「…ねえ、明日何時にマネージャー迎えに来るんだっけ」
「朝の11時くらいとか言ってた」
礼央はちらりと時計を見る。
「4時か…」
「そろそろ眠ろうよ」
「まだできる」
「ええっ」
拒否する莉音の体に礼央がかぶさってくる。
「もう眠い」
「じゃ、勝手にやるから」
「もう許してよ、スタジオで踊れなくなる」
「じゃ、優しくする」
「礼央の優しくは信じられない…あっ」
足を大きく開かされ
腰を持ち上げられ
礼央がそこに入ってくる
「うっ…く」
「痛い?」
何度も貫かれたからか
痛みはない。
それに熱い彼自身は
機械なんかよりずっといい。
やっと落ち着いた頃
莉音は聞く。
「…ねえ、昨日言ったこと、本当?」
「何?」
「好きだって」
「え…あ…」
何故、照れる。
さんざんヤっといて。
ヤリマくっといて。
「もう1度言って」
「う…あの…」
「言わないなら、2度とヤらさない」
「あ、え、あ…」
わかってる。
それほど大切な言葉なんだよね。
莉音は身体を起こし、ガウンを羽織った。
「さあ、言って」
「あの……き…だ」
聞こえない、聞こえない。
わっ、礼央が赤面してる。
あんなことやこんなことしといて、
いざとなれば、これ。
「…あーっ、許してくれ」
「あはは、ダメ」
「うー…す、す」
「ほら、あとひと息」
「す…好き…だ」
「よくできました」
「もう、勘弁してくれ」
「今日はね。明日また言って」
あー、と礼央は顔を手で覆う。
汗までかいてる。
「離さないよ、礼央」
照れてる礼央を僕は抱きしめる。
離さない
絶対に。
初めて心から好きになり、
初めて僕を愛してくれた人。
「…離さなくて…いい」
礼央のぽつりと唇から漏れた言葉。
莉音はそこにキスをする。
離さないよ
離さない
この先どうなるかなんて
考えない
チャイムが鳴る。
「あっ、マネージャーだ。まだ早いよね」
「うん、お茶でも飲んで待っててもらおう」
ドアを開けると
何か戸惑った様子のマネージャーの後ろに
キラキラと、発光体を放つ人が…
麗歌劇団トップスター、真凛聖良こと
「姉ちゃん!」
礼央が叫ぶ。
「な、何故ここに」
「いや、今朝ね、耳に入ったのよ。礼央と莉音くんがついにミュージカルの舞台に立つと。で、マネージャーさんに連絡して連れてきてもらったの」
「何をしに来たんだよ」
「こら。歌劇団のトップスターに失礼な言い方しないの。時間が取れるうちにレッスンしてあげようと思って」
「頼んでないけど」
「私、忙しいから時間がないの。さ、始めるわよ。2人とも着替えてらっしゃい。相馬さんに用意をお願いしたの」
着替える?
…マネージャーの手には
レオタードが…
しかも
ピンク
おーい!
「帰れ!姉ちゃん、頼む」
「今の私はあんたの大先輩の大スター。聖良様とお呼び。さあ、レッスンを」
「いやないよ!」
怒鳴る礼央の後ろで、
莉音も顔をピクピク引きつらせている。
「弟だからって失礼は許さないわよ。それがこの世界。早く着替えなさい!」
だめだ、完全に面白がってるよこのスター。
僕たちは
好きって確かめ合ったばかり
今だけは
その
ロマンチックに
2人にしてくれー!
終わり
かなり
久しぶりにBLを書きました。
使ったことがないPNで。
しばらくこの名前を使おうかな…と
思います。
拙い作品ですが、
読んで下さって
感謝いたします。
ありがとうございましたm(__)m
100%、いや絶対に
あり得ないと思いますが
転写転載禁止で
よろしくお願い申し上げます
m(__)m
本当にありがとうございました。
むらさきえりす
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