とある実況者グループの方々の名前をお借りしています。本人達は全く関係ありませんのでご迷惑になるような行動はおやめ下さい。
第1話「桜が舞う日に恋をした」
🐼視点
暖かな陽と共に桜が舞い散る4月。
中村瑞稀こと俺なかむは今日から高校生になる。
───のだが
🐼
「きりやん!!早くしないと遅刻するって!!」
👓
「分かってるって!!誰のせいだと思ってんだよ!!」
🐼
「俺が悪い!!ほんとごめん!!」
入学式初日から大やらかしをしてしまった。
👓
「なんで目覚ましかけ忘れてんだよ!!俺はちゃんと集合場所に時間通り来て待ってたんだぞ!!」
🐼
「だって電池切れてるなんて思わないじゃん!!てかまじできりやん起こしに来てくれて助かったわ。」
👓
「こんなんで一人暮らしとか…先が思いやられる。」
そう、現在俺と幼馴染の桐生院弥生こときりやんは今日から毎日通う通学路を猛ダッシュで駆けていた。
理由は俺が目覚まし時計の電池切れに気づかず寝坊したから((
それに気づいて起こしに来てくれたきりやんには感謝しかない、これからも頼も。
🐼
「でも、何とか間に合いそう!!」
👓
「んじゃスピードあげるぞ!!」
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🐼
「何とか間に合った…」
👓
「もう明日からお前の家に迎えに行くわ…」
🐼
「まじで頼むわ。」
何とか入学式開始5分前に着けた俺達はクラス表を見に人集りの中で歩を進める。
小学校の時からクラスが一緒のきりやんと今年も同じになれればいいのだが、そんな都合のいいことなんてある?
いやあってくれないと俺が困る!!
授業のノート見せてもらわなくちゃいけないのに。
ただ身長が比較的低い俺が人集りの中から自分のクラスを探すのは無理ゲーな訳で、今はきりやんに見に行ってもらってる。
決してチビでは無い、俺は小さくない。
👓
「あったよなかむ!!俺ら同じクラス!C組!」
🐼
「えっ!!まじ!?wじゃあ今年もノート頼んだ!」
👓
「なんでだよ!!w自分でとれよ!!」
🐼
「嫌だね!!てか入学式始まるから早く行こ!!初日から目立ちたくない!!」
👓
「いやお前のせいで十分目立ったよ…」
少し遠くにある時計を見れば入学式まで残り2分を切っていた。
通りで周りの人が少なくなっている訳だ…
俺はあーだこーだと俺への文句を言うきりやんの腕を引っ張っりながら入学式が行われる体育館の方に駆け出した。
・
・
・
『続きまして新入生代表の言葉──』
司会を務める教頭先生の進行と共に入学式は滞りなく進んでいる。だからといってそれが面白い訳が無い。
🐼
(めっちゃ暇だな…)
もはやテンプレートと化した言葉をだらだらとつっかえながら読む新入生代表に多少のイラつきを覚える。
緊張していることがひしひし伝わってきて、仕方がないことなのかもしれないけどなんだかつまらなくて。
🐼
(早く終わってくんねーかな。)
───そう思った矢先だった。
『ありがとうございます。続きまして在校生代表の言葉、2年A組須磨瑠衣さん。よろしくお願いします。』
😊
「はい。」
🐼
「….!!??//////」
つまらないと割り切っていた入学式に興味が湧く。──否、とつぜん現れた先輩に視線が釘付けになる。
スラッとした手足にしゃんと伸びた背筋、艶やかな茶髪にイケメンと分類されるであろう顔立ち。
そして何より吸い込まれるかのようなアメジストの瞳。
😊
「暖かな日差しが差し込む今日、新入生の皆様が無事に我らが白尾学園高校に進学して下さり…」
淡々と言葉を紡ぐその姿に見惚れてて時間なんてどうでもよくなった。
今はただ先輩の言葉が聞きたい。
俺の頭は先輩でいっぱいだった。
😊
「以上、在校生代表2年A組須磨瑠衣。 」
先輩は最後にそう締めくくると、ぺこりと綺麗なお辞儀をして壇上を降りる。その一連の行動でさえ美しくて俺は未だに目が離せなかった。
🐼
「須磨、先輩…」
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「なにやってんのなかむ。」
🐼
「うわぁ!!??」
声がした方を振り返れば、そこにはしてやったりとニヤニヤ笑うきりやんの姿があった。
🐼
「なんだきりやんかよ…」
👓
「何その反応wもう入学式終わったよ?」
🐼
「えっ、もう終わったんだ…」
👓
「んで、そんなにぼーっとして何考えてたの?」
流石幼馴染…やはりきりやんに隠し事は無理だったみたいだ。
まぁ元から隠す気なんてさらさらなかったけど。
🐼
「俺一目惚れしちゃった…かも。 」
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「えっ!?まじぃ!?」
🐼
「まじ…」
👓
「だ、誰…?」
🐼
「えっ、あ、その…今日在校生代表で話してた先輩///」
👓
「はぁ!?がち!? 」
🐼
「がちだよ!!悪いかよ!!」
👓
「いや悪くは無いけどよ…」
聞いては驚いてを繰り返す中、きりやんは突然ゴニョゴニョと言い淀みはじめた。
怪しい、いやこれは絶対に怪しい!
なにか隠してるはずだ!
俺は「何?何隠してるの?」ときりやんに問い詰める。
すると観念したのか、きりやんは小さく呟いた。
👓
「いやその須磨先輩って…あの須磨瑠衣先輩だろ?」
🐼
「あのって意味がわかんないけど名前は間違いないよ。」
👓
「その人…この学校の王子様だぞ?」
🐼
「えっ」
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コメント
3件
んふふふはふひふへへひふふは☺️ え、まじで最高です。