この作品はいかがでしたか?
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俺はどこにでもいるモブ男子高校生だ
俺のクラスには、学校には有名人がいる
テレビとかそっち系なら“工藤新一”が有名だが、喧嘩とかそういう類なら“降谷イザナ”が有名だろう
日本人離れした銀髪にバイオレットアイ、褐色肌
見た目は外国人で18歳にしては160センチと小柄な方だが喧嘩となるととんでもなく強くなる
有名なのは米花町の“イザナ無双”の事件だろう
イザナ君の派手な容姿に気に食わない奴等がイザナ君をリンチしようとしたところ返り討ちにあった。普通ならそこで引き返すがそいつらが親分的な存在を呼んで結果イザナ君対200近くの不良
それでもかすり傷程度しか負わなかったから“不死身のイザナ”として有名となった
そんな物騒で有名なイザナ君だが、うちのクラスではギャップにやられている人がたくさんいる
そんなイザナ君の伝説エピソードをこれから話そうと思う
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【実はお兄ちゃんっ子?】
授業が終わってみんな開放感を楽しんで帰ろうとする
その時
ピリリリ♪
誰かのケータイの電話がなった
そんなことに気にせずみんな帰ろうとしたときだった
「兄ちゃん?」
クラス全員が固まった
あの不死身として恐れられているイザナ君から兄ちゃんという単語が出てきたのだ
そんな衝撃の言葉を聞き固まっているクラスメイトに気づかないままイザナ君は会話を進めた
「兄ちゃん今日早く帰るの?え?ヒロや松田達が遊びに来る?ならなんか菓子でも買って帰るよ」
クラスメイト達の脳内はカオスだった
『え…?兄ちゃん…?』『イザナ君兄貴いたの…?』『兄ちゃん…っ!』『あのイザナ君から兄ちゃんッッ!!』『末っ子気質…だと…?!』『すげぇ嬉しそうな顔してるッ!!』『可愛いッ!!』『やばい…語彙力死にそう…』『ギャップ萌え…!!!』
何人か変なことを思ってそうなくらいイザナ君の衝撃が強かった
「兄ちゃん久しぶりに手合わせしようぜ。俺いまだに兄ちゃんに勝てたの片手で数えるくらいなんだけど」
何者だよお前の兄ちゃん?!
クラス全員が叫びたかった。寧ろ叫ばなかったことを褒めてほしいぐらいだ
「え?もう迎えに来てるって?」
クラス全員が窓に向かってダッシュした
そこには金髪の爽やかイケメンが笑って手を振っていた
イザナ君は電話を切ってすぐ教室から飛び出して帰っていった
「イザナ君…
ギャップ萌えが凄すぎる…っ!!」
「「「「「「「「「「それな」」」」」」」」」」
こうして、イザナ君のギャップ萌えにやられた人は増えていった
でも俺は忘れなかった…
あの爽やかイケメンがイザナ君より強いということを…
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【スーパードック】
あれは俺とクラスメイト何人かで外出しているときだった
「あれ降谷じゃね?」
友人の一人が指を指した方向に犬と散歩をしているイザナ君がいた
「イザナ君犬飼ってたんだな」
「俺も思った。つーか犬めっちゃ男前じゃんカッケェ」
犬はドーベルマンで遠くからなので薄っすらとしか見えないが目はオッドアイの美人犬だった
その時
「キャァアァ!!ひったくりよ!!」
ひったくりが女性の鞄を持って突っ込んできた
「行け!鶴蝶!!」
何処のポケ○ンマスターだという台詞をイザナ君が叫んだときドーベルマンが走り出した
そして…
「バァウッヴヴゥー」
鶴蝶?がひったくりに向かって噛み付いた
「イテェエエッ!」
ひったくりが振り払おうとするが喧嘩に関しては鶴蝶の方が上手だったようで
「ギャァァァ」
ひったくりが鶴蝶の剣幕や噛みつかれたときの恐怖であっさり気絶した
鶴蝶は鞄を奪い返して
「ワンッワン!」
女性に返していた
俺たちは鶴蝶の強さを見て
「やっぱペットは飼い主に似るってのは本当だったんだな」
と思いました
あれは迷信なんかじゃなかった…
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【イザナ君の傷痕】
体育のジャージに着替えるときだった
「えっ降谷それどうしたんだ…?」
普通ならそんな言葉はみんな聞こえなかったがイザナ君の名前が出た途端みんな静かになった
「あ?あぁ。これ銃で撃たれたんだよ」
銃?!
イザナ君の体を見ると胸のところに銃痕が3つあった
「兄ちゃんを庇って撃たれたんだよ。俺暫く休んでただろ?一ヶ月。入院していたんだよ」
そ、そんなことが…
「あれ?よくよく見るとすげえ薄いけどもう3つあるぞ?」
「え?」「は?」
本当だ
「これは?」
「聞くな」
「え?」
「聞くな」
そのことについて俺は聞けなかった
そういえば、前世で負った傷は生まれ変わっても残るって聞いたことがあったな
コメント
1件
( 」゚Д゚)」<好きーーーーー