TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

最後の通し練習も終わり、片付けも終了した。

「凪、ちょっとこっち来て」

着替えから戻って来ると滝原くんに呼ばれ、滝原くん日高くん皆川くんが集まっているところに駆け寄った。

「これ、パフォーマンスするときはみんなおそろいで左手首に巻くねん」

滝原くんは私に白いはちまきを差し出した。

片面には、私の名前と3人の名前が筆で書かれていた。

「貰っていいの、、?」

「もちろん、凪も同じ仲間やからな」

「ありがとう、、」

「私のスペースある?お、ちょうどここ空けてくれてる」

瑠衣ちゃんはそう言って側にあった筆で名前を書いてくれた。


「当日なーぎーもこれ巻いてね」

瑠衣ちゃんは私に笑ってはちまきを渡した。

「うんっ、ありがとう」


「なーぎー緊張してる?」

皆川くんが聞いた。

「、、うん、人に見られてる状態で書くの得意じゃないから、、」

「そうだよね、なんでも人前って緊張するよね」

「でも、なーぎーはなーぎーの字書いたらいいんだよ」

日高くんがそう言うと、他の3人も頷いた。

「緊張は悪いことちゃうしな」

「楽しんでやれば大丈夫だよ」


みんなの優しさのおかげで心が軽くなった。


貰ったはちまきを何度も見た。

嬉しくて手首に巻いたら、滝原くんがそれを見て笑った。


明日、7月12日。

夏に入って初めてのパフォーマンスとなるらしい。

自分の字を、披露する時だ。

この作品はいかがでしたか?

43

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚