テラーノベル
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続きです
相澤 「以上が、期末試験の組み合わせだ」
相澤の声が教室に響く。 名前を呼ばれた瞬間、永久は机に突っ伏していた顔をゆっくりと上げた。
長い睫毛の奥にある瞳は、ひどく無機質で、感情の色が薄い。
永久 「はぁ? なんで私が、このクソ面倒くさい二人と、、
勝己。デク。あんたたち、また喧嘩するんでしょ?」
爆豪 「あぁん!? 誰がこんなデクと組むかよ! 俺一人で十分だっつーの!!」
デク 「かっちゃん、そんな言い方ないよ! 不可抗力だし、、これは試験なんだから、、」
二人の間に火花が散る。その様子を見て、永久は深く、深くため息をついた。 心臓の奥がチリりと痛む。
爆豪勝己は、永久にとっての初恋だった。彼の苛烈なまでの勝利への執着、その裏にある純粋さを、
彼女だけは知っている。だが、それ以上に今の彼らの姿は、
彼女が嫌悪する「自己中心的なヒーローの卵」そのものに見えた。
、、はぁ、、、ほんとに、救いようがない。ヴィランの方がよっぽど、自分の痛みに対して誠実だよ、、
永久 「、、もういい。勝手にすれば?私は私のやりたいようにやる。」
試験会場である「市街地演習場」。 巨大なゲートの前に立つ三人。
爆豪は先頭を歩き、緑谷はその後ろを必死に追いかけながら作戦を提案している。
永久はさらに数歩後ろを、気だるげに歩いていた。
爆風と煙が立ち込める中、爆豪と緑谷が互いの胸ぐらを掴み合わんばかりに怒鳴り合っている。
その数メートル後ろで、永久は無表情に立ち尽くしている。
爆豪 「おい、クソデク! 何度言えばわかんだよ! てめぇのその小癪な援護が邪魔だってんだよ!!
俺の後ろをチョロチョロついて回んじゃねぇ!」
緑谷 「そ、そんなこと言ったって、かっちゃん一人じゃ死角が多すぎるんだ!
チームなんだから、もっと効率的に動かないと!」
爆豪 「あぁ!? 効率だぁ? てめぇみたいなノロマに合わせるのが一番の非効率なんだよ! 消え失せろ!」
永久 「、、あのさ、喧嘩しないでよ、チームだし、」
爆豪 「あ”ぁ!?うるせぇな!俺とデクの問題に部外者は入ってくんな!」
、、部外者、ね。
その瞬間永久の中で何かがはじけた。
それと同時に試験開始の合図が鳴る。
2人 「?!?!」
緑谷 「えっ、永久、ちゃ、ん?」
声こそ小さかったものの、その声からは隠し切れない冷たさと目線から殺気があふれていた。
爆豪の背筋が凍りそうなほど冷たい殺気。
思えば、数日前から永久の目線は変わっていた。
昼休みは
爆豪 「ドンっ!」
緑谷 「っ、、かっちゃ、、」
爆豪 「邪魔だクソナード。」
飯田 「爆豪君!わざとぶつかるのは!」
爆豪 「黙れ。」
わざとぶつかり、
プリントを渡す時も、
緑谷 「、(渡す)」
爆豪 「チッ、(ガッ)」
プリントを奪うようにとる。
戦闘訓練では、
爆豪 「BOOM!!!!」
緑谷 「っ、!あぶ、なっ、、い、!」
オールマイト 「爆豪少年!」
爆豪 「チッ、、、」
緑谷への攻撃に固執していた。
それも、いつものただの嫌がらせではなく、
何かに焦っているように。
永久 「、、、、勝己。やめなy」
爆豪 「てめぇには関係ねぇだろ。邪魔すんな」
永久 「、、、は?」
爆豪 「は?じゃねぇよ!お前も邪魔なんだよ!」
永久 「、、、」
爆豪 「チッ!」
去り際にはっきり聞こえた言葉、
「、、、なんでデクがオールマイトに気に入られて、
俺のこと見向きもしねぇ、、、」
ただの嫉妬。
そう、、、、永久は決めつけていた。
永久 「、、、馬鹿じゃねぇの。ただの嫉妬かよ。」
爆豪 「あ”ぁ!?」
永久 「あんたのその嫉妬がデク傷つけてんのわかんない?
ヒーローのやることじゃねぇだろうが、」
爆豪 「黙れ!」
永久 「お前が黙れよ。デクも反抗しろよ。
ヒーロー志望のくせに勝己にも反抗できねぇのかよ。」
緑谷 「っ、、ご、め、」
永久 「すぐ謝る、まじで、、弱すぎだろ。」
上鳴 「とーわー!ファミレスで勉強しよーぜー!
ポテトおごってやるから!」
永久 「、、、そんなクソみたいなことするヒーロー志望なんか、ヒーローなんかになれねぇよ」
爆豪 「てめぇ、、、!!!!」
上鳴 「え?何この空気。」
永久 「上鳴。奢るんでしょ。早くいくよ。」
上鳴 「???おう!」
爆豪 「おい!!逃げんのかよ!!!」
緑谷 「っ、、、」
永久のリミッターは明らかに限界に達していた。
永久 「2人のその無意味なやり取り、さっきから14回目。その間に、
仮想ヴィランを制圧する機会は5回あった。すべてあなたたちの『プライド』というゴミのせいで潰れた」
爆豪 「あんだとコラ!? てめぇ、さっきから黙って見てるだけで何様だ!」
永久 「、、何様か、、教えてあげる。私は、あなたたちの未熟さに付き合わされる被害者だよ。
そして、救いようのない馬鹿を切り捨てる審判、、かな。」
緑谷 「(なっ、何、、このプレッシャー、空気が重いっ!!)」
永久 「爆豪勝己。あなたは勝利に執着するあまり、勝利への最短距離を見失っている。
緑谷出久。あなたは対話に固執するあまり、不可能な相手への妥協で時間を浪費している。」
普段ならあだ名と名前呼びの永久が
フルネームで二人を呼ぶ。
2人はとんでもない嫌悪感に毒される。
永久 「二人とも、ヒーローを名乗る資格なんてない。ここで、私が終わらせてあげる、、」
怒りが限界突破した永久にとって、
2人は幼馴染でなく、ただの排除の対象にしか見えなくなっていた。
爆豪 「面白ぇ、、やってみろよ!!」
爆豪が掌に爆炎を溜め、永久に飛びかかろうとする。だが、永久が指先を僅かに動かした瞬間、
空間そのものが固定されたかのように爆豪の体が空中で静止する。いや、凍らされた。
爆豪 「なっ!? 動けねぇ!!」
永久 「そのまま死ね。社会の害悪になる前に」
永久の背後に巨大な氷の塊が形成される。それは「無効化」や「制圧」の域を超えた、明白な殺意の塊。
永久のマスク越しでもわかる白い息。
周りの温度が急激に下がり、-1度を突破した。
【モニター室】
相澤 「っ!! オールマイト!!早く3人のところへ!試験中止だ!!」
オールマイト 「相澤君! 永久少女の精神状態が臨界を超えている! あれは自分でも制御できていないぞ!」
相澤 「チッ、、あいつ、あれほど失望を溜め込んでいたのか! 俺も今から向かいます!
オールマイト!先に対処を! 手遅れになる前に!!」
【演習場:中心部】
永久が手を振り下ろそうとした瞬間、空気が裂けるような音と共にオールマイトが着地する
オールマイト 「敵愛少女!落ち着くんだ!」
永久 「、、落ち着けるわけないでしょう?クソNo,1。」
オールマイト 「!!」
永久 「あー、、、そうだ、全部、全部あんたのせいだよ、
この2人がヒーローを目指すきっかけになったのがあんただ。
あんたさえいなければ、」
標的がオールマイトに代わる。
永久の作った氷塊がオールマイトへ発射される。
その瞬間。
永久の個性が掻き消される。相澤が到着した。
だが、永久の「怒り」そのものは止まらない。彼女は即座に格闘術へ切り替え、
捕縛布を繰り出した相澤の懐に飛び込む
相澤 「くっ、、これほどの殺気か!」
永久 「邪魔しないでよ先生。その人たちを生かしておくのは、未来への怠慢だ。」
オールマイト 「永久少女! 止まるんだ! 君の正しさが、君自身を壊そうとしている!」
永久 「正しさ? そんなもの、この二人には通用しない! 私が、ここで、殺す。」
永久もプロヒーロー2人、ましてはNo,1ヒーローにはさすがに勝てない。隙を突き、
相澤が背後から彼女を強く羽交い締めにし、オールマイトがその上から彼女の動きを完全に封じるために腕を回す。
相澤 「落ち着け、永久! 見ろ、あいつらの顔を!」
永久 「見たくもない。あんなに醜いもの、一生見たくない。先生、なんで止めるんよ、
あいつら、もうヒーローなんて、無理だ。」
個性の反動でどんどん冷たくなっていく永久を相澤は抱きしめる。
相澤 「、、悲しかったんだよな、、?
大切な人が仲良くしないから。自分を見てくれないから、、仲間外れにするから、、
ずっと一緒にいるのにこんな関係いやだもんな、」
永久 「、、、」
相澤 「大丈夫だよ、きっと、あいつらのことだ、次の日にはもういつも通りになってる。
今日がひどかっただけ、いつもがそういうわけじゃない。」
永久 「違う、、だって、いつも、勝己はデクを傷つける、、」
相澤 「そうだな、だけど、緑谷もそれに負けじと成長している。
今は、、眠ってくれ。大丈夫だ。大丈夫。お前は一人じゃない。
あの2人が見てくれなくても、お前のことを認めてくれる人はいる。
だから、今は、安心して眠ってくれ、、」
相澤が永久の頸動脈を軽く圧迫し、彼女の意識を飛ばす。崩れ落ちる永久を、
相澤が静かに抱きとめた。演習場には、ただならぬ静寂と、爆豪と緑谷の荒い呼吸音だけが響いていた。
緑谷 「、、、先生。。永久ちゃんのポケットに、カイロがあります。」
爆豪 「、、、内側にヒーロースーツを過熱させるボタンがある。早く温めろ、」
相澤 「、、あぁ。それより、爆豪は凍傷の可能性がある。リカバリーガールのところへ」
爆豪 「、、わぁっとる、、」
永久のマスクの下から血が滴る。
相澤 「?!?!、、、おい、爆豪。」
爆豪 「、、?」
相澤 「敵愛の個性の反動は、体の温度の低下だけじゃないのか、、?」
爆豪 「、、俺は聞いてないぞ、低下だけしか、、」
相澤 「なら、お前ら、攻撃したか?」
緑谷 「してないです、、」
爆豪 「してねぇ、、」
相澤 「、、、検査が必要かもな、、、
秘めた個性の反動か、それとも、
今の個性の新たな反動か、
どちみち制御できない力があるうちは、、敵愛はヒーローになれない。」
緑谷と爆豪の試験はまた別の日となり、
永久は雄英の職員室の横にある仮眠室に運ばれた。
はい、どうでしたか!
2人の関係に耐えられなくなり、爆発する永久を書きたかった所存です。
はい、雑談第二弾。
Sくんの話です。
覚えてないかもだけど、
Tちゃんが好きな人ですね、
この前テストの点数が悪くてめっちゃ勉強してたんですよ、
しかも結構落ち込んでで、
そしたらSくんが両肩をポンポンと慰めてくれました!
いやー、Tちゃん悔しそうでした。
そして、今度、Sくんとカラオケ行くことになりました!!!
イェーーーーーーーーーイ!!!!!!!!!
ハイ以上、
4550文字!終わります。←めっちゃ書いたくない?
コメント
15件
めっちゃなんか その場が想像できるように描かれてて すごいおもろかった! 国語力半端ねぇ〜〜 相澤先生優しい
描くのお疲れ様! 爆発する永久ちゃんカッコいい。 ちょっと、ステインぽかった。 続き楽しみにしとく!
面白かったです♪ Sくんやさしすぎないか?逃したらダメだぞ!!続き楽しみです!