コメント
4件
あ、、これ実話のやつだ...ww 可哀想?な話からロマンチックな話になってるの草www あと、最高でした((
「ないくん〜、お腹いっぱいだからこれ食べて〜」
そう言って俺は一個だけ食べた唐揚げ棒をないくんに差し出す。
「ん〜、分かった〜」
ないくんはそれをさっと受け取り、
昼飯これでいっか、なんて呟いて動画用の写真を撮る。
ほんと、ないくん食生活偏ってるな……なんて思いながらないくんのウエストを見つめる。
これで太らないのが不思議なくらい。
いや、ランニングとかもあるけどさ?
そんなこんなしていたら、ないくんが唐揚げ棒を食べ始めた。
間接キスってことに少しくらい意識してくれるかなー
なんて思って渡したが、そんな期待は儚く散り、
ないくんは黙々と唐揚げ棒を食べながらスマホをいじっているだけ。
つまんな…、と内心ぼやきながらないくんの食事シーンを眺める。
ふと、唇に目がいき、唐揚げの油でツヤツヤになったそれに少しムラついた。
「あー……、やっぱりうらも食べたい」
なんて言えば、ないくんはいる?と首を傾げ唐揚げ棒を差し出す。
でも、俺が食べたいのはそっちじゃない。
モグモグと小動物みたいに動いているないくんの頬を包み、唇を重ねた。
無理矢理舌を捩じ込ませれば、唐揚げの油っこい味が口の中に広がる。
ロマンチックの欠片もない口移し。
ないくんの唾液と混ざった唐揚げを貪るように舌を絡めれば、ぐちゃぐちゃと卑猥な音がする。
ないくんは突然のことに困惑してなのか、ただの抵抗なのか、声を漏らしながら胸板を押してくる。
けど、ないくんの右手には唐揚げ棒があり、押してくるのは片方の手だけ。スマホは置いたみたい。
ないくんの口の端から涎が垂れ、ぽたりとないくんの太腿に落ちる。
ないくんとのキスは甘くて、唐揚げは油っこくて、ほんとに胃がもたれそう。
しばらくして、唇を離せば、ないくんはごくんと喉を鳴らしてから短い息を吐く。
「っ……なに、りうら……っ//」
そう言いながら涎を拭う仕草に、また欲が駆り立てられるがそろそろ収録が再開しそうだからやめた。
「別に?俺もやっぱ唐揚げ食べたいなーって、」
「もう……、りうらのせいで口べちゃべちゃ……」
口直ししてあげよっか?なんて唇を差し出せば、しねーよとチョップを食らう。
「はぁー……、口ゆすいでくる」
と、立ち上がったないくんの耳元に近づき
美味しかったよ、なんて囁やけば耳まで真っ赤になるないくん。
こういうとこ、ほんとにかわいい。
「ないくん真っ赤じゃんwかわちぃ♡」
なんて茶化せば、逃げるように水道の所へ向かうないくん。
今度はなにを口移ししてあげよっかなー、なんて考えながら収録スタジオに踵を返した。