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秋の夜

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秋の夜

1 - 第1話

♥

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2024年10月25日

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もうすぐ、ドリームボーイズの千穐楽。食べても痩せるんだよなぁと言っていた渡辺。

後少し。最後まで怪我なく頑張ってほしい。

それが終わったらすぐドームツアーの練習を頑張らないといけない。



向井ー翔太くん、身体大丈夫か?

渡辺ー大丈夫だ。

向井ー良かった、もうすぐ千穐楽やし、頑張ってや。

渡辺ー任せろ!



身体がだいぶガタがきている。晩ご飯まで向井のマッサージを受けている。

ガチガチで、向井は強すぎないくらいで腰を押している。唸る渡辺。



渡辺ーん〜。

向井ー痛いか?

渡辺ー気持ちいい。



身体を反転させて、向井に向き合う。両手で向井の首に絡み、キスをせがむ。

熱いキス。晩ご飯より向井が欲しい。



渡辺ーこうじぃ〜。

向井ーマッサージで感じたか?

渡辺ー激しくして?

向井ー晩ご飯やで?

渡辺ーん〜ん、後で食べる。

向井ーしゃあないなぁ。



渡辺の服を脱がして、熱い時間を過ごす。

ソファに座ってぐったりしている渡辺に雛鳥みたいに、箸で晩ご飯を運び食べさせる。



向井ーそやから、先に食べたら良かったのに。

渡辺ーあ〜ん。

向井ー翔太くん!

渡辺ーだって、欲しかったんだもん。

向井ー晩ご飯食べられへんくらいならんでも。

渡辺ー手加減したら、もうしないけど?

向井ー分かっとる、やから、食べさせてるやろ?

渡辺ーん、美味しい。

向井ーお茶くらい、自分で飲みや。




今、渡辺は向井のスウェットを着て、ベッドでシーツに包まって丸くなって眠っている。

向井はソファに座って、YouTubeの自分たちのユニットの部分を観ている。

渡辺が歌詞を何度も読めと言った。

追いつくのは大変だったけど、渡辺が笑う。

上手く唄えてると言ってくれた。

毎晩、寝る前にこのYouTubeを観る。抱きついたら「うわっ」と言っているけど笑っている。

この渡辺の顔が好きだ。

向井は寝室に向かう。渡辺の頬にキスして、横にそっと入り込む。

寝ながら擦り寄ってくる。



向井ー可愛いなぁ。



2人、寄り添って眠る。

向井が渡辺を包んでいる。

可愛いくて仕方ない。



向井ー大人で、兄ちゃんやのに、何でこんな可愛いんや。

渡辺ー康二が愛してくれるから。

向井ー起きたん?

渡辺ー寝よう?

向井ー明日も頑張らなな。

渡辺ー・・。

向井ー寝たんか?



翌朝、今日は2公演だからと、朝ご飯をしっかり食べて出かけて行った。

向井は昼からなので、洗濯と掃除している。

床で何か光る。

渡辺のピアスだった。



LINEすると、「大事なやつだから置いといて」と言う。


大事なやつなんだ。

自分で買ったものだろうか?

誰かからのプレゼントだろうか?

手のひらに乗せて、気になる。

どうやって、これが取れるんだろう?

耳を怪我してないといいけど。



大事なカメラの横に置いた。

何かよく見る気がする。

お気に入りなんだろうか?



昼から向井も、ツアーの練習でガシガシ踊ってきた。

家に帰ったら朝の渡辺のピアスのことは忘れていた。

今夜もここへ帰ってくる。

晩ご飯の準備をして待つ。



渡辺ーただいま。

向井ーおかえり。

渡辺ーピアスは?

向井ーあ〜、えっと〜。

渡辺ーどこ?

向井ーあっ、カメラの横に置いた。

渡辺ーありがと。



大事そうに耳に付ける。

向井は聞いてみた。



向井ーそれ、大事なんか?

渡辺ーう、うん。

向井ーよう見るわ。

渡辺ー覚えてないの?

向井ー何を?

渡辺ー康二が可愛いって、ネット見て言ったやつを俺が買ったんだ。

向井ーへっ?

渡辺ー康二が言ったんだけど?

向井ー可愛いし、いつもしとるから好きなんやろなと思うて。俺か?

渡辺ーぶ〜忘れてる〜。

向井ー翔太くん、可愛い!

渡辺ー遅いわ。

向井ー堪忍やで。嬉しい!



渡辺に抱きついてキスをする。

ピアスにもキスをする。

笑う渡辺。

そうだ、思い出した。

何気に「このピアス可愛いなぁ、翔太くんがしたら、似合いそう」と言った。



向井ーあれから、いつも付けてるん?

渡辺ー付ける頻度は高い。

向井ーまた、新しいの、見よか?

渡辺ーん。

向井ー今度は俺が買ったる。

渡辺ーふふふ。



晩ご飯食べて、ゆっくりコーヒー飲んでいる。

今日は大人しく寝ようと思っていた向井。

渡辺が膝の上に座ってくる。

向井は抱きしめながら、今日は優しくしようと思う。

渡辺が耳元で言う。



渡辺ーピアスが取れるくらいな?



向井の身体の熱が上がる。

誘うなと言いたいところだが、渡辺が向井に抱きついて、首筋を舐める。

ソファに渡辺を押し倒した。

新しいピアスを買おう。

そんな秋の夜だった。



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