一次創作没
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「…..ねー、」
「うずくまってるばっかじゃわかんないよー?」
『………ッ…ちがぅ…..ぼく…….ぼくは、こんな…っ…….こんなこと………ッ』
『…..ぅ、あ………ぐす…….ふ…..、っ…..』
「ほーら泣かないでー」
両手で君の目からポロポロと零れる涙を拭ってあげる
『…..ひ…..っ………..ぁ…あ…….ぅ…..ぐっ…』
あれ、もっと泣いちゃった
「あ、もしかして血が嫌だったの?ごめんねー」
慌てて手に付いた血をハンカチで拭き取った
綺麗になった訳ではないけど、さっきよりはマシだろう
「ねぇー、さっきからなんで泣いてるのー?」
「悪いやつはもういないよ〜」
「どこか痛いところあるの?」
『…..っ…ふ…….ぅ』
尋ねると君は少しだけ声を漏らしながら、首を横に振った
痛いところないの?良かった
「さっきまで君にとーっても痛いことしようとしてたやつらは僕が追い払ったよ、怖かったよね、不安だったよね、でももう怖い人はここには居ないよ」
小さな子を諭すかのようにゆっくりと話しかける
「まーちょっとやりすぎちゃったかもだけど」
後ろをちらっと見る
さっきと変わらず、数人の死体が転がっている
何とか原型を留めている感じで、周りには血溜まり…..うわ、さっきより近くまで血が来てたわ、きったな
てか、こんなやつらが君に触れようとしてたなんて、想像しただけで吐き気がするね、最悪
「んー」
『…..っ…..ふ………ん…ぅ』
いつ泣き止むんだろうなぁ…
泣いてる理由わかんなきゃどうしようもないんだけど…
「んね、さっきのやつら、そんなに怖かったの?」
『………っ…..』
「ね、僕ね、悪いやつやっつけたんだよ?」
静かに君の頬に手を添える
『………………っ………ぅ………….』
「ね、褒めてよ、君のためにやったんだよ、偉いでしょ?」
たった数秒間の沈黙
そして、
“ぱちんっ”
「あ…?」
唐突に頬に添えていた手を弾かれた
『…ちがう…….!!』
『…ぼくは…ッ………..こんな、こと、たのんだりなんてしてない…..ッ』
『こんな…っ…こんな…ッッ』
『…..酷い…こと、』
君はそれだけ言うとまた手で顔を覆って泣き始めた
「は?」
いつにもなく低い声が出た
君が怯えるかのように肩をびくりと震わせた
「…なに怯えてんの?」
ずいっと顔を寄せた
「ね、覚えてないの?」
「分かってくれる人が欲しいって願ったのは誰?」
「幸せになりたいって願ったのは誰?」
「誰かに守って欲しいって願ったのは誰?」
「愛して欲しいって願ったのは誰?」
「自分を故意に傷つける奴らが全員✕ねばいいのにって願ったのは誰?」
「ぜーんぶ君だろ?」
『…..ちが…ッ』
「君だよ」
「君なんだよ」
『…….ッぁ、あ…….ひ…..ッ…….ぅ…..っ』
「…んふっ…w」
「ね、お顔みーせて」
『…….ぅ…ッ………….ッッッい”っ、!?』
見せてくれる気配がなかったので、手を引き剥がし、髪を掴んで上に引っ張る
…なんか、泣き顔っていいよね、いつもとは違う…色気?的なのがあるっていうか
「かあいいねぇ…..♡」
思わず笑みが零れる
「ねー、ぼくはね?」
「君から生まれたんだよ?、、まあ、分かってると思うけど」
「君が僕を望んだから、願ったから」
「ねえ、?」
「君のお願い、叶えてあげてるじゃん」
「それなのにさぁ」
「今更頼んでない、なんて都合が良すぎるでしょ?」
「ふふっ」
目の前の君が浮かべた絶望したような表情に、光の無い泣き笑いのような表情に、体温が上がるのを感じる
「ねえ、僕らはずっっっっと!!、」
「いっしょなの」
「ね、?」
「離れちゃやだよ、?♡」
『………..あ…、は………..ッ…..w』
コメント
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舞さんの好物は私の好物となります、、、(?) 本当に依存系大好きです、、!!
倫理観ぶっ壊れの依存が好物です ありがとうございます(?) そしてプロフィールのカバー画像を変えました、やっとです、うん、ほんと、ね あ、誰かこの小説でイラスト描いてほしいです()キャラデザなんでもいいのでハイライトの入ってない瞳で見つめあってる2人が見たいです(( 私には無理です()おねがいし (ここで文章は途切れている...)