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※注意※
この小説は、純度100%の私の妄想で出来たnmnmです。ご本人様には一切関係ありません。
ご本人様はもちろん、その周辺の方々やnmnmが苦手な方の目にも入らないよう、配慮をお願いします。
私の癖を詰め込んだので、誰かの地雷の上で踊り狂っているかもしれません。それぞれで自衛をするようにしてくだ さい。
読後の誹謗中傷等は受け付けておりません。チクチク言葉が届くと泣きます。
その他、BL要素(🍤×🟦🧣)あります。
俺には、1つ悩みがあった。
「らっだぁって、ほんとに俺のこと好き?」
「……何回も言ったでしょ、あんまりそういうのは分かんないって」
そう言って、再びスマホに視線を落とす、同居人のらっだぁ。俺の、大切な大切なパートナーだ。
俺はらっだぁが本当に大好きで、ずっと一緒にいたいと思えるぐらいである。
だから、かなり頻繁にらっだぁに「好き」だとか「愛してる」と言ったりするのだが……数年前に俺から告白した頃からずっと、らっだぁにその言葉達を貰ったことが一度も無いのだ。
理由を聞いてもはぐらかされ、今までちゃんと聞けたことがなかった。むず痒い思いを引きずってきたが、そろそろ限界を迎えそうである。
俺は、らっだぁの隣に座って、スマホをひょいと取り上げた。おもむろに不満げな表情になるらっだぁに、問いかける。
「なんで、好きって言いたくないの?」
「それが分かってたら苦労してないんだよな」
「うそ。分かってるんでしょ?本当は」
「いや……マジで分かんないよ?」
らっだぁは、もどかしそうにもにょもにょ口を動かした。
頑なに理由を 言おうとしないらっだぁに痺れを切らし、俺は少し試してみることにした。
「んね、らっだぁ。これ、嫌じゃない?」
「ん?て、ちょわっ!?」
横並びだったらっだぁと向い合せになり、抵抗する暇を与えずにガバっと抱きつく。少し驚いた素振りを見せたが、らっだぁもすぐにハグを返してくれた。
「嫌?」
「いーや、全然」
「じゃあ、これは? 」
次は、らっだぁの手に指を絡ませて、ぎゅっと握り込む。恋人繋ぎ、とか呼ばれてる繋ぎ方だ。
「嫌じゃない」
「うーん、これはどうかな」
らっだぁの背骨を、指先でなぞる。くすぐったかったのか、下に下りていく内にどんどん背中が弓なりに反っていく。
「ん……まぁ、別に許せる」
「じゃあ、最後!ちょっと失礼……」
「えぁ、ンっ」
らっだぁの顎に手を添えて、唇に触れるだけのキスをした。思ったよりもリップ音が部屋に響いて、少し顔が熱くなる。
柄じゃないことしちゃったな。そう思いながら、赤くなったらっだぁの頬にまたキスを降らした。
「嫌?」
「い……や、じゃない」
「ふーん、そう」
顔を手で仰ぎながら、らっだぁはそう絞り出す。俺は、自分の勝ちを確信して、ニヤリと笑った。
「らっだぁは、これを好きでもない人にされてもいいの?例えば、上司とかにさ」
「え゙っ………嫌、めっちゃ嫌」
「でも、俺とするのは嫌じゃなかったの?」
「全然嫌じゃ、ない……」
「ならもう、俺のこと好きじゃん」
そう言うと、らっだぁが目を白黒させて頭の上にハテナマークを浮かべた。
「え、確かにそうかも……でも、俺、好き……?」
うわ言のように、そう呟く。驚いたことに、本当に好きかどうか分かってなかったらしい。
でも、ここまで拒絶しないってことは、好きを通り越してもはや大好きなんじゃないか!?
困惑して固まってしまったらっだぁを、ぎゅーっと抱きしめる。あとは、らっだぁが勇気を出せるように、きっかけを作ってやるだけだ。
「らっだー、好きだよ。大大、大好き、愛してる」
「……いや、でも………」
「俺は、本当にらっだぁが好き。このまま、 ずぅっと一緒にいたいな」
何をされているのか分からない、と言いたげな表情のらっだぁ。色々と脳が追いついていないらしく、ぎゅっとすると、少し抵抗してくる。
それに構わず、俺は好き好き大好きと言い続ける。そうすればきっと、らっだぁも返してくれるはずだ。
だんだん、抵抗する力が弱まってきた。小さく唸ったりはしても、ジタバタと腕の中から逃れようとはしなくなる。
「……なんで、ぺんちゃんはそんなに好きって言ってくれるの?」
「そりゃあ、らっだぁが大好きだからに決まってるでしょ!こういうのは、自分の言葉でちゃんと伝えてこそ、意味があると思うんだ」
「そっか………」
ちらっとらっだぁの顔を覗くと、熟れたリンゴみたいに耳まで真っかっかだった。俺が想像してたよりも、喜んでくれてるみたいで嬉しい。
「……ぺいんと」
「ん?」
「俺さ、………えと 」
「だいじょーぶ、ゆっくりでいいよ」
「う、ぅん」
背中にこわごわと回された、らっだぁの腕。控えめに抱きついてくるらっだぁが可愛くて、負けじと腕に力を込めた。
「………ぺんちゃん、あの、俺……」
「うん」
パクパク、と口を開いたり閉じたりを繰り返すらっだぁ。
なにか、話そうとしてるみたい。凄く緊張してそうだから、準備が出来るまで待ってあげよう。
少しの沈黙の後、らっだぁはようやく口を開いた。
「あ、あのね……」
「………だ、いすき、だよ…… 」
「……は」
顔に、火が付いたのかと思った。
信じられない。らっだぁが、今「大好き」って言った!?
「ご、ごめん、もっかい言って」
「だから、ほら……… ぺいんとのこと、大好きだ、って。はぁ………恥ずかしい。2回も言わせないでよね」
嬉しい、大好きだって。なんだよ言えるんじゃん、本当に可愛いな、もうとにかく嬉しい!!
感情が爆発して、俺は完全に固まってしまう。そんな俺を見たらっだぁは、くすくす笑って、さらに言葉を続ける。
「ぺんちゃん大好き。ほんと好き、愛してるよ」
「ホワァ…!!……あ、ありがとぅ」
「んふ、照れてるの?さっきまで、自分でそう言ってたのに」
「う、うるせー!」
さっきまでのオドオドからは一転、綻んだ笑みを浮かべたらっだぁ。俺の言葉をそっくりそのまま返すように、好き好きと何回も繰り返した。
きつく体を締め付けられ、ぽかぽかとあたたかい体温が直に伝わる。
「『好き』って、あったかいね……教えてくれて、ありがとう」
「いやいや、こちらこそだわ!勇気を出してくれて、本当にありがとうな!!」
よく出来ました、と、髪をかき上げて額にキスをした。真っ赤な顔で笑うらっだぁは、今まで見たどんな表情よりも愛らしくて、俺はすっかり惚れ直した。
「可愛い、大好き」
「ん、俺も……大好き」
明日から、なんなら今から。らっだぁが返事をしてくれるって考えたら、自分がどれだけ幸せ者か実感出来た。思わず、口角が上がってしまう。
初めて伝えてくれた、あたたかい気持ち。
俺は、この時間を二度と忘れることはないだろう。
可愛い受けと可愛い攻めのコンビって、本当にいいと思うんだ。
pnrdなんて、可愛けりゃ可愛いだけいいですからね。