🍏短編集

6話の後編！

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若井side

女「好きです！付き合ってください！」

同じクラスの学年一の美人と名の知れた女子。俺に告白したのはその子

俺の友達や他クラス他学年は二つ返事でOKするのだろう

ただ、悪いけど俺はそんな子には興味が無い

h「ごめん、俺、好きな子いてさ」

すると女はそっかと言い振り返って去ってしまった

悪いけど、俺はほんとに女に興味が無い

なぜなら俺の恋愛対象は女じゃないから

これはどちらかと言うと、男を好きになる方なんだと思う。誰にも言ったことないけど

恋人、そろそろ欲しいけどね

あ〜…まず俺好きな人いないわ

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「若井〜！」

その日の帰り、後ろから名前を呼ばれた

h「…！」

h「涼ちゃん！」

3年生の藤澤先輩。どこか抜けてて、のほほんとした先輩だけど、人一倍人に気を使える優しい人。呼び捨てのため口の理由は、涼ちゃん自身堅苦しいのが苦手だそうで、あだ名とかで呼んで欲しいらしい

h「部活は？」

r「今日急遽offになったんだ〜」

h「奇遇だね、俺もよ」

会話に花が咲く中、俺はふと考える。

h（…涼ちゃんって、好きな人とか彼女っているのかな）

だいぶ失礼だが、実際とても気になった

h「…涼ちゃん」

r「ん〜？」

h「涼ちゃんって好きな人いる？」

r「ぇｯ… 」

ふと涼ちゃんが気まずそうに苦笑いしてるのが見える。

あれ、この反応…いるってこと？

そう考えた瞬間、胸の辺りが締め付けられた

いたい、すごくいやだしショック

…俺、涼ちゃん好きなのか。ようやく実感した。

h「そっ…かぁ…」

h「涼ちゃん、もう取られちゃったか…」

r「…ぇ…取られたって…？」

h「え、今の反応は彼女持ちじゃないの？」

ぶんぶんと横に首を振る、

h「…なら、涼ちゃん」

h「おれ、涼ちゃんのこと好きだよ。」

言ってしまった…

涼ちゃんすごいびっくりしてる。

ちがう、そんな顔させたいんじゃなくてさ

h「…ごめん、涼ちゃん。男同士だけど、おれ…」

r「…ばかｯ」

h「…へ？」

r「今まで…ずっと自分の気持ちに蓋してきたのに…なんで…先言っちゃうのさ…」

涼ちゃんの顔は、なんというか、悲しさと悔しさが混ざったみたいな顔をしてて今にも泣き出しそうだ

俺はそんな涼ちゃんの暖かい両手を取り言う

h「涼ちゃん、返事聞かせてよ」

r「…OKって言いたいよ…でもさぁ…」

そう言うと、ついに泣き出してしまった

r「男同士で付き合うと…周りのｯ…目がきになって…だいぶ嫌なかんけいになっちゃうんじゃないかなって…」

ぐすぐすと声を漏らしながら、顔を真っ赤にし想いを伝えてきた

r「おれやだよ…中学生の時みたいになるの…」

中学生のとき、と言われても俺は分からない。でも…

h「涼ちゃん。」

r「んｯ＿＿＿＿＿＿

優しくて甘い、口をつけるだけのキス。

それが俺にとってのファーストキス。

h「まず、一つずつ説明させて」

h「俺は周りの目なんか気になんないし、誰になんと言われようと涼ちゃん大好きだし…涼ちゃんが中学生のとき？何があったのか分かんないけど、そんなこと忘れさせるくらい幸せにできるしｯ！」

h「…おれじゃぁ…だめ？」

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藤澤side

h「…涼ちゃん」

r「ん〜？」

h「涼ちゃんって好きな人いる？」

r「ぇｯ… 」

その質問は今の僕にとって嫌な思い出がフラッシュバックしてしまう質問

これ、どう反応したらいいんだろ…

若井にも。嫌われちゃうかな…

そう考えてしまいたくないが…もしそうだったら…

…俺、若井のこと好きなんだ。ようやく実感できた

h「そっ…かぁ…」

h「涼ちゃん、もう取られちゃったか…」

r「…ぇ…取られたって…？」

h「え、今の反応は彼女持ちじゃないの？」

ぶんぶんと横に首を振る

h「…なら、涼ちゃん」

h「おれ、涼ちゃんのこと好きだよ。」

え…？

なんで、急に？

嬉しい、嬉しいけど

h「…ごめん、涼ちゃん。男同士だけど、おれ…」

r「…ばかｯ」

h「…へ？」

r「今まで…ずっと自分の気持ちに蓋してきたのに…なんで…先言っちゃうのさ…」

どうせなら自分から言いたかった。中学生の時とは違うと1歩前に出たかった。でも、大好きな彼に言われた。嬉しさと悔しさで今にも泣き出しそうだ

そんな若井の暖かい手が俺の両手を取り言う

h「涼ちゃん、返事聞かせてよ」

r「…OKって言いたいよ…でもさぁ…」

そう言うと、ついに泣き出してしまった

r「男同士で付き合うと…周りのｯ…目がきになって…だいぶ嫌なかんけいになっちゃうんじゃないかなって…」

ぐすぐすと声を漏らしながら、顔を熱くしながら想いを伝えた

r「おれやだよ…中学生の時みたいになるの…」

中学生のとき、と言われても彼には分からないだろう、

h「涼ちゃん。」

r「んｯ＿＿＿＿＿＿

優しくて甘い、口をつけるだけのキス。

それが俺にとっての1番されて嬉しいキス。

中学生の時とは違う

あんな強引に舌を入れてきたやつとは違う…

h「まず、一つずつ説明させて」

h「俺は周りの目なんか気になんないし、誰になんと言われようと涼ちゃん大好きだし…涼ちゃんが中学生のとき？何があったのか分かんないけど、そんなこと忘れさせるくらい幸せにできるしｯ！」

h「…おれじゃぁ…だめ？」

 

あぁ　だめだ

今心底…嬉しいと思ってしまっている。

すごくあわあわとした表情の彼に抱きついて言う

「若井がいいんだよ」

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おかえりなさい！

この物語ではすれ違いとかと言うより、自分と彼の生き様の違いを意識して描いてみました！

若井は自然な感じで同性愛者であることを自覚できたけど、涼ちゃんは違和感を感じたと同時に気づいた。ってところだったり、若井にとってファーストキスのはずの優しくて甘いキスは、涼ちゃんにとって中学生のときの辛い思い出が上書きされるような優しいキス。涼ちゃんにとってそのキスはファーストキスじゃなくて人生で２回目のキスであるというところ。そういった2人の違いが上手く表現できてたらないいなと思います！

という、語彙力皆無なもくもくによる解説でした笑

短編集は基本ネタがカツカツなのでリクエスト貰えたらすぐ作れますwなのでリクエストはいつでもOK！

では〜👋