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em)ー〜、〜〜…!
em)えー…では何か質問がある人は挙手を。
生徒)はい!○○の資料のあの図のところがよくわかんないです
em)あー、ではそこの説明も加えてしますね
生徒)ありがとうございます!
教授という立場は嫌いでは無い。
教え子と名前のついた子供達に知識を分け与えるというのは
私にとって、
とても快感を感じる。
em)はい、じゃあ進めるのはここまで
em)レポート書けた人から帰っていいですよー
そう言い残し、私はこの教室を出ていく。
私が背中を向けた時、
教室の中が騒がしくなるのを聞くと
つい子供の頃を思い出して、懐かしい気持ちになってしまう。
生徒たちはこれからレポートを書く作業に取り掛かるのだろう。
書き終わったらそのまま机の上に置いておき、後に私が回収しにいく
というスタイルが定番化している。
その為、次の仕事まで時間が生まれる。
私には、その時間に必ずと言っていいほど行く
場所がある。
em)……さてと、
em)今日は何を読もうか……
それは、図書館だ。
この学校の図書館には、多種多様なジャンルの小説、参考書、歴史書、
などが置いてある。
本の数だけで言うと、この辺りの学校だったらトップクラスだろう。
私は、毎日飽きずにこの場所へ来る。
そして、来たと同時に本に目をつける。
今日はどこの歴史を感じようか…
そう悩む私の足は、無意識にいつもの所へと歩みを進める。
歴史書が置いてあるところは、体でもう覚えているのだ。
私は少し足早にいつもの場所へ行く。
そこにいる人はほとんど居らず、大体私一人なのだが
今日は珍しく、先客がいた。
それも学校に似つかわしくない格好をした
背丈が高く、
赤いマフラーと黒縁のメガネををつけた男だった。
私は本だけとってすぐにこの場を去ろうと考え、
男に近寄っていった。
すると、足音に反応したのか
男が後ろを振り返る。
自分は、そんなに足音を立てたつもりもなかったので
感覚が鋭い人なのだな、と思った。
?)……!
そして目が合うと、その男は
まるで小悪魔のような笑みを見せた。
謎の男)「……これはこれは…、
”戦争屋”のemさんではありませんか」