コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
『僕が愛したすべて』
…「僕の事が1番好きなくせに」
_
登場人物
・オ・セフン 🐤 高一
・キム・ジュンミョン 🐰 高二
・キム・ジョンイン 🐻 高一
・パク・チャニョル 🐯 高二
・ビョン・ベッキョン 🐶 高二
・ド・ギョンス 🐧 高二
・クァク・ドンヒョン(モブオトコ) 🦝 高一 悪役
・キム・ドンゴン(モブオトコ) 🦅 高一 悪役
…その他はまた紹介します
今日は、新しい高校の入学式。
心をはずませながら、中学とは違った制服を身体にまとい
新しい道を歩む。
これが習慣になるんだろうな。とか考えてまた心が弾んだ。
👴🏻「…この学校ではね 」
今軽く30分以上同じ話をループされている気がする。
ルンルンの気持ちでやってきたのに、最悪だ。
周りをチラッと見ると、ほぼ全員が下を向いている。
もしかして僕だけ?!起きてるの
👴🏻「…では終わります。」
_
クラスの中に入ると、見しれたメンバーがいたり、知らないメンバーもいたり、このクラスで1年やって行けるんだなと思って嬉しくなった。
席は、窓側の1番端の後ろ。最高だ。恵まれすぎだ
席に座って、周りを眺めていると、
🐻「あ、セフナ! 」
🐤「お!ジョンイナ!」
🐻「席隣! 」
🐤「まじか!やったー!」
そういいハイタッチする。
👨🏫「席つけよー!」
_
2週間ほどして…
🐻「なあ、セフナもう仮入部だよ~🥲︎」
🐤「え~もうその時期かー。」
🐻「中学と同じでバスケ部入る?」
🐤「僕もうバスケ入るって決めてるもん笑」
🐻「一緒!笑」
🐻「なんか、仮入部今日からあるらしいから一緒に行かね?」
🐤「おう!」
_
体育館に入れば、キュッキュッとスパイクが擦れている音がする
皆繊細な動きをしているのに何故か力強い。
仮入部に来た僕たちを見つけたのか、キャプテンらしき人が此方に向かってくる。
🐰「お!仮入部の子達だね?!」
そう満面の笑みで言うその人は余りにも美しかった。
僕はその人に心を鷲掴みにされてしまった。
🐤「 …ッ」
🐻「どうした??」
🐤「…皆上手いなーって」
🐻「当たり前じゃん!笑」
自分が嘘が上手い人間でよかった。
ジョンインにはバレてない。
🐰「えっとキャプテンの、キム・ジュンミョンです。3年生が抜けて間も無いから、ちょっとゴタゴタしてるけど。みんなで成長して行ければいいなって思ってます! 」
🐤「おお~。ジュンミョン先輩…!!」
🐰「 あぁ~1年ってこんなに可愛いんだね🥹」
🐯「やめろってジュンミョナ。引かれてるよ」
🐤&🐰「いえ!全然引いてません!!」
🐯「息ぴったりだな笑笑」
🐰「チャニョラも自己紹介してよ」
🐯「忘れてた笑笑」
🐯「えっと、2年のパク・チャニョルです。まあ、とにかく楽しく、時には厳しくやって行ければいいと思いまーす!!」
🐰「おいおい!チャラいの出ちゃってるじゃん笑」
このチャニョルって人は、身長が高いし、ハッピーウイルスって感じの笑い方…モテるだろうな~…
🐶「おっー仮入部ー?ありがとね~︎^_^」
この人は喋り方からしてもいまさっきの人よりチャラいのがわかる。
🐯「おいおい。馴れ馴れしすぎるだろ 」
🐶「そお??んな事ないもーん」
この人…チャラいと言うよりギャルい……?
🐰「今年、仮入部少ないな~」
そういいいまさっきまで笑っていたのに急に表情が悲しくなっている。すごく心に素直な人なんだろうな。
🐯「いや、3年の代なんか、2人でもやってたんだし。大丈夫だろ。」
🐰「まあ。そうか~…」
🐶「そーだ。君ら経験者?」
🐤「2人とも経験者です!中学で3年間みっちり!」
🐶「ふうーん。そーなんだ」
🐯「なら、北摂選抜とかでてたりする?」
🐻「このふたりで選抜ででました笑」
🐰「すごいね︎^_^」
🐰「なら、最初から説明しなくても大丈夫ってことだよね 」
🐤「はい!」
🐰「だけど、一応仮入部だから、見学しといてくれる? 」
🐻「了解です!!」
キュッキュッっとまたスパイクが擦れる音が始まる。
その音と共に僕は、キャプテンを見た。
あのキャプテンは、自然の時は、にこにこしていて能天気かと思うのに、司令を出したり、自分から積極的に動いたり。キャプテンに相応しい動きをしている。
僕…あの人に一目惚れしてしまった。
チャニョルという人は、ガードが強い。それに、すばしっこい為に、ボールが見えなくなる。攻撃とガードを同時進行できる人なのだろう。
あの犬みたいな人は、パッと見何も考えて無さそうだが自分で考えて必要な場所に立ってパスを待っている。マークされそうになった時は、早く動いて、相手からマークされないように避ける。
人それぞれの良いところが見る度にわかってくる
見れば見るほどかっこいい。
僕も北摂選抜に選ばれたと言っても、あれほど華麗な動きはできない。あのヒョン達みたいになりたい。
__
🐰「もう入部の時期だね~」
🐤「そうだねヒョン」
もうヒョンと呼べるし、タメ口も使える仲まで進展した。
🐰「セフナは、入部する?」
🐤「バスケ入る!」
🐰「やった~。セフナが入ったら未来が明るい!!」
🐤「何言ってるのヒョン︎^_^」
🐰「ほんとだもん」
そう言って頬を膨らませてるヒョンは倒れるほど可愛い
そもそも、男同士だし、なんでヒョンなんかに恋してるか分からない。今までだって、恋愛対象は女の子だった。だけどあの仮入部の日に惚れてしまった。
僕は女だからとか、男だからとかじゃなくて、僕はヒョンという人間を好きになってしまった。
この気持ちをどうすればいい。
_
🐰「予定通り、セフンとジョンインは来てくれたな。あとの二人もよろしくな〜!^_^」
🐶「少ないけどがんばろーな」
🐯「ビシバシ行くぞ~!!」
🐤&🐻「はい!!!」
🐶「元気いーな😁」
確実なステップを踏んで、シュートする位置に着く。
周りからのガードはまだ来てない。大丈夫だ。
シュートしようとした途端に身長の高いチャニョルヒョンにガードされた。
🐤「…!?」
前まで僕のシュートを妨害できる人は数少なかったのに…
🐯「そんな簡単には行かないぞ~笑 」
🐶「チャニョラーー!!こっち!!」
そういい、チャニョルヒョンが素早くベッキョニヒョンにパスを渡すかと思えば、ベッキョニヒョンの更に後ろにいた、ジュンミョニヒョンにパスを渡し、ジュンミョニヒョンが華麗にシュートする。
たった数秒のことなのに、息を飲むほど上手いプレイだ。
ジョンインも余りの速さに拍子抜けしている。
🐶「まだまだだなあ~︎!」
🐰「セフナ!ちょっとこっち来て!」
🐤「はい!」
🐰「セフンさ、普通にパス待って、シュートしようとしたじゃんか?」
🐤「はい。」
🐰「そうじゃなくて、1回近い人にパス出すとか、フェイントしてみるとか、単純な行動じゃなくて、相手を焦らす感じで行こう。うちのチームでかいやつしかいないしな。セフンもジョンインも背高いし。」
🐤「はい!ありがとうヒョン!」
🐰「いいよ~」
_
授業が頭に入らない。
ずっとジュンミョニヒョンの笑顔が頭を回っている。
あの見下せるぐらいの身長。ハグしたらどんな反応するんだろう。きっと可愛んだろうな。
👨🏫「おい!セフン!集中しろ!!」
🐤「…ッあ。すみません。」
🐻「何考えてたの笑」
ジョンインが隣の席なので、シャーペンの後ろ側で僕をこつく。
🐤「なんでもないもーん」
🐻「…そーいえばさッ!」
🐤「…ん?」
そういいジョンインの方を向くと、余りにも儚そうな顔をするから、心配する。
🐤「どした。」
🐻「…ううん!なんもない!」
🐤「なんかあったら言ってよ?」
🐻「優しいな︎笑。」
🐤「あったりまえよー✌」
_
今日もいつも通りのバスに乗り込む。
そうすると、見知れた顔が見えた。
あ…ジュンミョニヒョン…?!
勝手知ったる顔で、ジュンミョニヒョンの隣に座る。
🐰「…あ!セフナ」
🐤「おはよう。ヒョン」
🐰「おはよう」
🐤「いつもこのバス?」
🐰「いつもそうなんだけど、今日は1本遅れちゃってさ…」
🐤「一人で行くの寂しくない?」
🐰「まあ。ちょっと寂しいけど。」
🐤「僕と行こうよ。ヒョン」
🐰「…え?!」
余りにもヒョンに入り込んでしまったから、引かれただろうか。
🐰「いいの?」
🐤「…うん。逆にヒョンと行きたい。」
🐰「何それッ!!可愛い🥹」
🐤「ヒョンの方が可愛い。」
勢いでポロッと出てしまった。
バレませんように。
🐰「可愛いってよりかっこいいって言われたいんだけど??」
ヒョンが鈍感で良かった。
🐤「はいはい😑」
_
学校について、バスを降りると、
同じタイミングで、ジョンインが居た。
🐤「お!ジョンイナ!おはよ~」
🐻「おはよう。」
いつもよりテンションが低い気がする。
だから、顔を覗いて、大丈夫?と声をかけた。
🐻「…大丈夫だよ??どうした?」
そして、いつもの顔で笑いかけるから、大丈夫か。と思って、もう心配するのはよした。
_
🐻side
俺はバスで、セフンが、ジュンミョニヒョンに愛おしそうな顔を見せて、話しているのを見てしまった。
前も、楽しそうにジュンミョニヒョンの話をするから、追いつけなくなった。
俺の方がセフンのこと知ってるはずなのに。
長年セフンを見続けているのに。
そういうストレスが淡々と溜まっていき、俺はもうヒート状態だった。
ジュンミョニヒョンとセフンの関わりを意識しすぎて、部活が上手くいかなくなった。
セフンはレギュラーで2年生と頑張っているのに、俺は、スランプ状態でベンチにいる。
🐯「ジョンイナ…大丈夫か?むりすんなよ?」
🐻「…あッ、ありがとうございます︎。」
🐯「…さてはお前、恋愛で困ってんな~?」
🐻「…え??なんで分かるの。ヒョン」
🐯「俺もそんな時期あったからわかるよ。」
🐯「その好きな人と、違う人が仲良くなりすぎて、それを意識しすぎて、全部からぶっちゃうんだよな。」
🐻「そうなんですよね。」
そういいチャニョリヒョンの話を聞いてるだけで、少し楽になって、涙が出てしまった。
🐯「大丈夫か?本当に辛い恋愛してるんだな…」
🐻「もうその人は手に入らない…」
🐯「…そっか」
🐯「俺、もうそろ戻るな!」
🐻「うん!ヒョン頑張って!!」
_
🐤side
今日部活中にベンチに座っているジョンインが泣いているのを見かけた。
なんで泣いているのかは自分も分からない。
だけどただひたすら心配で試合に集中できなかった。
🐰「なあ。セフン…どうしたんだよ!今日」
🐰「試合の時ぐらい集中してくれ。」
🐤「ごめんなさい。ヒョン」
🐰「謝って欲しいわけじゃないんだよ。結果を残してくれればいいだけなんだよ。な?お互い頑張ろう」
🐤「はい!」
🐰「…良ければなんだけど…今日一緒に帰らない?」
ヒョンからの誘い?!断る要素1ミリもないだろ!!!
🐤「僕でいいの?」
🐰「セフナじゃなきゃダメ」
何その可愛い発言。無理なんだけど、倒れそう
🐤「ならもう片付け終わるし、先ヒョン下駄箱行ってて!」
🐰「はいはい~。早く来てね!」
_
早く片付けを終わらして、今足早に下駄箱に向かっている。
やっと下駄箱に着く!その時に、後ろから抱きしめられた。
🐤「…ッ え?」
🐤「ジョンイナ…?!」
🐻「…行かないで。」
🐤「何言ってるの…」
そう言い、ジョンイナの手を、優しく振りほどいて、
正面で向き合うようにする。
🐻「好き!」
そういい僕にまたハグしてきた。
🐤「…ッ なにしてんのっ!」
そう言い、下駄箱の方を見ると、
ジュンミョニヒョンが此方を切なそうに見て、走り出して言ってしまった。
🐤「…ッヒョン!!!」
僕は必死で追いかけたが、もう居なかった。
🐻「…セフナごめんね。」
🐤「…え?どういうこと?」
🐻「俺ずっとセフナのこと恋愛対象で見てた。」
🐤「…ごめん。その気持ちには応えられない。」
🐻「知ってる。ジュンミョニヒョンが好きなんでしょ?」
🐤「え…なんで。」
🐻「もう顔に出まくりなんだよ!もうちょっと隠せよな」
🐤「そっか。そんなに出ちゃってたか。」
🐻「もろ見えだわ!笑」
_
🐻side
🐻「早く、ジュンミョニヒョンに誤解だよ!って言いに行けば??こんな俺と話してないで!」
🐻「ボサっとしてんなよ!!」
そういい、セフンを俺は見送ってしまった。
彼の幸せの為に。
あの人の背中を見ながら俺は、静かに泣いた。
_
🐤side
翌日
僕はいつも通り、ジュンミョニヒョンが乗っているであろうバスに乗った。いつもの席を見ても、僕の愛おしい人は乗っていない。
もしかして、また寝坊してこのバスに乗れなかったのかな…
そう思うことにした。
その日から、部活でも、目があってもすぐそらされるし、避けられる。バスも毎回いない。
やっと僕は避けられているとわかった。
🐻「お前鈍感すぎな?」
🐻「誤解解かないと逃げられるよ?」
🐤「…ッ」
その帰り、足早に帰るジュンミョニヒョンを捕まえる。
🐤「…ヒョン!」
🐰「…」
🐤「前のやつ見てた事なら、それは誤解。」
🐰「…なんの事かわかんないッ…」
そう言いながらも涙を流しているヒョン
🐤「……なんで泣いてんの。」
🐰「…」
🐤「言わないとわかんないよヒョン」
🐰「…す……だからッ」
🐤「…え?」
🐰「…セフナのこと好きなの!!」
🐤「…え。。?」
🐰「きもいよね…ごめん。」
そういい僕の手を振り払おうとするヒョンの手をさらに強く握った。
🐤「そんなことない!!」
🐰「だってお前ジョンインと…」
🐻「…ごめんなさい!!終始見ちゃいました!
あれは誤解でしかないです!!あれは友達のじゃれ合いみたいなもんですし!!2人ともお幸せに!!」
そういいジョンインは走って行ってしまった。
🐰「…ホントなの?セフナ」
🐤「うん。ほんと」
🐰「なら…」
🐤「うん。ヒョンのことが誰よりも好き。」
🐰「…嬉しい。。」
やっと苦しい恋愛を幸せに変えて、脳天気でいたが、
ここからが悪夢だという事を誰もが予想だにしなかった。
__
その日から愛おしいヒョンと共にバスに乗って登校し始めた。
ヒョンは僕に定期的に好きと伝えてくれるし、プレゼントもくれた。
ちょうど僕のバックにもヒョンが手作りしてくれた、可愛いひよこのぬいぐるみが着いている。
不器用ながらも頑張った姿を想像して更に可愛いと思ってしまった。
その日の朝下駄箱に、1枚の手紙が置いてあった。手紙を開けて中を読むと、「今日の放課後裏庭に来て下さい。」と書いてあった。
もしかしてラブレター??と思いその手紙をバックに静かに入れた。
🐻「おっはよーん」
🐤「…うわッ!びっくりした」
🐻「安心して。もう好きでもなんでもないから!笑
いいひと見つけちゃったんだ」
🐤「応援してるわ︎^_^」
🐻「そうだ!いまさっきのラブレター??!」
🐤「おい!どこから見てんだよ笑笑」
🐻「くれぐれも気をつけろよ〜?」
🐤「…なんで?」
🐻「だってさ〜少女漫画とかであんじゃん。呼び出してさ、そっから虐められるってやつ。」
🐤「今の世代そんな少女漫画みたいなことしないだろww」
🐻「まあ、気をつけろって〜」
🐤「はいはい」
_
放課後
裏庭って初めて来たけど、こんな感じなんだ…案外綺麗だな…
休み時間の時にジュンミョニヒョンとここに来るのもありだな。
とか考えていると目の前に2人の男達がやってきた。
🦝「…フッ笑 やっぱりきたか。」
🦅「呑気な奴だな?笑」
🐤「ドンヒョンとドンゴン??どうしたの。」
この2人は俺と同じ高一で、同じバスケ部に所属している。
🦝「本題に入るけど、」
🐤「…うん。」
🦝「俺ジュンミョン先輩好きだから近づかないでほしい。」
🐤「え。ジュンミョンってあのジュンミョン??」
🦝「それ以外何があんだよ。」
🐤「ごめんだけど、俺のジュンミョンだから手出さないでもらえる?」
🦝「…は??どー言うことだよ。」
🐤「だからそのまんまの意味。付き合ってんの。」
🦝「意味わかんねーわ。」
🦝「ドンゴン…やっちまえ。」
🦅「うん。こいつ元から1回ボコしたかったんだよな。」
🐤「…どーいうk((」
ボコッ
🐤「ッう。」
🦝「絶対見えるとこにはつけんなよ。」
🦅「わかってるって」
ボコッ バンッ
🐤「ッて…やめろって」
バンッ
🦅「今日はここら辺で終わりな?あ〜スッキリした。」
🦝「お前明日もここ来いな?来なかったら、ジュンミョニヒョンに手出すからな。わかったな?」
🐤「…ッ」
そう言って相手が去っていった後、ずっと殴られた腹を見ると、
青紫色になってしまっていた。見えないところだから、
俺が我慢したら、ジュンミョニヒョンに手は出されない。
絶対にバレたらダメだ。
_
翌日、またジュンミョニヒョンと同じバスに乗り込んだ。
このバスはまだ奴らにバレてないみたいだ。
もしバレたらどうする。
そんなことが頭を駆け巡る。
🐰「…そんな怖い顔してどうしたの??」
🐤「…あッ!笑今日小テストだからさ!考えすぎてたわ笑心配させちゃってごめんね?ヒョン」
🐰「そうなの?頑張ってね??」
🐤「うん。頑張る」
授業中も何をしている時もあいつらに監視されてるんじゃないか。そう思って何も出来ない。
_
部活中
バスケをやっている途中に分からない部分があって、咄嗟にジュンミョニヒョンのとこに聞きに行こうとしたが、
あいつらのことを思い出して、方向転換して、チャニョリヒョンの方に向かった。
🐤「あの、ベッキョニヒョン…ここにガードが着いてる時って僕って、レフト側に着いとけばいいですか?」
(今更ですけど、私バスケのルールとか用語全く知らないので適当にバレーの用語使ってます((は? )
🐶「ううん。違う。そこにガードが着いてる時は、センターか、ライトに居なきゃ。パス回ってこないよーー。」
🐤「おっけーです!有難うございます︎^_^」
🐶「あのさ…セフンジュンミョニヒョンと付き合ってるでしょ?((小声」
🐤「えっと…」
🐶「大丈夫、大丈夫俺チャニョリと付き合ってるし。」
🐤「え??!そうなんですか!」
🐶「そうそう。もう今年で、4年目ぐらい。」
🐤「…長いですね?」
🐶「まあね笑」
🐤「…あの。」
このノリであいつらのこともぶちまけてしまいたかったが、
これで、ジュンミョニヒョンに言われても困る。
🐶「ん?」
🐤「…いえ!お幸せに!」
🐶「有難う。そっちもね?」
🐤「ありがとうヒョン🥹」
_
次の日もその次の日も、部活があろうがなかろうが呼び出されて、あいつらにボコされる。
もう、腹、背中が紫色になって、戻らない。
🦝「こいつ。しぶてーな、さっさと別れろよ。」
🦅「ほんとそうだよな。邪魔なんだよ。」
🦝「俺のジュンミョニヒョンなのにな??」
🦅「そうそう。」
🐤「…俺のッ…」
🦝「うっせえ!!!!」
そういい顔に殴られる。
🦅「おい!!見えるとこに殴ったらダメなんじゃ!!」
🦝「んなもん知るかよ!」
🦝「行くぞ!」
🦅「…おう。」
今日はやっと初めて顔に殴られた。
唇が切れて、鉄の味が口内に広がる。
これぐらいなら、ヒョンにバレても、自主練しててボールが当たって唇が切れたって言えばごまかせる。
ああ。大丈夫…。
_
🐰「おい。セフナその傷どうした。」
🐤「…え?ああ。昨日自主練で残ってたらボール当たっちゃって唇切れたんだ。」
🐰「そうなのか??気をつけろよ??」
🐤「うん!ありがと。ヒョン」
今日もさっさと終わらせようと、裏庭に足を運ぶといつも居るはずのアイツらがいない。
もしかして!!と思って体育館に走った。
あ!居た。
🦝「ジュンミョニヒョン!!教えてください︎^_^」
🐰「うん。いいけど。」
🦅「良ければ僕も!!」
ドンヒョンとドンゴンを睨みつけると、
ドンヒョンが俺の方を向いてニヤッとした。
そうすると、わざとジュンミョニヒョンに足を引っ掛けて、転ばせた。そして、自分もわざと転んで、ジュンミョニヒョンの下敷きになる。
🐰「…ッて。」
🦝「大丈夫?!!!ヒョン!」
そういい可愛らしい声を出して目をうるうるさせた。
🐰「…うん。大丈夫。練習しよう。」
🦝「待ってください。」
自分が立てないふりをして、ヒョンに助けを求めている。
🐶「はーい!そこまでーー」
🐶「俺ら選抜だから。ベンチのやつ帰ってくんね??」
🐶「お前ら教えて貰うなら忙しいキャプテンじゃなくて、俺とか、選抜メンバーに聞きに行けよ〜。」
🦝「…すみません。」
そう言いながら悔しそうな顔をして、2人して走って去っていった。
🐶「セフナ、大丈夫?」
🐤「…え?」
🐶「あいつら、お前のことよく思って無さそうだから…」
このベッキョニヒョンは能天気に見えるのに周りが見えている。
🐤「いえ?!全然ですよ!ドンゴンもドンヒョンも良い奴らです!」
なんでこういう時素直に助けてと言えないんだろう。
今まで耐えられていたが、
パスをするにも今は腹が痛すぎる。
誤魔化してきたけど、今日も誤魔化せたら…
🐰「セフナー!!こっちこっち!!」
🐤「はーい!〇〇ヒョンマークして!!」
🐻「了解!!」
そう言い、ジュンミョニヒョンにパスを出す振りをして、遠くから、シュートするためにジャンプする。
🐰「待って!!ストップ!」
その一言で、試合がストップする。
🐯「どうした。ジュンミョナ」
真剣な顔をしているからみんな心配している。
🐰「…足つっちゃった︎^_^」
そういいいつもの笑顔でいる。
🐯「なんだよ。びっくりしたーー。笑」
🐰「なら10分休憩!!」
🐰「セフナ…ごめん。こっち来て。」
そう言って、体育館の裏に連れていかれる。
怒られるのかと思って、申し訳ない気持ちになった。
🐰「…脱いで。」
🐤「え??」
🐰「今さっき見えちゃったんだけど…」