無事する事はしたので後はピロトークです。
全く不慣れなもっくん。でもみんな初めてなんてそんなもんよね。
明るい光にふっと目が覚める。隣に涼ちゃんの寝顔があった
起こさないように気をつけながらそっと頬に触れてみると、ゆっくり幸せが心に染み込んでくるのがわかった。
やっと手に入れた。出会ってから約半年。我ながらがんばったと思う。
本当に天然で何をやっても肩透かしをくらいそうな涼ちゃんに、ちゃんと俺の事を意識してもらえるように。暴走してしまいそうになる気持ちを理性で押さえつけ、ちょっとずつちょっとずつ進めていくのは本当に大変だった。
自分で自分を褒めてやりたい気分だ。
実は今回も初めてを失敗しないように必死で情報をかき集めて事にのぞんだのだ。
涼ちゃんじゃないけど、男同士なんて俺にとっても未知の世界の上、誰かに聞くわけにもいかずかなり悩んで、結局はネットに頼る事になった。
ネットの情報はあやしいものも多く、より多くの情報を集めて客観的に正しいと思うものを慎重に選び出した。
その努力のかいあってか、無事に涼ちゃんに気持ちよくなってもらう事に成功したようだ。
俺はホッと息をつく。
んんっ、と小さく声を出して涼ちゃんが目を覚ました。
「あっ、元貴…」
「涼ちゃん、おはよう」
俺がニッコリ微笑むと、涼ちゃんは眩しそうに目を細める。
「やっぱり眩しいなぁ」
「ん?どうしたの?カーテン閉める?」
涼ちゃんは違うよ、と首を振る。
「元貴の笑顔が眩しいなぁって。俺にとって元貴はいつだってキラキラ輝いて見えるの」
「えっ?」
「だから元貴に笑顔を向けられると、俺なんでも許しちゃうんだ」
思いもかけない涼ちゃんの言葉に嬉しさに包まれる。
「そんなの俺だってそうだよ。涼ちゃんのためだったらどんな我慢だって努力だってしてみせるよ」
そう言って思い切りギュッと抱きしめる。
「俺、昨日ちゃんと元貴のものになれたんだよね?」
「うん。身体の方は大丈夫そう?」
「どうだろ?」
涼ちゃんは色々身体を動かして痛!と涙目で腰を撫でていた。
「だっ、大丈夫?」
「…まぁ痛いけど、たぶん歩けない程でもないよ」
用意していたローションのおかげか大惨事まではいかなかったようでホッとする。
二度としたくないなんて言われたらヤダもんな。
「涼ちゃん。これで涼ちゃんは俺のもので俺は涼ちゃんのものって事だね」
「うん。へへっ、なんか照れるね」
チュッと軽いキスをかわす。
俺たちは幸せな気持ちでゆっくり初めての朝の時間を過ごしたのだった。
こちらも無事に終わりました。ラブラブすぎて恥ずかしい。
今回のロマンチは学生モノにしようと思った時点で不慣れな可愛らしいノリにしようと思っていたので🫣
これはシリーズでまた続きもあるのでよかったら楽しみにしてください。
でも多分次は別の話スタートさせようかと思ってます。
今回のお気に召したら次のものぞいてやってくださいね。
コメント
4件
楽しかった〜 忘れてた青春(?)思い出させてくれるような可愛いお話でした~✨
別の話も気になる(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク 今回もほっこりしてた☺️