テラーノベル
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「ぉ……ぃ」
なんだろう声が聞こえる。でも、もうだめだ。
あれ?ここどこ?どこかの建物?
私は、気がつくと布団の中にいた。なんで?私は、確か……。
「おっと、気がついたか……」
声のした方を見ると、私より少し年上くらいの男性が椅子に座っていた。
助けてくれたのかな?
「……えっと〜…。」
説明してほしい。意識なくなってたし……。
あっ!そういえば。
私は慌てて自分の腕を見た。緑色になっていない。傷もほとんど残っていなかった。どういうこと?
「ごめんごめん。混乱してるよな。……俺は、光。佐久本 光。よろしく。君は?」
と、笑顔でいう。よく見るとイケメンだ。べつに興味ないけど。というより怖い。
「……えっと……恋乃葉です。山田 恋乃葉。」
その時、過去の記憶が蘇ってくる。あ
「恋乃葉っていうの?名前は、かわいいね。顔は、ブサイクだけど。Wwww」
「あっそ。興味ない。話しかけんな。」(強く叩く)
いや、もう嫌。
私は、頭を抱えて小さくなる。きっとまた何か言われる。怖い。
「えっと……もしかしてだけど――」
光くんは、いい人なのかな?
その時、「ガチャ」
「あっ。起きたんだ」
紳士的な人。
「やっほー。こんにちはー」
ふわふわとした、不思議ちゃんっぽい人。
「……」
無口な人。
「おめーが噂のやつか……」
元気で、ちょっと口が悪そうな人。が入ってきた。
えっと……こ、これは……?
部屋のドアが開くと、四人の男性が次々に入ってきた。。見ると、ひかるくんと同い年だと思う。
そういえば、集団でいじめられてたな〜。また、いじめられるのかな?もう…やだな……。
「体調は、大丈夫ですか?」心配そうな眼差しで。
「ね〜。名前は〜?」興味津々な眼差し。
「……」無口。
「効き目は、良さそうだな」観察している眼差し。
えっと〜。……何がなんだかよくわからないし、怖いし。
「ちょっと、ストップ」
光くんがみんなを止める。
「混乱してるだろ。少し待てよ。」
あっ、気を利かせてくれたんだ。
何を話せばいいんだ?
「私は、山田 恋乃葉です。えっと……。私は、なんでゾンビ化してないんですか?」
こ、こんな話し方で良かったのかな?
「光、お前まだいてなかったのか?」
「それを言おうとしたら、みんなが来たから話せなかったんだよ」
あっそうだったんだ。
「どうせ、言いづらかっただけだろ。お人好しが」
お人好し?
「しょうがないだろ。もし、この話をして山田さんが、思い出して嫌な記憶が戻ったら。かわいそうじゃん」
かわいそう?そんなこと思っててくれたんだ。
「だからお人好しって言ってんだよ。てか、今のでこいつも思い出してるだろ」
と、私をビシッと指してきた。
「そんなに言いたくないなら俺から言ってやる」
……どうしよう。話についていけない。
「俺は、流星。浅野川 流星だ。とりあえず説明するぞ。お前がゾンビ化していないのは、このカプセルのせいだ」
と、さっき最初に部屋に入ってきた子が、カプセルを持ってくる。
「僕は、佐藤 遥斗です。よろしくね。」
はるとさん。そっか〜、遥斗さんっていうんだ。優しそうな人だな〜って思ってたんだけど……こういう人に限って意地悪な人が多いから……。不安だな。
「じゃあ説明するね。このカプセルは、僕が研究して作ったもの。ゾンビの遺伝子を分解し、それを、こうして、ああして、こうすると……。ゾンビ化を遅らせて。ゾンビ化を無効化にすることができるってこと」
えっと……つまり、これを遥人さんが作って、これを飲むとゾンビ化が治るってことだよね。
「こめん。遥斗ちょっとむずかしすぎない?何回聞いても……俺達は全くわからない。」
そうひかるが言うと、無口な人以外みんな頷いてる。
「ごめん僕こういうところがあるからさ……。あはは。不甲斐ないね」
「そういえば〜、自己紹介まだだったよね〜」
「僕は〜宙。松本 宙で〜す。みんなに、ふわふわしてる〜ってよく言われるよ〜。」
宙くんっていうんだ。松本さんって名前の通り、なんかふわふわしてるな〜でもこういう人、ちょっと裏があることが多いんだよね〜。
「さっきも言ったけど……僕は、佐藤 遥斗です。よろしく」
なんか、笑顔が余計に眩しい。
佐藤さんが、手を掴んでその手に佐藤さんが口をつけた。
「へ?」
「お、おい遥斗。何してるの!恋乃葉ちゃん怖がってる」
「え……あっごめん。」
「お前さ……いつになったら、お金持ちの挨拶やめられるの?意味わかんね〜」
え……。今、え?……お、お金持ち?挨拶?あの漫画でよくある?へ?
……あっ、。これ、からかいなのかな?もう、いや……。
「恋乃葉ちゃん!大丈夫?顔真っ青だよ?」
佐久本さん?あ……フリーズしてた。
「ほんとにごめんね。恋乃葉ちゃん」
私は、慌てて、お顔の前に手を出しブンブンと振る。
「ねぇ。聞いてもいいかな?」
光くんが、腰を下ろして、ベットに座っている私の目線に合わせてくる。
「もしかして、男子苦手」
え……。気づかれた?ホントのこと言ったら見捨てられるかな?小学生の頃みたいに。
「……」
どうしよう何も言えない。
とりあえず私は、頷いた。
「やっぱそうだったんだ。」
「そ〜なの〜?」
「うわ僕ひどいことした!どうしよう。挨拶の仕方変えなきゃって思ってんだけど……」
「あ?そうなの?じゃぁ俺も怖いか。こういう性格だからな。」
「そぅ……」
「私こそ、ごめんなさい。こういうの慣れてなくて……。なんか無視してるみたいでしたよね。自己紹介の続きだったね……。続けて」
あ〜きゅ、急にみんな謝るからばーって話しちゃった。やっちゃった。
「ほんとに大丈夫?」
光くんが心配そうに覗く。
あ、あれ?飽きれてない?
「光。本人が大丈夫っていってんだからいいだろ。心配しても無駄だろ」
「俺のことは、もう知ってるからいいよな。」
な、なんか、すっごい圧。やっぱり少し怖い。
「う、うん浅野川さん……だよね?……」
はっきり言って、苦手。こういう人、なんかすっごく怖い……。
「ちょっと流星。恋乃葉ちゃんが怖がってるよ。」
「まじ?ご、ごめん」
「大丈夫です。」
あははは。まぁ、浅野川さんのタイプって、そういうの鈍いからな。だから苦手なんだけど……。
「知ってるかもしれないが、俺は、佐久本 光です。よろしく」
なんか、いい人なのかな?
「よ、よろしくお願いします。」
「ね〜ね〜。なんか恋乃葉ちゃん僕達より、光のほうが笑顔じゃない?」
へ?ま、松本さん?な、何が?いつも通りだったと思うんだけど……。
「確かにちゃんと笑えてる。まだ引きつってるけど」
さ、佐藤さんまで……。そんなことないと思うけど……。
「……」
「で、こいつは、岩野 琥珀。恋乃葉ちゃんと同じで女子が苦手」
え?え〜〜〜〜〜!
コメント
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寺島あおいです🕊️ 第三話、読みました! 恋乃葉ちゃんの不安がすごく丁寧に描かれていて、胸が締め付けられました。特に「またいじめられるのかな」のところ、過去の記憶がフラッシュバックする描写がリアルで…。 一方で、光くんが「かわいそうじゃん」って言ってくれた優しさにじーんときました。みんなそれぞれ個性的だけど、ちゃんと恋乃葉ちゃんを気遣ってくれてるのが伝わってきます。 無口な琥珀くんも「女子が苦手」って同じ立場なんだな〜。続きが気になります!