桃「ギニャァァァァアアア!!」(電気が流れる)
桃兄「早く横になれ」
桃「フー……フー……」(横になる)
桃兄「ん、よし。」
役員「開始します」
桃兄「ん〜……ここの骨が曲がってるな。矯正器具つけろ」
役員「はいっ!」
桃「シャー!!」(暴れる)
桃兄「暴れるな、付けられないだろ」
桃「フシャー!!」(役員を引っ掻く)
役員「いったっ!」
桃兄「流せ」
ビリリリリリリ
桃「ニャー”ァァァァ”ァァァァァアア」
役員「付けれました!」
桃兄「よし」
桃「フー……グスッグスッ」
桃兄「我慢してくれよ」
コメント
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兄ちゃぁん……
兄ちゃん…なにしてんのぉ