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いたずらの合図 【hoola×hyehehe】

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いたずらの合図 【hoola×hyehehe】

17 - 番外編 後半:春色の中で、手と手を重ねて

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2025年07月12日

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昼下がり。

ふたりが並んで座るベンチのそばに、ふと誰かの声が届いた。


「……あれ?Hoolaじゃん!」


桜の下に現れたのは、ふんわりとした雰囲気のSoozaと、ほんのり顔を赤くして手を繋いでいるFloogullだった。


「ええ〜っ!?ふたり、もしかして……!」

Hoolaの目がキラッと光る。


Floogullはちょっと恥ずかしそうに俯きながらも、ちゃんとHoolaの目を見て言った。


「う、うん……その……付き合うことになったんだ。春になったし、なんか、タイミングが良かったというか……!」


すると隣のSoozaが優しく微笑んだ。


「Floogullくんって、すっごく一途なの。ずっと私のこと、応援してくれてて……。それが、すごく、嬉しかったんだ」


「……わ、わあ〜〜〜!!!!」

Hoolaが顔を覆って、飛び上がった。


「やっばいんだけど!?え〜〜!?めっちゃいいじゃん!!しあわせ大爆発じゃん!!!」


Hyeheheはちょっと目をそらして照れたように口角を上げながら、「ま、悪くないな」と一言だけ。


FloogullはSoozaの手をぎゅっと握ったまま、ふわっと笑った。


「春って、いいね……」


そして──


「せっかくだし、4人で桜の下で写真撮らない?」とSoozaが提案し、記念にパシャリ。


風に舞う花びらが、4人の笑顔を包み込んだ。


***


そのあと、HoolaとHyeheheは帰り道で寄り道しながら、静かな小道のベンチに座っていた。


「さっきのふたり、なんか……いい感じだったねぇ……」

Hoolaがぽつりと呟く。


「ま、俺らも悪くないけどな」

Hyeheheはポケットから小さな桜の花を取り出して、そっとHoolaの手のひらに置いた。


「これ、押し花にしようぜ。……お前との、春の記念に」


「……っ、ふ、ふふっ……!ずる〜い、そういうの……!」


嬉しそうに笑いながら、Hoolaはその花をじっと見つめた。


「来年も、その次も、いっしょに押し花作ろうねっ!」


「おう。……絶対な」


そう言ってふたりは手をつなぎ、桜並木をゆっくり歩いていった。


いつか散るとしても、

この春は──きっと、ずっとふたりの心に咲き続ける。


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