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「ヒミコちゃん…」


「はぁい…!」


これが、彼女がわたしに対して発した、最後の言葉だった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「続いてのニュースは、チームアップニュースです。インゲニウム、フロッピー、クリエティ、そしてウラビティが小学校を周り、個性カウンセリングの活動をしています。」


あの戦いから目覚めた時、わたしは病院にいた。ほんの少し香る消毒液のような匂いと、真っ白な天井。自分に巻かれた、大量の包帯。最初は驚いた。なぜ、病院にいるんだろう?

なぜ、こんなに怪我をしているのに、 生きているのだろう?


包帯を外し、傷跡や、血を見ると、全てが蘇った。


ヒミコちゃんがわたしに血を分けてくれたこと。ヒミコちゃんが辛い思いをしていたこと。ヒミコちゃんの悲しみに、触れたこと。ヒミコちゃんは、自分の「個性」で辛い思いをしてきた。他人の当たり前を、自分に押し付けられて。自分にとっての好きや、自由は奪われて。わたしが刺されていなければ、あなたは生きていたかもしれない。余計なことをしなければ、今は違ったかもしれない。気づけば、わたしの目から、大粒の涙が溢れていた。

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今でもたまに、あなたの夢を見る。幸せそうに笑う、個性で人を助けているあなた。


今日は、あなたが死んでしまってから1年が経った日。ヒーロー達や梅雨ちゃん、みんながお墓の前で手を合わせている。そして、ヒミコちゃんに話しかけるように呟いた。


「ヒミコちゃん、わたしは今、個性カウンセリングをしているよ。あなたみたいな子を救うために。」


ーーーーーーーそう呟くと、ふわっと風が吹いた。まるで、頑張ってねと言っているように。自分の中で巡っていたあなたの血が、暖かくなるのを感じた。お茶子の目から涙が溢れた。そして笑顔になり、お茶子は返事をした。




「ありがとう….!!あなたを思い出すよ。これからもーーーーーーーずっと!!」




そういうと、もう一度ふわっと風が吹き、お茶子の髪をくすぐった。

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