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06:23
ゲン「さてマコトくん!聞きこみ調査をするぞ! 」
マコト「…こんな朝早くじゃなくて良くないですか?」
ゲン「何を言うか!灯さんを安心させる為にも一刻も早く彼女の息子くん…マグロくんを見つけないとなんだぞ!!」
【灯 マグロ】
依頼人の息子くんの名前、別に前回書き忘れてた訳ではない、決して。
マコト「…まぁ気持ちは分かりますけど…」
マコト「誰もいないんじゃあ意味無いのでは…?」
そう言ったマコトくんは誰もいない公園をぐるりと見渡す。
ゲン「……ぐう」
マコト「ぐうの音は出るんですね」
ゲン「どうしようマコト くん!聞き込みをするにも人が居ない!!」
マコト「普通に昼頃にまた来ればいいんじゃないですかね」
ゲン「なるほどその手があったか」
マコト「逆にその手以外に何があったんですか???」
その手以外?ないが?
なんて言ったらマコトくんに「開き直らないでください」なんて言われることはわかっているから言わないが。
ゲン「ちなみにさっきのぐうはぐうの音ではなく腹の音だ!」
マコト「……飯食いに行きますか」
ゲン「そうだな!!!」
そうと決まればどこへ行こうか?朝なら某牛丼チェーンで朝定食でも食べようか、たまにはオシャレなカフェでゆっくり朝食と洒落込むのもいいだろう、それとも「ゲン先生」
ゲン「…ん?どうしたんだマコトくん」
マコト「…とりあえず歩きません?」
ゲン「…別にいいが……どうしたんだ?」
マコト「いえ、ちょっとここら辺の道を把握するついでにいい店がないか探そうかと」
?
何故かマコトくんと目が合わない。
でも、まぁ
ゲン「…なるほど、人を探すとなるとここら辺の道もあらかた見ておかないとな、そうしよう」
そう答えると、どこかホッとした様子のマコトくんと目が合った。
マコト「…これは…いや… 」
ゲン「マコトくん、何か言ったか?」
マコト「…後で教えますね」
とりあえずここからさっさと逃げましょう。
マコトくんに手を引かれ公園から遠ざかる中、「ぽぽぽ」と何かの音が聞こえた。
……
…………
しばらく歩いていると、お洒落な喫茶店を見つけ今日はそこで朝食をとることにした。
06:57
ゲン「あ、マコトくん、メロンクリームソーダあるよ、メロンクリームソーダ」
マコト「…飲みたいなら頼めばいいんじゃないですか?」
ゲン「いや、君が好きそうだなと」
マコト「…まぁ好きですけど……」
ゲン「頼む?」
マコト「朝は珈琲派です」
ゲン「私と同じだね」
マコト「先生は何時でも珈琲でしょ」
軽口を叩きながらも注文を済ませる。
先に2人分の珈琲が届く。
ゲン「…さて、マコトくん、さっきのことを話してもらおうか」
マコト「…先生って八尺様はご存知ですか?」
ゲン「八尺様?……まぁ聞いたことはあるが」
確か気に入った男を拐う長身の女の怪だとか
マコト「…それらしいものが見えたので、逃げておくに超したことはないかと」
ゲン「ふむ……」
マコト「本当に八尺様か、確証は無いのですが……」
ああ、でも、八尺様か。
…うろ覚えの知識だが確か…
ゲン「丁度君みたいな男が好みなんじゃあないか?」
マコト「最悪なこと言わないでください、大体八尺様は……」
マコトくんが何かを言いかけた時、頼んでいた卵サンドが届く、卵フィリングがたっぷり挟んでありボリューミー、食べごたえがありそうだ。
マコトくんはハムサンド、ハムと一緒に挟んであるレタスがみずみずしく美味しそうだ。
ゲン「おや、届いてしまったね、先に食べようか」
マコト「……そうですね」
ゲン「美味しいな!」
マコト「…そうですね(…にしても、ゲン先生は何を思い違いしているんだ?)」
マコト「……(八尺様は…)」
子供を拐う怪だ
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町解説
華神町
夢みたいなおかしなことがよく起こる事件の多い町、怪異と呼ばれるものがしれっと居たりする、 夢は夢でも悪夢。