書斎へ移動し、3人でテーブルを囲むとウィリアムが呼吸を整え話し始めた。
「先代の辺境伯であるイスタード様が体調を崩されたのは、奥様を亡くされて5年後の事でした」
今からウィリアムの口から語られるのは、歴史書には記されることのない物語。最愛の妻を暗殺されながらも、勇敢にレトルアを守った辺境伯はどんな想いを残してこの世を去ったのだろう。
「医者に見せても原因が分からず、途方に暮れていたとき、王から万病に効くという薬を頂いたのです。私は王の言葉を信じて、その薬をイスタード様に飲ませ続けました」
震える声で、でも最後まで話そうと努めるウィリアムを見ていると、胸が締め付けられ無意識に手に力が入る。
「それが毒だったと知ったとき、もうイスタード様のお身体は……ッ!」
取り乱すウィリアム********
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