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mtk🍏番外編

10 - 夢の国で、理性が溶ける③

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2025年07月10日

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手を引かれ、連れ込まれたのは、パークの奥まった場所にある静かなレストルームだった。


喧騒から離れたそのエリアは、人通りが少なく、ひんやりとした空気が漂っている。

カチリと鍵が閉まる音が、やけに大きく響いた。





「二宮さ――」


「黙って」





背中が壁に押し付けられる。

次の瞬間、強引なキス。


熱い。

息もできないほど深く、喉の奥まで絡む舌。


まるで、我慢してきた感情をすべてぶつけるような、飢えたキスだった。



二宮の手が、シャツの裾から中へ潜り込む。

指先が、火照った肌をなぞっていく。





「……今日さ、余裕ぶってんの、ムカついてたんだよ」





低く、噛みつくような声が耳元で響く。





「俺のこと、落とそうと思ってた?」


「……落とすつもりなんて、なかったですよ」


「嘘つけ。あの目は、狙ってた目だった」


「……俺が誘ってたとしても、二宮さんはいつも逃げるじゃないですか」


「だから今日は、逃げねぇよ」





もう、完全にスイッチが入っている。

目の奥が赤く染まっているようにさえ見える。

媚薬がどうとか、そんな次元じゃない。

理性が――限界を超えた。




「お前さ……ほんと、ヤバいよ」


「どっちが、ですか?」


「俺をこんなとこで、こんな気持ちにさせて……どう責任取るの?」


「……取る、って?」


「口だけじゃ、済ませねぇからな」





首筋に舌が這い、息を吹きかけられる。

そのたびに、元貴の身体が小さく跳ねた。


視線が合う。

挑発も、余裕も、全部取り払って――残ったのは、むき出しの感情だけ。




二宮の手が、ゆっくりと元貴のベルトにかかる。


指が震えていた。

でも、それを悟らせないように、二宮はぐっと顔を近づけて囁いた。





「俺のこと、欲しかったんだろ?」


「……二宮さんこそ、我慢してたくせに」


「じゃあ、おあいこだな。」





小さな個室に響く、息と汗の音。

壁越しに誰かが通り過ぎる気配もあったが、もう止められない。





「お前のそういう顔、今すぐ、壊したい」





唇がぶつかるように重なり、

舌と舌が荒々しく絡み合う。


濡れた音が響くたび、軋みが大きくなる。





「く、ぅ……にのみ…や……さ…っ」





元貴の声が喉の奥で震える。

もはや、“勝負”なんて言葉は意味を失っていた。


二宮の手が、ゆっくりと元貴の太ももをなぞる。





「お前が仕掛けたゲームだよな。……なら、最後まで責任取れよ」


「っ……ほんとに……ずるい……」


「言ったろ、俺が一枚上手だって」





そう言いながら、二宮は元貴を真っ直ぐ向かい合わせにする。





「こっち、見ろよ」


「……っ」





無防備な姿勢。

見上げるように、二宮の目と重なる。

閉ざされた密室の中で、ふたりの呼吸が混じる。





「……もう、我慢なんて、できるかよ」





二宮の低い囁きと、わずかな“軋む音”。





「二宮さ――ぁっ!!」





言いかけた元貴の言葉を遮るように、

二宮の手が腰を引き寄せ、強引に入ってくる。


身体が重なり、壁に押し付けられる。

ギシ――ッ、と個室の仕切りが揺れ、

奥を突く激しい音が鳴った。



狭い空間が震えるたび、天井からホコリが舞い落ちる。

それでもふたりは止まらない。





「……っ、そこ……っ、もっと、っ…」


「声、出てるぞ…お前も我慢できてねぇじゃん」


「……もう……それでいい。……二宮さんに、壊されたい…」





その一言で、二宮の瞳が熱を帯びた。





「……あーあ、言っちゃったな」





一気に、腰が強く押し込まれる。


ガタン、ガタン、と個室の壁が揺れる。

あちこちから悲鳴のような音が響くたび、

元貴は肩を震わせながら、指をギュッと握りしめた。



背徳感と快楽が交差する場所で、息を殺しながら、ただ互いを求めた。


指先が、背中を引っかく。

唇が、声を塞ぐ。

触れ合うだけじゃ足りなくて、

もっと深く――もっと、強く。





「……っ、二宮さん、もう……だめ……っ」


「我慢しなくていい。出して。……俺の下の名前、呼んで」





「……っ、かずな、りっ……ぁぁあっ!!」





その声と同時に、全身がビクンと跳ねた。







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